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アラフィフおひとりさまの現実

何てことのない日常を綴っております。

彼と続けると決めた日

2020-04-02 08:49:00 | 彼のこと
あの日電話で長々と話した後、彼はどうしても会いたいと話し我が家にやって来たのですが、びっくりするくらいヨレてて…。

あれだけ気をつけて来るように言ったのに、車をベッコリ凹ませての登場。

早速「ドライヤーを貸して…」と言って、凹んだバンパーに裏からドライヤーを当てて、その熱で戻してました。プラスチック部分であれば、そうやって戻せるそうな。


それで、色んなショックでヨレヨレのじぃじを連れて、秘密の場所へ二人で桜を見に行ったのですが、そこでは思いっ切り転んでるし、いやはや脳梗塞でも起こしてるのかと不安にさせられましたよ。


「アキがいなくなったら、這い上がれないくらい陥没した大きな穴の底に落ちて絶えてしまいそうだ

と繰り返してた彼。その言葉に嘘はなかったという程の弱り具合…(-_-)  大切にしないとホント死んじゃいそうな雰囲気でした…(-_-;)



彼は突然連泊したいと言い出し、二日間我が家に滞在しました。

それは、どうも私の病院に付き添いたかったからのようです。さすがに診察室には同行しませんでしたけど、直ぐに検査結果を共有したかった模様。


彼は彼なりに、私の不安を受け止めて支えたいと考えたみたいです。だったら、そうやって労り合って年月を重ねて行くとしましょうかね。・・・

彼と別れるのか、続けるのか?4

2020-03-30 15:54:00 | 彼のこと
彼との連絡が途絶えると、時間はこんなに長く静かなことを思い出しました。


これは痛み分け。別離となれば、当然身を切られるような思いは私だけではありません。でもそれを抱えながら、お互い何も感じなくなる日が来るのを待つしかない、と考えたのです。

何より私には仕事もある、ネットもある、車もある、猫もいる、友人もいる、片付けたい場所はいくらでもある、時間はいかようにも過ごせるのだから大丈夫、そう思い込もうとしてました。

彼から電話があるまでは…。



彼から

「これから予定通り一緒に桜を見に行きたい、お願いだから今後も変わらず会って欲しい」

という電話を貰いました。しかも、"私の辛さは何だったんだ"と拍子抜けするような話しぶり。そしてまた、私が一緒にいられない理由を並べ立て、彼がそれでも一緒にいたいと返す会話を延々と繰り返していました。

でも、彼は彼なりに苦しさを感じていたようです。解決の糸口が見えないまま何時間も話し続けていたら、それまで努めて明るく話していた彼が突然すすり泣き始めました。いつだってニコニコ笑っている彼が、です。


これには申し訳なさを感じたのと同時に、それまで感情的に話をしていた私の頬をバチンと叩かれたように、冷静になれました。

そもそも話し合いの佳境で泣く人は苦手ですけどね。でも、押し付けるばかりでなく、きちんと彼の心も受け止めよう、と思い直したというか…。




「息子はあの調子で、一緒に暮らしていても殆ど話さない。娘の会社だって止めたのに結局新事業を始めてしまって、軌道に乗るまでとは言え、こちらの持ち出しが続いている状況でさ、誰も僕自身のことなんか見てやしないし、気にも留めてない。僕は皆んなに都合がいいだけのお父さんだよ」

「もちろん子供の心配をするのは親の役目だけど、僕はいつも誰かの心配をするだけ。アキだけが僕を見て、気にしてくれて、僕の身体を心配してくれて、そのことが僕の生活のハリだったり、生きる理由だったりしたんだよ。でも、このまま突然アキが目の前からいなくなってしまったら、僕のこと、誰が心配してくれるの? 誰も気に留めてくれないじゃない…」


もちろん、彼だって子供達や友人が心配してくれているのは分かっています。ただ、掛け値なしに心配してくれる両親は既に他界しました。


でも、この言葉は私の中で何よりストンと腑に落ちました。"ああ、そうだなあ"としっくりきたのです。

アラフィフになると、親の介護や子供のことなど、心配するのは自分以外の誰かのことばかり。でも、私達も同じように気に掛けて欲しいし、大切にされたいんですよね。今の彼には、それが私だったんだなと思いました。



そんなこんなで。

楽しいことばかりではない今後を含めて、私は彼と一緒にいる'覚悟'を決めました。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、心持ちとしてはそんな感じ。

何かあった時、きっと物凄く辛いこと、嫌なことが降り掛かるのを承知の上で、お互いを心配する関係でいようと確認し合いました。

彼は彼のできる範囲で、彼を取り巻く環境を変える努力を約束し、私は今後も彼の傍で今まで通り怒って笑って過ごすことを約束した次第。



アラフィフの恋愛は、結婚しなくとも想像以上に複雑だなあ、というのが今回の結論でした。

彼と別れるのか、続けるのか3

2020-03-27 11:35:00 | 彼のこと
夜に送った手紙を読んだと翌朝連絡があり、電話で話しました。

彼の答えは先日と同じで

「別れたくない、例えペースを落としても一緒にいたい」

とのこと。でもそれは、彼のための選択であって、私は変わらず苦しいままであると伝えても、

「これから先のことがイメージできない、どうしたらいいか分からない」

と繰り返すばかりで、話は堂々巡り。

それでも3時間近くは話したでしょうか。彼は納得しないまま、でも私も用事があったので、"じゃあ、そういうことで…"と電話を切ったのでした。



当人の相性問題ではなく、家族や暮らす環境面など、どうしようもないことに物申しているのだから、彼もやるせなかったでしょう…とは言え、はっきり言わないと伝わらないと思い、沢山の酷い言葉を並べ立てました。



その日の夜、翌日、そして翌々日の朝まで彼と話さない時間が続き、それは途方もなく長く感じられました。その間もちろん仕事もしていたし、家に帰ればTVを観たり、音楽を聴いたり、片付けをしたり、精一杯自分らしく過ごそうと振る舞ってはいましたが…。


彼と別れるのか、続けるのか2

2020-03-26 12:06:00 | 彼のこと
文章を書いていると、"自分てこんなこと考えてたんだ"と思わされることがあります。

あの夜まさにそうで、長い長いメールを書きながら、"やっぱり引っ掛かってるんだ…"と実感しました。

彼が楽しみにしていたお花見でしたが、今回はお断りをしようと思いました。ところが書き始めた文章は、どんどん長くなっていたのです。

… … … … … …


いつも色々有難うございます。それはもう、本当に感謝しています、嘘偽りなく。

でもね、ごめん。何かやっぱり引っ掛かってるんだと思います、元妻のこと。あの時、何となく今現在のあなたの家族の有りようというのを勝手に感じてしまって、もっと言うと11月にあなたが倒れて以来、何かあったら怖いと思ってた不安の上に、あの出来事でしょ? 万が一あなたに何かあって家族とコンタクトを取る必要が出来た際、良好な関係になり得ないと感じました。

わざわざ近所の人に離婚したとは言わないから、恐らく近所の人にとっては今でも’あそこの夫婦は別居しているだけ?’なんでしょう。子供さん達にとっても単なる両親ではなく、まだ一世帯の家族の意識。だから、あなたは知り合いに私を見られたら困るし、今後も当然私があなたの畑や田んぼ、家を見ることはないだろうし、あなたの友人と顔を合わせることもないと思います。

あ、誤解しないで。私は家に行きたいとか、友人に会わせろとか、そういうことを言ってる訳ではありません。ただ、私が行きたくないからあなたの家に行かないのではなく、行けない状況だということ。私は別に息子にあなたの存在を知られても困らないけど、あなたは困るよね。

(中略)

大事に思ってる
好きなのは一人だけ
元妻とは長くセックスレスだった
今は離婚してるし…
何かどれもTVで聞いたセリフ。


"私の求めていた関係ってこんなだったっけ?"

最近、この気持ちがどうにも抑え難くなってしまいました。酷いこと言ってるのわかってる、本当にごめん。

この間わざわざ来てくれた時は嬉しかったから、また元のように付き合って行けば十分楽しい気もしたんだけど、ちょっとしたことでこんな風に引っ掛かってしまいます。で、結局相手を責めてしまう…。これじゃあ夫の時と同じで、私、自分が嫌いになるよ。

(中略)

今後もあなたを取り巻く人間や環境が変わるはずもなく、そうなると時間を置いて様子を見ても、きっと私達の関係に何ら変化はないでしょう。

私は自分に何かあったら相手に傍にいて欲しいし、相手に何かあった時にも傍にいたい…けれどあなたとはそれが難しいってことだものね。

それならば、私の中でこれ以上付き合いを続けるのは難しい気がします。・・・


… … … … … …

こんな自分勝手なメールを送ったのでした。


あの夜のこと

2020-03-14 09:42:00 | 彼のこと
よく人から、"凄い想像力だね"と言われます。想像力というより妄想力かな…しかもいつも最低最悪の状況を想定しています(それでも夫の死や子供の所業は私の想像の斜め上を行っていました)。



彼は眠る前に布団の中から、最後の定期便として電話をくれます。あの夜も同じでした。

でも、いつもと違ったのは元妻が家に来ていたこと。彼が作成した書類を取りに来た娘や孫と一緒に元妻もついてきて、息子にも会っていこうとリビングで仕事の帰りを待っていたらしいです。

彼としては顔を合わせると喧嘩になるので、回避も含めて、いつもの時間に自室へ行き就寝。ところが、頻繁に会っている娘はいつからか父の変化に気付いてたのかもしれません。長電話が多いことや見たことのない衣類が増えたり、しょっちゅう行先不明の外泊をしていることetc. 

彼の離婚は、仕事のリタイア時期と同じ頃で、当時は女性に目を向ける余裕はなかったそうです。だから元妻も、言い争う毎日から解放され、且つ家族の形に大きな変化なく心地良く過ごせていたのではないでしょうか。

ところが夫の傍に家族以外の人物が存在している…。


これは私の妄想でしかありませんが、あの夜は「お父さん寝るって言ってるけど、よく部屋で誰かと電話してるよ。あれ多分女だね。今日も絶対話してると思う」みたいなことを娘に言われたんだと思います。

で、元妻は部屋に行ってみた→電気を消した彼の部屋から本当にボソボソ話している声が聞こえてくる→元妻ブチ切れ、怒鳴りまくって部屋に突入→彼も驚いて電話切るの忘れてしまった→今のイヤホンマイクは性能が良いから元妻の話を全部拾う惨事→会話を全てアキに聞かれてしまった…

あくまでも彼の話と元妻の怒鳴っている内容から働かした妄想です。

しかし、ただ怒りに任せて発したのか、それとも電話相手にわざと聞かせるように言ったのか分かりませんが、次から次へと溢れる言葉に、彼への未練というか強い愛情を感じずにはいられませんでした。

そして往々にして、こういう気性の方は、周りを巻き込んで事を大きくしたり、何かあった時黙っていないタイプが多いから、近づいてはいけない…と黄色信号が灯った瞬間でもありました。



こんな場面ですら、彼は決して元妻を悪く言うことなく、ただただ詫びるだけでした。

「もちろん彼女が好きで結婚したんだけど、多分相性が合わなかったんだよ。性格も考え方も身体も何もかも…これはもうどうしようもないんだ…だから離婚したんだし」


元妻の本音はどうだろう、きちんと確認したことある?と聞きたかったけど、その言葉は飲み込みました。夫婦のことは夫婦にしか分からないし、二人の関係は二人のもの、私が意見する立場にありませんから。



それでも、彼が元妻のことを含めた家のことや過去のことを話したのが初めてだったので、ほんの少し彼の心に近づけた気がしました。あ、今はね。何とかそう思えます。

でも、こっちも生々しい元妻の気持ちを聞かされて凄く動揺したし、やっぱしんどいです…元妻の心の内まで共有したくはなかったかな。


これがあの夜の一部始終。