もう終わってしまったが、
日本橋三越本店の美術特選画廊で
大西清右衛門さんの襲名20周年記念展を見てきた。
ん? あれ?
15周年記念展は2008年だったような気がする~
まぁ、いいや。
今年は正月から伊勢丹で歴代の茶釜展を開催されたり、
ラジオ番組に出演されたりと活発なご当代。
今回も最終日を除く6日間、ギャラリートークを開かれた。
【参考】
10月8日(水) 「釜の歴史:京釜とは」
10月9日(木) 「釜の肌と紋様」
10月10日(金) 「やつれと覆垂─名残の季に見る─」
10月11日(土) 「釜の扱い:釜の修理、修復」
10月12日(日) 「釜の蓋のはなし」
10月13日(月) 「釜の音─鳴り音の愉しみ─」
私は残念ながら、ラストの1回しか聴けなかったけど。
展示されていたのは、歴代や昔の茶釜の写しが中心。
きっちり、精密な造りがご当代らしいなぁ、と思った。
どれも見覚えのある茶釜のフォルム。
このblogをじっくり辿れば、必ず感想が書いてあるはず。
だけど、いちいちblogを参照しながら見ることも出来ないので、
感覚と記憶を頼りに鑑賞。
鶴の釜、海老の釜は美しい。
織部筋釜も。
いずれも本歌は二代浄清。
特に海老ノ釜。
離れた場所に1つずつ、2釜。
1つは新作、未使用品と思われる。
もう1つは既に納品され、使われた釜を
展覧会のため、施主さんから借りたもの。
やはり、使われる事で釜の風格がついている。
胴に施された線、海老の髭の先を思わせるラインもステキ。
八景釜。
先日、泉屋博古館で有馬六景釜を見たけど、
景色の絵がほとんど判らなかった。
なるほど。本来はこうなっているのか。
札裏には「坐忘斎好」とあったけど
写しの鯰の釜。
ぬめっとした曲線、糸目、鯰のカンツキがかわいい。
源氏香釜(←施主は松栄堂さん)も参考展示されていた。
以前に見た時は“使った感”がなかったけど、
今回は明らかに“茶席で使われた感”がうかがわれ、
やはり、使ってこその味わいが出てきているように感じられた。
あと、興味深かったところは釜蓋。
ケースに入っていないものはちょこちょこと蓋を持たせていただい。
摘まみの細工が凝っていて、本歌とは違っていたり、
キズ跡など、おそらく再現させただろうと想像できる細工がしてあったり。
釜蓋のギャラリートークも聴きたかったなぁ。
釜音、鳴り板の話も面白かったけど。
(空炊きって、けっこう簡単にやっちゃうミスだったのね。気をつけないと)
そのほか、蓋置や火箸、花入も。
火箸は重かった。
これで手前をするのはけっこう指の力が要りそう。
花入は片手じゃ持ち上がらないくらいに重い。
茶釜の方が造る周辺道具だなぁ。
ますます、茶釜が好きになった。
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★大西清右衛門美術館バックナンバーリスト
2014年9月 『十代浄雪と奥平了保』
2014年5月 『千家伝来の茶の湯釜』
2014年2月 『新春の寿ぎ -福をよぶ吉祥の茶道具-』
2013年10月 開館十五周年記念『初代浄林・二代浄清』
2013年3月『大西家の近代-浄長・浄中・浄心-』
2012年11月『京釜の粋-三条釜座、釜師の技と名品-』
2012年5月『茶の湯釜歳時記』
2012年2月『釜師 大西家歴代』
2011年10月『釜をとりまく茶道具』
2011年5月『吉祥の釜』
2010年9月『茶の湯釜にみる朽ちの美』
2010年5月『風炉を楽しむ』
2009年11月『千家十職 大西清右衛門家の釜と金工-茶の湯工芸の伝統と創造-』『寺院ゆかりの茶の湯釜』
2009年5月『開館十周年記念 釜師 大西清右衛門の目 それぞれの所蔵品から』
2008年10月『開館十周年記念 釜師 大西家歴代展』
2008年3月『風雅-茶のなかにみる意匠』
2007年11月『茶人と釜』
『釜師 大西清右衛門の世界』 (美術館「えき」KYOTO)
2008年11月『千家十職 釜師 十六代 大西清右衛門展-襲名十五周年を記念して-』(日本橋三越本店)
日本橋三越本店の美術特選画廊で
大西清右衛門さんの襲名20周年記念展を見てきた。
ん? あれ?
15周年記念展は2008年だったような気がする~
まぁ、いいや。
今年は正月から伊勢丹で歴代の茶釜展を開催されたり、
ラジオ番組に出演されたりと活発なご当代。
今回も最終日を除く6日間、ギャラリートークを開かれた。
【参考】
10月8日(水) 「釜の歴史:京釜とは」
10月9日(木) 「釜の肌と紋様」
10月10日(金) 「やつれと覆垂─名残の季に見る─」
10月11日(土) 「釜の扱い:釜の修理、修復」
10月12日(日) 「釜の蓋のはなし」
10月13日(月) 「釜の音─鳴り音の愉しみ─」
私は残念ながら、ラストの1回しか聴けなかったけど。
展示されていたのは、歴代や昔の茶釜の写しが中心。
きっちり、精密な造りがご当代らしいなぁ、と思った。
どれも見覚えのある茶釜のフォルム。
このblogをじっくり辿れば、必ず感想が書いてあるはず。
だけど、いちいちblogを参照しながら見ることも出来ないので、
感覚と記憶を頼りに鑑賞。
鶴の釜、海老の釜は美しい。
織部筋釜も。
いずれも本歌は二代浄清。
特に海老ノ釜。
離れた場所に1つずつ、2釜。
1つは新作、未使用品と思われる。
もう1つは既に納品され、使われた釜を
展覧会のため、施主さんから借りたもの。
やはり、使われる事で釜の風格がついている。
胴に施された線、海老の髭の先を思わせるラインもステキ。
八景釜。
先日、泉屋博古館で有馬六景釜を見たけど、
景色の絵がほとんど判らなかった。
なるほど。本来はこうなっているのか。
札裏には「坐忘斎好」とあったけど
写しの鯰の釜。
ぬめっとした曲線、糸目、鯰のカンツキがかわいい。
源氏香釜(←施主は松栄堂さん)も参考展示されていた。
以前に見た時は“使った感”がなかったけど、
今回は明らかに“茶席で使われた感”がうかがわれ、
やはり、使ってこその味わいが出てきているように感じられた。
あと、興味深かったところは釜蓋。
ケースに入っていないものはちょこちょこと蓋を持たせていただい。
摘まみの細工が凝っていて、本歌とは違っていたり、
キズ跡など、おそらく再現させただろうと想像できる細工がしてあったり。
釜蓋のギャラリートークも聴きたかったなぁ。
釜音、鳴り板の話も面白かったけど。
(空炊きって、けっこう簡単にやっちゃうミスだったのね。気をつけないと)
そのほか、蓋置や火箸、花入も。
火箸は重かった。
これで手前をするのはけっこう指の力が要りそう。
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2014年2月 『新春の寿ぎ -福をよぶ吉祥の茶道具-』
2013年10月 開館十五周年記念『初代浄林・二代浄清』
2013年3月『大西家の近代-浄長・浄中・浄心-』
2012年11月『京釜の粋-三条釜座、釜師の技と名品-』
2012年5月『茶の湯釜歳時記』
2012年2月『釜師 大西家歴代』
2011年10月『釜をとりまく茶道具』
2011年5月『吉祥の釜』
2010年9月『茶の湯釜にみる朽ちの美』
2010年5月『風炉を楽しむ』
2009年11月『千家十職 大西清右衛門家の釜と金工-茶の湯工芸の伝統と創造-』『寺院ゆかりの茶の湯釜』
2009年5月『開館十周年記念 釜師 大西清右衛門の目 それぞれの所蔵品から』
2008年10月『開館十周年記念 釜師 大西家歴代展』
2008年3月『風雅-茶のなかにみる意匠』
2007年11月『茶人と釜』
『釜師 大西清右衛門の世界』 (美術館「えき」KYOTO)
2008年11月『千家十職 釜師 十六代 大西清右衛門展-襲名十五周年を記念して-』(日本橋三越本店)
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