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随筆「命を賭した医学者の評伝」を新聞寄稿

2022年03月26日 | 寄稿
中日新聞社文化芸能デスクからの寄稿依頼を受け、書かせていただきました。
『北里柴三郎:感染症と闘いつづけた男』著者・上山明博さんが明かす〝ほんの裏ばなし〟「命を賭した医学者の評伝」(『中日新聞』2022年3月19日)

『中日新聞』文化芸能蘭〝ほんの裏ばなし〟(2022年3月19日夕刊)
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その志は、〝日本のエジソン〟へと受け継がれた

2017年10月06日 | 寄稿
「資源に乏しいわが国が列強に伍 して発展するためには、科学立国が唯一の進むべき道である」
明治時代に入り、近代産業が興り始めた京都の地で、
そんな想いを胸に理化学機器の開発に当たっていたのが、島津源蔵であった。
やがて、彼の志は、後に「日本のエジソン」と謳われた息子へと受け継がれていく。

上山明博


『歴史街道』2017年11月号、特集2「島津源蔵と京都近代産業」PHP研究所、p.124~p.125


『歴史街道』2017年11月号、特集2「島津源蔵と京都近代産業」PHP研究所、p.126~p.127


『歴史街道』2017年11月号、特集2「島津源蔵と京都近代産業」PHP研究所、p.128~p.129
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「その志は、〝日本のエジソン〟へと受け継がれた」上山明博『歴史街道』

2017年10月05日 | 寄稿
明日(10月6日)発売の月刊誌『歴史街道』(11月号、PHP研究所)の第2特集「島津源蔵と京都近代産業」に、私・上山明博が6ページにわたって拙文を書いています。
特集の巻頭で、作家の童門冬二先生(90歳)が「近代産業の背景となった、京都の歷史と先進性」について考察。童門氏の玉稿に続いて私が、京都舎密局の門前で〝西洋鍛冶屋〟を創業した島津製作所の祖・島津源蔵(初代・二代目)父子の志と挑戦について書かせていただきました。
題して「その志は、〝日本のエジソン〟へと受け継がれた」。機会あればご笑覧ください。

(『歴史街道 11月号』特集2「島津源蔵と京都近代産業──世界に挑んだ“Made in Japan”」より)
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拙稿が小学校の副教材に

2015年10月17日 | 寄稿
以前書いた「糸川英夫・星になったロケットの父」(『科学感動物語1宇宙』学研所収)が、今年、小学校6年生の副教材『楽しい読書6』(愛知教育文化振興会発行、東京書籍制作)に選定・転載され、国語の時間に読まれることになった。
そして過日、新たに副教材の問題集を制作したので、その問題を見てほしい旨の手紙を同教育文化振興会から頂いた。
で、同封されていたのが、この問題集。意外に難しいので驚いた! 文章を書くより、問題を作るほうがよほど難しそう。はたして6年生は全部正解するだろうか?!




公益財団法人愛知教育文化振興会
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随筆「震源から遠く離れて」を『脱原発社会をめざす文学者の会』に寄稿!

2015年08月10日 | 寄稿
脱原発社会をめざす文学者の会(代表=作家・加賀乙彦氏)が発行する同名の会報紙『脱原発社会をめざす文学者の会・第4号』(2015年8月10日発行)に、随筆「震源から遠く離れて」を寄稿しました。お手すきの折にご高覧ください。

「震源から遠く離れて」上山明博
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随筆「震源から遠く離れて」   上山 明博

2015年08月01日 | 寄稿
 科学作家をなりわいとする私は、そのとき東日本大地震の震源から375キロメートル離れた東京で、ラジオやテレビから刻々と伝えられる未曽有の震災報道に息を飲んで聞き入った。
 あの大震災から4年あまりが経った今日、人びとの科学者に対する信頼は、震災以前に比べて著しく低下したように思う。なぜなら、私自身あの日以来、一部の地震学者や原子力工学者に対して拭いきれない不信感を抱いているからである。
 たとえば、東日本大震災が発生した翌年の2012年10月、日本地震学会は、「地震予知は不可能」と記者発表した。地震予知の実現を目標に掲げ、永年にわたって潤沢な研究予算を得てきた当の地震学者が、地震予知の可能性をみずから否定することは、科学者としての責任を放棄したとの謗りを免れない。
 また、原子力規制委員会は、その名とは裏腹に、安全確保のために原子力を規制するのではなく、原子力を推進することのみを追求している。そのため国民の多くから、原子力規制委員会の委員はみな御用学者だと見做されたとしてもしかたがない。
 原発推進者がいうように、電源の安定的確保は、国や地域の経済発展にとって極めて重要な追求課題のひとつであることは間違いない。しかし、そのために、国や地域の存立を根底から脅かすような大きなリスクを犯してまで追求することではないこともまた、疑う余地がないように思われる。なぜならば、僅かばかりの成長のためにみずからの命を懸ける愚者など、いるはずもないからである。
 顧みて、東日本大震災の発生から1年以上もの間、私は筆を取ることができなかった。
 そして、最初に取った筆で『関東大震災を予知した二人の男』(産経新聞出版)を脱稿すると、私はJRの代行バスを幾度も乗り継ぎ、震源にほど近い南三陸町に入った。
 太平洋を臨む志津川湾岸に着くと、防潮堤の海側の太い鉄製の手摺がまるで飴細工のように大きく曲がっているのを目撃した。おそらく、津波によって手摺が根元からねじ曲げられた結果だろう。
 防潮堤を抜けると、かつて街があったはずの場所に、小さな砂利が一面に広がっていた。跪いて掌に取ると砂利のなかに色とりどりの無数のプラスチック片や金属片が混ざっていた。目を凝らすとそれは、数十台分もの携帯電話の夥しい数の破片だった。この携帯電話の持ち主の多くは、津波に巻き込まれて犠牲となったのではないか、と想像した。
 私はいま来た志津川湾を振り仰ぎ、はるか沖合の震源に向かって黙礼した。


津波でねじ曲げられた志津川湾の防潮堤の手摺

津波でなぎ倒された街の残骸(撮影2点とも上山明博)
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随筆「顰みに倣う」    上山 明博

2013年07月29日 | 寄稿
「顰みに倣う」ということわざがある。周知のとおりこの言葉は、西施という名の絶世の美女が胸の病のために苦しげに眉を顰めたところ、それを見た醜女が自分も眉を顰めれば美しく見えると思い真似たが、それを見た人は気味悪がって門を閉ざしてしまったという『荘子』の一節からとったものだ。
 ところで、「日本人は物真似に長け、創造性に欠ける」といわれて久しい。明治六年に英国から来日した東京大学のお雇い外国人教師バジル・チェンバレンは、日本人を「ひじょうに模倣好きの国民」と自著『日本事物誌』に記すなど、すでに明治時代から日本人は模倣好きと揶揄されていたらしい。
 ほんとうに日本人は創造性に欠けるのだろうか? それを検証するため、歴史をひもとくと、一般にはあまり知られていない無名の日本人によって画期的な発明や発見が行われていた事実を、多くの分野で散見した。
 そうして私は、例えば夏目漱石に大きな影響を与え、世界で初めてうま味物質を単離した化学者の生涯を描いた『「うま味」を発見した男─小説・池田菊苗』(PHP研究所)を上梓し、また、地震学を牽引した二人の学者の論争の顛末を活写した『関東大震災を予知した二人の男─大森房吉と今村明恒』(産経新聞出版・八月刊)を、多くの関係者の取材協力を得て執筆中である。
 こうした取材・執筆活動を通して私は、画期的な発見や創造的な研究の多くは、実は、尊敬する恩師や敵対するライバルの方法を模倣することからはじまったことに驚かされた。
 浅学をさらすようで恥ずかしいが、「顰みに倣う」には、否定的な意味のほかにもう一つの使われ方があることを最近知った。広辞苑にはないのだが、先人の立派な行いを自分も見倣って行うことを「先人の顰みに倣う」と謙遜していう場合があるという。
 けだし、日本人に創造性がないのではなく、日本人による多くの画期的な成果を正当に評価せず、歴史に埋もれさせてきたのもまた、私たち日本人だったのではないか。
 これまでほとんど光が当てられることのない、真に創造性豊かな多くの日本人がいたことを、一人でも多くの人に伝えたい、と思うゆえんである。先人の顰みに倣うために。   〈作家〉
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