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日本生物地理学会主催のシンポジウに参加した。

2017年04月09日 | イベント.講演
昨日(4月8日)午後1時から、日本生物地理学会主催のシンポジウ「次世代にどのような社会を贈るのか」があり、小雨の降るなか会場の東京大学弥生講堂一条ホールを訪れた。
冒頭、日本生物地理学会会長の森中定治氏が主旨説明に立ち、戦争を起こさせないための科学的(客観的)論拠の必要性を訴えかけた。
その後、「科学者は戦争で何をしたか」をめぐってノーベル賞受賞者の益川敏英(名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構長)と人類学者の長谷川眞理子(総合研究大学院大学学長)両氏による対談がおこなわれ、大学の軍事研究の是非や向後世界大戦が起きる可能性などについての意見交換があった。
続いて、カント哲学者の渋谷治美氏が話を取り纏め、カントの『永遠平和のために』について解説を加えた。
最後に、シールズの奥田愛基と新外交イニシアティブ事務局長の猿田佐世両氏が次世代(若者)を代表してシンポジウムの感想を述べた。
じつは、さして期待せずに出かけたのだが、演題に立った森中氏、益川氏、長谷川氏、渋谷氏、さらに奥田氏、猿田氏の、どの話もとても面白かった。
わけても、戦争をなくすために、道徳や倫理や宗教などの理念に頼るだけではなく、戦争を起こさせないための客観的な裏付け(理論)を確立することが急務であると力説された主催者の森中会長の主張は新鮮だった。シンポジウムのあと、森中さんとお話をさせていただき、刺激を受けるととも大いに勇気づけられた。多謝!!


『2017年度第72回日本生物地理学会年次大会講演要旨集』(500円)と、
主催者の森中定治日本生物地理学会会長からいただいた名刺


森中定治氏のサイン
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