アラフィフおひとりさまの現実

何てことのない日常を綴っております。

彼との旅行(2回め)3

2018-06-21 20:42:02 | 彼との旅行
夕食はバイキングだったので、少し早めにホールへ向かいました。すると、更に早く並んでいた年配のご夫婦が先頭にいて、私達はその後ろに並びました。

「どこから来たの? 私らは◯◯県からだけど」

といきなり話し掛けられました。彼は少し言い淀んでいましたが、同じ県から来たことを伝えると、

「え? どこの市?」

とグイグイ。聞けば、私の住む市に住んでいたことがあるようで、あの店がどうだの、この店知ってるかと奥さんは機関銃のように話して来ます。

と思ったら、急に彼に向かって、

「ちょっと右手見せてよ」

とグイッと引っ張って、手相を見始めました。彼も戸惑った様子でしたが、黙って手を差し出しています。すると奥さん、

「あなたに会社勤めは合わないね、今みたいな自営が合ってるよ」

と言い出すではありませんか。続けて、

「あら旦那さん2回めなんだぁ、良かったねぇいい人に巡り合って〜奥さんはお金にしっかりしてるから安心だよ」

そして、次から次へと彼のことを当てて行きます。私も彼も、占いとか迷信とかそういうことは全く信じていないのですが、さすがにアレアレ?と思い始めました。

極め付けが、私の手相を見て1番先に言った言葉、

「奥さん、最近親かな?遺産貰ったでしょ」

彼と私は思わず顔を見合わせてしまいました。

聞けばその女性、昔は◯◯の母と言われ、行例が出来る程の手相占い師だったそうです。今は引退されているのだとか。


「私ね、顔を見ると色々わかっちゃうのよ〜わかっちゃうと言いたくなっちゃってね〜」

とケラケラ笑っています。そして、

「ほら、あの2人…」

と、私達のいくつか後ろにいるカップルを見ながら

「夫婦です、みたいな顔をして立ってるけど違うわよ、あれは訳ありだね」

とのことでした。

この辺りで時間が来て、そのご夫婦とは別れましたが、夕食を食べつつ彼と

「もしかするとさ、私達のことも訳ありだって、気付いてたのかもね」

と頷き合いました。

本当にこんなことあるんだ!と思うような摩訶不思議な体験となりました。
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