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港区議会「記録保存ではなく、完全保存、公開を要請すべき」との質問に、区長は完全保存は考えていないと答弁した。

2021年06月10日 | 高輪築堤保存問題

本日の港区議会一般質問で、共産党の風見利男議員が「高輪築堤の完全保存と公開を目指し、開発ありきでなく、100年先を見据えたまちづくりのために、一度立ち止まって考えなおすことを、JR東日本に要請することについて」質問をしました。

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JR東日本は、日本考古学協会、日本イコモス国内委員会、鉄道史学会など多くの団体からの完全保存、公開を求める声に耳を貸すことなく、第7橋梁部を含む築堤の一部の現地保存、信号機部分の移築保存などを除き、記録保存に向けての調査を始めた。記録保存とは遺構を残すのでなく破壊すること。二度と元通りにはできない。
視察した文部科学大臣は、「日本の鉄道の歴史を象徴する、他にどこにもない遺跡。移設で価値が保存される性格のものではない」「JRの前身は国鉄。(かつての)国民共有の財産から出土した点を受け止めてほしい」と貴重な意見を述べている。
5月29日に視察した菅首相は、「まさに文化遺産。すばらしいと思った」と述べた。
港区のホームページで高輪築堤は「港区にとって重要な遺構であるばかりでなく、わが国の歴史上も、また、世界史上も極めて重要な近代遺産」、「港区教育委員会としては、文化財的な側面だけでなく、子どもたちの教育においても大きな価値を持つ教育的な資源になるものと評価している」としている。
記録保存ではなく、完全保存、公開を要請すべき。

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区長は「完全保存は考えていない」と、JR東日本の方針を支持する驚くべき答弁をしました。

6月20日に「高輪築堤を完全な保存を求める会」(仮称)の発足総会が開かれますが、地元の運動と歴史・遺跡関連の団体と共に大きな世論が求められます。

(了)

 

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