<武田薬品>降圧剤の臨床試験 企画段階から全面的関与

2015-01-14 | 他の事件

















武田薬品、創業家の乱…外国人社長就任に反対

2014年06月19日 10時38分

創業230年の製薬最大手、武田薬品工業で「創業家の乱」が起きている。

同社初となる外国人社長の就任に、株主である創業一族や元経営幹部らが反対しているのだ。

他の株主に同調の動きは広がっておらず、27日の株主総会で人事が覆される可能性は低いが、外国人トップに対する日本人のアレルギーが依然として根強いことが浮き彫りとなった。

武田家などの創業一族が“標的”にしているのは、英製薬大手グラクソ・スミスクラインから引き抜いたフランス人のクリストフ・ウェバー氏(47)。

武田薬品は海外での大型買収を繰り返した結果、従業員の3分の2を外国人が占めており、ウェバー氏の国際感覚に期待しての人選だ。

これに対し、創業一族や元経営幹部ら約110人は4月、連名で同社に質問状を提出した。

その中では、「ウェバー氏が社長になり、武田薬品が海外の有力大手に買収される事態になれば、極めて優良な創薬技術が国外に流出する可能性が発生する」「武田薬品の研究者の社外流出が危惧され、
結果的には電機大手の二の舞いになる」と警告。

ウェバー氏の社長就任を「外資の乗っ取り」と断じ、「財務と研究開発を外国人に任せることは、決して許してはいけない」と強調した。

外国人社長と外資による買収を結びつけることには論理の飛躍があり、質問状を出した株主の持ち株を合計しても1~2%にすぎない。

ただ、名を連ねる創業家の一人は、読売新聞の取材に対し、「ウェバー氏は日本の医療業界を全然知らない。武田薬品の伝統と文化も知らない。そんな人を社長に据えるのはむちゃだ」と訴える。

武田薬品側は起用の理由について、「社内外の人材を公平な目で選んだ結果だ。グローバルに活躍してきたウェバー氏の下で働くことで、社員が学べるものも多い」と説明する。

質問状の指摘については、株主総会前であることを理由にコメントしていない。

武田薬品は1781年(天明元年)、大阪で生薬の仲買商店として創業し、明治維新後には同業者に先んじて西洋医薬の輸入を始めた老舗企業だ。

現社長の長谷川閑史(やすちか)氏は2003年、創業家の武田国男氏の後を継いで就任した。

海外企業の買収や、ライバル企業から引き抜いた外国人の幹部登用など、グローバル化を進めてきた。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20140619-OYT1T50089.html
http://www.peeep.us/d8bc98e9





<武田薬品>降圧剤の臨床試験 企画段階から全面的関与

2014年6月20日(金)22時51分

◇長谷川社長が記者会見で謝罪

武田薬品工業は20日、研究者が企画して実施した同社の降圧剤カンデサルタン(商品名ブロプレス)の臨床試験について、試験の企画段階から会社が全面的に関与していたと発表した。

長谷川閑史(やすちか)社長は記者会見で「会社の関与は試験の公正性に疑義を生じさせかねない。医師主導臨床試験なのに、さまざまに会社が関与したことを深くおわび申し上げる」と謝罪した。

研究チームによる学会発表に使われ、同社がカンデサルタンの宣伝に利用していたグラフは、研究者から委託された社員が外部に発注して作成していた。

ただ、同社は「生のデータは研究者から渡されておらず、社員によるグラフの改ざんはなかった」と説明した。

カンデサルタンの臨床試験は、京都大や大阪大などの研究チームが2001年に着手。

カンデサルタンと他社の降圧剤とを比較したが、「心臓病などの発症予防効果に差はなかった」と結論付け、08年に米心臓協会誌で論文を発表した。同社は研究チーム側に計37億5000万円の奨学寄付金を提供していた。

今回の調査は、同社が依頼した弁護士らが実施した。

それによると、社員が試験の企画段階から関与し▽実施計画書の下書き▽参加医師の選定▽統計解析計画書の作成▽学会発表用のスライドの作成--など、幅広く試験を手伝っていた。

また、カンデサルタンにとって有利な結果が出ることを目的に、研究者に薬の効果の評価項目変更を働きかけたり、研究者が学会発表する際には、有利な試験結果に受け止められるよう、
スライドの原稿作成を肩代わりしたりしていた。

さらに、同社は試験の過程で、カンデサルタンを服用した患者2人に「重篤な副作用」が発生したことを知りながら国に報告しておらず、薬事法違反の可能性があるという。

カンデサルタンは1999年発売。毎年1000億円以上を売り上げ、ノバルティスファーマが販売する降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)と並ぶ武田薬品の大ヒット薬。

今年2月に京都大病院の医師が「宣伝に使われている学会発表のグラフが、後に発表された論文と異なっているのはおかしい」と専門誌上で指摘。

学会発表時のグラフは、カンデサルタンを長く服用すると、当初は他社の降圧剤よりも高い心臓病などの発症率が、やがて下回って逆転することを示しており、同社はこれを「ゴールデン・クロス」と名付け、宣伝に使っていた。

同社は3月「論文発表後も学会発表のグラフを使ったのは業界規約に違反していた」と謝罪していた。

【河内敏康、八田浩輔、千葉紀和】

◇降圧剤カンデサルタンの臨床試験をめぐる動き

1999年 武田薬品工業がカンデサルタン発売

2001年 京都大などの研究チームが他薬と効果を比較する臨床試験開始

  06年 研究チームが国際高血圧学会で試験結果を発表

      (※長く服用すると他薬より効果が大きいことを示すグラフ)

  08年 研究チームが米心臓協会誌で論文発表

      (※長く服用しても他薬と効果が変わらないことを示すグラフ)

【14年】

2月 京大病院医師が「学会発表と論文のグラフが異なるのはおかしい」と専門誌上で指摘。京大病院や厚生労働省が調査を始める

3月 武田薬品が「論文発表後も学会発表のグラフを宣伝に使ったのは業界規約違反だった」と記者会見で謝罪。第三者による調査を表明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140620-00000137-mai-sctch
http://www.peeep.us/efa2d41b




武田薬品「研究に組織的関与」で謝罪

2014年6月21日 1時11分

大手製薬会社の武田薬品工業は、京都大学などが行った高血圧治療薬の臨床研究に組織的に関わり、研究の公正性に疑義を生じさせかねない関与を続けていたなどとする第三者機関の調査結果を20日、
明らかにし、製薬企業全体の信頼を揺るがしかねない行為だったと謝罪しました。

武田薬品工業は、平成18年ごろに高血圧の治療薬「ブロプレス」の宣伝広告を行った際、狭心症や脳卒中をどのくらい抑えられるかを調べた臨床研究の結果と異なる宣伝を行い、
誤解を与える内容だったとことし3月に認め謝罪しました。

武田薬品はこの研究について、医師が主導して行ったもので研究自体には関与していないと説明していましたが、第三者機関がまとめた調査報告書によりますと、武田薬品の社員が研究の計画から
結果の公表まで一貫して関わっていたことが分かったということです。

具体的には、社員が医師に代わってカルテを閲覧し、条件に合う患者を選んだり、患者データの入力をしたりしていたということです。

さらに、中間解析で狭心症や脳卒中の発症に差がないと分かると、京都大学に働きかけて糖尿病の発症を新たに解析項目に追加させ、計算条件の修正を求めるなどして最終的には
ブロプレスの効果が高いという結果を出したとしています。

武田薬品工業は計算条件の修正を求めた点については「働きかけは不適切だったが正しい結果になった」などと主張したうえで、長谷川閑史社長が「結果の公正性に疑念を生じさせかねない関与や働きかけで、
製薬企業全体の信頼を揺るがしかねない行為だった。おわび申し上げます」と謝罪しました。

報告書では、研究に参加した患者2人にめまいなど副作用が否定できない重い症状が出ていたものの、国に報告を怠った薬事法違反の疑いについても指摘していて、武田薬品は19日、厚生労働省に報告したということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140620/k10015390531000.html
http://www.peeep.us/219921d5






武田薬品、臨床研究に組織的関与 有利な結論引き出す

2014/6/21 1:51

武田薬品工業が販売する高血圧治療薬「ブロプレス」の広告で臨床研究の論文と異なるグラフが使われた問題で、調査にあたった第三者機関が20日、報告書を公表した。

京都大の臨床研究に同社が企画段階から組織的に関与し、統計解析の項目の定義変更などを働きかけて有利な結果を出させていたと指摘した。

データの捏造(ねつぞう)や改ざんはなかったとした。

報告書によると、同社は臨床研究を行った京都大などに37億5千万円を提供。社員は研究の実施計画書の下書きを作成し、参加医師の選定や統計解析計画書の作成もしていた。

統計解析の項目の定義変更を働きかけ、学会発表に用いるグラフの作成も手伝うなどし、ブロプレスに有利な結論が出るようにしていた。

研究に関わった社員は2008年11月時点でブロプレスを服用した患者2人に重篤な副作用が出たことを把握していたが、同社は薬事法に基づく国への報告をしていなかった。

臨床研究は京都大などのチームが01~05年、高血圧の患者約4700人を対象に実施。ブロプレスと別の薬で脳や心臓の病気の発症を抑える効果を比べた。

チームは06年の学会でブロプレスに病気の発症を抑える効果があるように見えるグラフを発表。

業界のルールでは学会発表時のデータは論文発表後は広告に使えないが、同社は08年の論文発表後も同じグラフを広告に使い続けていた。

記者会見した同社の長谷川閑史社長は、社員らの関与について「研究の公正性に疑義を生じさせるもの」とし、「患者や多くの関係者に迷惑をおかけしたことを深くおわびする」と謝罪。社員らの処分を検討するとした。
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO73093880R20C14A6CR8000/
http://www.peeep.us/71a6c972





誇大広告 武田薬品「社員が不適切関与」

2014年6月21日(土)1時15分

製薬大手「武田薬品工業」の高血圧治療薬の臨床研究で誇大広告があったとされる問題で、長谷川社長は20日の会見で、社員の不適切な関与があったとして謝罪した。

研究を主導した京都大学などに37億円余りの資金を寄付するなど企画の段階から複数の社員が関与していた一方で、試験データの改ざんなどは確認できなかったという。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿