「土砂竜」
ボルボロス
Barroth
獣竜種
竜盤目 獣脚亜目 冠頭竜上科 ボルボロス科
全長約1230.93〜1728.83cm
全高約473.6〜547.44cm
脚の大きさ約164.3〜193cm
・狩猟地
現大陸…砂原、旧砂漠、砂漠、モガの森
新大陸…大蟻塚の荒地
・概要、特徴
主に乾燥地帯に生息する、冠のような形状に発達した頭殻が特徴の獣竜種。
獣竜種の中では最も小柄な体躯だが、発達した脚力と生半可な武器ではとても太刀打ちできないほど堅牢な甲殻により、見た目以上のパワーとスピードを兼ね備える。
特徴的な頭部は非常に堅く、斬撃で破壊する事は不可能なほど。
前脚の鍬のような爪は極めて硬く、地面や泥沼を容易に掘り返す事ができ、特に屈強な個体のそれは硬い岩盤をも掘り進む事が可能なほど硬く鋭い。
足は泥濘に沈みにくい接地面の広い幅広の形をしており、後述の食性からか口内には牙を持たない。
・生態
泥と密接にかかわった生態を持つ事から「土砂竜」とも呼ばれる。
大きな泥沼を中心に縄張りを作り、休眠時は頭まですっぽり泥に埋まっている。
冠状の頭殻の上部にある穴は鼻孔であり、泥の中からでも多くの外気を取り入れられるよう多数の孔を持つよう進化した。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1484010441349074945?s=19
泥を浴びたり潜る理由については強い日差しと乾燥から身を守るためで、天敵から身を潜めたり、寄生虫や吸血性の虫などから身を守るためでもある。
特に日差しの強い日は泥沼の中に潜水して鼻孔だけを出し、じっとしている。
全身を覆う外殻には何種類もの泥が重なっており、見た目以上に重厚かつ堅牢。
この泥は付着と乾燥を繰り返すことで重層を成したもので、崩れることで衝撃を逃し、本来の弱点である火や熱によるダメージをも遮断する効果を持つ。
泥を引き剥がすにあたっては水属性の攻撃で洗い流すことが有効だが、泥沼に棲むボルボロス自身は水に対して高い耐性を持つ。
縄張りの沼地を巡りながら身体に泥を纏い直す習性を持ち、戦闘中であっても身を守る鎧である泥を落とされる事は極度に嫌い、落ちたそばから泥沼で体に泥を塗り直す事もある。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1484006046477684736?s=19
興奮すると煙のような蒸気性の息を噴出するが、これはボルボロスの高い体温を示し、泥沼を転がったり爪で練りこんだ泥をつけたりするのは体温を下げる目的もあるらしい。
突進攻撃の際には特に強く息を吹き出し、独特な音が発せられることから、ベテランのハンターはこれを回避の合図としているという。
稀にモガの森での出現も確認されているが、調査の結果これは干ばつから逃れた個体や避暑目的で訪れた個体である事が判明している。
しかし、満足に泥を纏う事が出来ないためか、活動は乾燥の心配が少ない夜に限られるようだ。
泥沼を生命線とする生態から極めて縄張り意識が強く、テリトリーを荒らされる事を極度に嫌う。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1771843763335209053?s=19
巡回中に外敵を確認すればすぐさま猛然と襲い掛かる獰猛さを持ち、自らの縄張りを荒らすものはたとえ格上のモンスターであっても物怖じすることなく、体格において己を上回る角竜に対しても一歩も引かず、発達した脚力による俊敏性を武器に果敢に戦いを挑む。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1512215178158301185?s=19
また、新大陸に於いては自らと同じく泥沼を住処とする泥魚竜ジュラトドスの存在を認めると普段にも増して積極的に攻撃を仕掛け、激しく争う姿が目撃されている。
報告によれば両者の実力はほぼ伯仲しているらしく、縄張り争いは痛み分けに終わることが多い。
https://twitter.com/MH_official_JP/status/918478482509664256?s=19
巨大な頭殻は異性へのアピールポイントでもあるらしく、付着する泥の手入れを欠かさないほか、鼻孔に詰まった汚れを除去するために地面に頭部を擦りつける習性もあり、この行動には他にも成長した頭殻の重量や重心を調節しているという説もある。
また、長距離を移動する際にはこの頭殻と爪を使って地面を掘り進む事もある。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1743866610920857662?s=19
自らの縄張りと定める場所の岩肌に泥を塗りつけながら沼地、乾燥地帯、蟻塚付近と沼地を支点に広範囲を巡回する習性を持つ。
広い縄張りを持つ事が繁殖期の雌に対するアピールになるらしく、現大陸では雄同士が頭突きをし合い、縄張りを争う姿がよく目撃される。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1484005369365995524?t=-UeOUzslwISf4lHqyo_xFQ&s=19
乾季などの影響により沼地が狭まると雄同士の闘争も激化するが、頭部を激しくぶつけ合うため、個体によっては頭殻の破損とともに命を落とすことも少なくない。
そうした熾烈な争いを制してライバルを追い出し、沼地を確保できた雄のみが雌を迎え入れ、交尾を行う。
多くの場合は1頭の雄に対して1頭の雌を迎えるが、稀に大きな沼地を確保できた雄の場合、複数の雌を迎え入れていたという報告もある。
ただし、新大陸においてはボルボロス同士の縄張り争いが確認されておらず、生態に変化が生じている可能性も否めない。
しかし、気管があることも含め、頭部はボルボロスにとって非常に重要な部位であるため、身体の中でも最も堅い甲殻に守られており、日頃から調整を欠かさない点については変わりがない。
なお頭部は雄の方がやや大きいが、狩場で見ただけで雌雄が判別できるほどの差ではない。雄の縄張りに迎え入れられた雌は泥を高く積み上げて塚を作り、10個〜20個ほどの卵を産み付ける。その間、雄は縄張りを警戒し、雌と卵を守るというように役割を分担して子育てを行う。
卵は地熱によって数ヶ月で孵化し、幼体はある程度成長するまで親の縄張りで過ごし、泥の中にいる虫などを食べて成長する。
子供は生まれた時から親と似た姿をしており、幼少の頃から粘度の高い泥沼で生活を送る事で脚力が自然と鍛えられ、頭殻も成長に伴って強度を増していく。
そしてある程度成長すると泥沼から出て蟻塚を破壊し、そこに棲む昆虫を一気に捕食するようになる。
このように泥沼に特化・極限まで適応した生態から、過敏とも思えるほど激高しやすいボルボロスの反応の多くは繁殖地を守るためともいわれる。
・食性
昆虫食。
蟻塚を破壊してオルタロスやハコビアリを捕食する。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1484002299278098434?s=19
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1491603857679400962?s=19
・危険度、戦闘能力
外敵が近付いた場合は泥から飛び出して咆哮し、身体に纏う泥のつぶてをぶつけて威嚇、相手を近寄らせない。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1484008668907458560?s=19
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1484008948692754436?s=19
強い粘性を持つ泥を利用することで視界を奪って対象の動きを制限し、必要とあれば得意の突進で仕留めにかかる。
泥はその量と粘度によって人一人の動きを容易く拘束するほどで、乾熱自在の泥をつぶてや絡め取るトリモチとして扱うなど力一辺倒の振る舞いではない。
縄張りに踏み込む相手には片っ端から積極的な排撃に移り、猪突猛進の勢いで襲い掛かる。
とりわけ発達した脚力から生み出されるスピードと瞬発力、そして桁外れの強度を誇る頭殻の全てを最大限に生かした突進は想像以上に強力で、まともに激突すれば歴戦のハンターでも怪我は免れない威力を誇る。
突進や泥掛けの他にも頭殻を戦鎚の如く地面に振り下ろして土砂もろとも敵を吹き飛ばすなど豪快な攻撃方法をとるが、縄張りとする泥沼に近づかなければ攻撃される事はないため、危険度は並の大型モンスターと中型モンスターの中間程度とされる。
・利用
身体に纏う泥は泥沼に棲む種々の虫の体液により肥沃に醸され、痩せた土地を回復させる効能を持つため畑の肥料として用いられる他、保湿性の高さから高級泥パックとしての需要もあり、様々な方面から重宝されている。
岩の塊のようなボルボロスの肉を誰が食べようと思ったのかは謎だが、尻尾の肉は珍味という噂がある。
一方、肝は臭みが強いため、人間にはあまり好まれない。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1583328098237366272?t=bTRpv9m9G_lCbJVFotMcag&s=19
ボルボロスの素材を用いた装備は頑強な素材から並外れた強度を誇り、竜の全力をもってしても傷一つ付けることが適わず、そのあまりの硬さから防具一つの加工にも数ヶ月を要する。
強固な甲殻を繋ぎ合わせ、甲冑のように仕上げた防具は土砂竜の体表がイメージされ、それを纏った姿はさながら要塞であり、徹底した水分の排除により雷に対する抵抗力も得た。
しかし、その堅牢さとは裏腹に柔軟性や動きやすさも兼ね備えており、ガンナー用も設計思想をとことん追求した逸品として知られる。
デザイン面では女性用防具は戦乙女のような装いから人気も高い。
これらの装備は上半身をほぼ覆うように設計された剣士の胴鎧と対照的に、腰と脚部は装着者の俊敏性を損なわないよう装着面積は最小限に抑えられている。 しかも、防御面の不安を拭うのと耐久性を高めるため、腰と脚部パーツには肥沃なドロを塗り込むことで解消。モンスターの習性と特性を技術者がよく理解していることがうかがえる。
重量のあるボルボロスの甲殻は、それを丸ごと武具パーツとして使用するには、装着者に負担がかかりすぎる。 そこで素材を縞のようにあしらい、 軽量化と補強効果の両立を可能にした。 これぞ技術者の工夫とアイデアの賜物であろう。
ボルボロスの素材を交えた武器には大地を抉りとらんとするほどの無骨な力強さが備わる。
能力を覚醒させられれば、獲物の行動を封じるほどの衝撃を生み出す。
・ソース
MH3G
MHXX
MHR:S
復刻ハンター大全
ハンター大全4
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集
https://www.4gamer.net/games/074/G007404/20090831036/?s=09
https://www.famitsu.com/blog/otsuka/2009/08/mh33009.html?s=09