最初のほうで、毎日のシエスタの事とか、
換金システムとか、驚いた事並べましたが、
やっぱり1番のカルチャーショックは、音楽なのです!
毎日学校に通う道の途中、八百屋さんと魚屋さんがあって、
その2つのお店のおじさんたちが、毎朝すくっと立っていきなりオペラの2重唱を始める!
それがうまい!ほんとにいい声で、本格的なコンサートのようなのです。
さすが、生まれたときからオペラを歌っている、といわれる国民ですよね。
私は、あまりの驚きによく足を止めて、ききほれていました。
また街のなかに響く教会の鐘の音。
シエナは特に中世がそのままタイムスリップしたような街ですから、
街中の雑音がほとんどありません。
聞こえるのは、遠くからの教会の鐘の音。
街の外側に大きな教会が3つほどあるので、
そのどれかがきこえてきます。
古典派やロマン派の音楽には、賛美歌のような部分がよく出てきますが、
あれが教会文化のヨーロッパで生まれた世界。
日本人には、よくわからない世界です。
低音が非常に大事。
ベルギーのブリュっセルの広場で、夜、若い人もお年よりも、
音楽にあわせてワルツを踊りだしたときも、すごく驚きましたが、
生まれたときから、教会の鐘の音を聴き、
教会の中で賛美歌をうたっていた習慣は、自然に身体に溶け込んでいる。
アジアの島国で、ヨーロッパ音楽を学んでいた私には、
ものすごいカルチャーショックでした。
30歳になってようやくヨーロッパでの生活を体験した私は、
本当に遅いスタートでしたが、その後の人生に、大きな影響を与えてくれました。
友人達との毎日、おもしろかった歴史の会話・・・
すべてひっくるめて、私の人生を変えてくれたシエナの2ヶ月でした。
グラッチェ!(ありがとう)シエナ!
ということで、長かったシエナ滞在記はここで終了で、
次回からはフレンツェなどの旅行編です!
お楽しみに!
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Ⅰのブログは、昨日予定外のUPです!