アラフィフおひとりさまの現実

何てことのない日常を綴っております。

初旅行4

2018-01-26 20:12:52 | 彼との旅行
外では人目が気になったりして、腕を組むことすらなく、お互い距離間を持って歩いていますが、今回の旅行で初めて2人きりの空間になり、彼と自然に触れ合えました。

20数年の間に、私の身体はすっかりおばさんです。胸だけじゃない、皮膚もハリがなく全体に下がっていて、太って体形も崩れています。ただただ恥ずかしく申し訳なくて、けれどそんな私でいいと言ってくれるのだから、またしても

「ありがとう」

です。

「若い頃とは違うから、こうして裸で触れ合っているだけでも気持ちいいよ」

というお言葉を彼から頂き、私はブランクを感じることなく、安心してその腕の中で過ごすことが出来たのでした。

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初旅行3

2018-01-25 20:02:47 | 彼との旅行
美味しい海の幸に舌鼓を打った後は、大浴場を堪能しました。
昼間使った筋肉をよくほぐし、湯船の中で大きく手足を広げて、身も心も開放されていきます。
でも、この後の流れを考えると少し緊張もしてきました。

「どうしよう、私大丈夫かな?」


そんな感じで長風呂になってしまい、大きな暖簾をくぐり廊下に出ると、彼がすでに待っていました(ごめんよ)。

部屋に戻ると、彼は仲居さんが引いて行った布団と布団の間が気に入らないと言い出し、せっせと2つの布団をくっつけ始めたので、私は可笑しくて笑いが止まらなくなってしまいました。
そうしたら、

「笑うんじゃない!」

とプロレス張りに何とも色気なく押し倒されたので、余計に笑いが止まらなくなって…気付いたら二人で大笑いしながら抱き合ってごろごろしていました。
で、自分でもこのタイミング?と一瞬考えたのですが、勢いで言ってしまおうと思い、抱き合いながら彼に

「私さぁ実はこういうことするの、20年振りなんだよね…」

と伝えました。すると彼はその時

「えーまたまたー」

と全く信じていない様子でしたが、翌朝

「あれ、冗談でしょ?」

と改めて訊かれたので

「リアルです」

と答えると、フツーに驚いていました。 
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初旅行2

2018-01-24 20:25:10 | 彼との旅行
夕日が沈んだ薄暗い部屋で私達は、初めて長い長いキスを交わしました。

このロマンティックな状況に浸ってうっとりしている自分と、何か面映ゆくて泣きたくなるような気持ちと。色々な思いがわーっと込み上げて、自分でも変なスポットに落ちてしまいそうでしたが、彼にしっかりと抱き締めて貰っているうちに大きな温かいものに包まれて、心は静かに落ち着いていきました。

「ありがとう」

長い長いキスの後、また彼にお礼を言ってしまいました。
何度言っても足りないくらい。

「何がありがとうなの? こちらこそ一緒に旅行に来てくれてありがとうだよ」

と彼は笑っていました。

このままずっとキスをしていたかったけれど、そこは「せっかちさん」と「食いしん坊」のやることなので、ご飯を食べに行こっか!と笑いながら、食事の部屋へ行く準備を始めました。
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初旅行1

2018-01-23 20:49:50 | 彼との旅行
いざ旅行へ。
当初旅行は、午後に出発して、そのままチェックインする予定でした。しかし、お互いに朝から出掛けられることになったので、宿泊先の途中にある山に登ることにしました。

平坦な道ならいくらでも歩けるのですが、「登る」のは大の苦手。その不安は的中して、彼は少しもハァハァしてないのに、私は話せない程ゼーゼーしてしまい、楽しく話しながらの登山とはいきませんでした(決して高い山ではないのに)。

それでも頂上に着いた時は、彼がどうしても見せたかったと言うだけあって、今まで見た景色の中で一番美しい風景が広がっていました。彼と知り合ってから、私の携帯には美しい風景が着々と増えていますが、あの日の風景画像は携帯の待ち受けにしています。そのくらい気に入っているのです。

下山は、割とテンポ良く進んでいましたが、普段鍛えていないので、膝への負担が半端なく、右膝が痛くなってしまいました。それでも何とか予定通り下界へ到着することが出来ました。

余談ですが、今年富士山に登ろうという話が出ています。でも、この時の登山ですっかり自信を失ってしまった私。彼に迷惑を掛けないためにも日々鍛えないとですよね。トホホ。

閑話休題。

車で更に移動をして、ホテルにチェックインしました。ワクワクしながら部屋へ行ってみると、窓から見える景色がそれはもう素晴らしい眺めで、私は嬉しくて、彼に何度もお礼を言ってしまいました。

大きな窓は、さながら映画館のスクリーンのようです。そして、窓から見える太陽は、15分くらいで日の入りを迎えようとしていました。

窓際にあるソファーに座り、私達は肩を寄せ合いながら、ただ黙って夕日が沈むのを眺めていました。

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私のトリセツ

2018-01-22 20:07:02 | 彼のこと
私のトリセツは簡単で、
・食べ物を与えると機嫌が良くなります
・食べ物を与え続けると非常に懐きます
この2つ。
彼もそこはよく承知していて、今まで私が頂いた贈り物はすべて食べ物です。
しかもすべて自分で作った物か、自分で狩った物。昨年の誕生日は無農薬のキウイフルーツ60個、クリスマスはお赤飯を頂きました。他にもお米、柚、みかん、柿、栗、羊羹、豚汁ならぬ猪汁…あーお腹いっぱい。

彼に私のどこが好きか訊いた時、間髪を容れず「食べるものに執着しているところ」と返されて、訊かなきゃ良かった!と思いましたが、そういう女性を好む男性が地球上35億人の中に1人いて、こうして出会えて良かったなと思います。

ここまではトリセツの話。
このトリセツには彼に伝えていない注意事項が1つありまして、一泊二日の初旅行にあたり、いつそれを彼に伝えるか考えていました。

それは、私が20数年近くレス状態であるという事実…。性格上どうしても浮気や不倫は出来なかっため、正真正銘のセカンドバージン状態…。
別に興味がなかったとかそういう訳ではなく、若い頃は子育てや仕事に追われ、途中は夫婦仲が悪くなり、夫の晩年は介護に追われ、そして夫は亡くなり、気が付けばレス期間が20数年になっていただけなのです。

彼と旅行へ出掛けることになったものの、コトを遂行出来るのか不安でした。





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