Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

風炉を楽しんだ!

2010年05月13日 00時36分15秒 | 美術館・博物館etc.
平成22年春季企画展『風炉を楽しむ』
大西清右衛門美術館 ※6月27日(日)まで

おまたせっ
この春の関西の茶の湯展の中でイチオシのオススメ展覧会
(って、あくまでAkatsuki趣味の上だけどねぇ

大西家といえば茶釜って印象が強いけど、金工~特に風炉は忘れちゃならない
って、つくづく思った。
今回、有り難かったのは展示解説。
ショーケースの中にある展示物の隣にある解説文。
とても丁寧なんだけど、見づらい(目が疲れちゃう)
なので、「解説ファイルを貸し出します。ご希望の方は受付へ」の張り紙見て即座に反応
おかげで、手元で展示解説を読み、チラシに展示物を書き写してから鑑賞できた。
(なので、いつもに増してチラシに書き込みが多い

まずは四方ケースにある唐銅七宝透舟形風炉の美しさにうっとり
2代・浄清作。
あの鶴の茶釜を作ったヒトだ。
横にたっぷりゆったりした感じがいい。
灰形は作ってないけど、それが想像力をより書きたてる。
これで二文字押切を作るもよし、遠山にしても美しいだろうなぁ
浄清さん作は他にも唐銅蝙蝠風炉や唐銅四方風炉があって、いずれも見事。
「このヒト、やっぱり天才だぁ」って、感心した。

↑ちなみに、七宝透の風炉は昨秋、表千家北山会館でも見ていて、やっぱり感心していた。
 (記憶にはなかったけど、ちゃんとblogに書いてあった

他には北向道陳所持の琉球風炉、プックリしてかわいい。
(西村道冶の田口釜とのバランスもよかった)
宗旦の風炉切形を見ていると、「ホント、原型はこの頃から同じなんだなぁ」と思ったり。

土風炉師・宗四郎作の道安形土風炉(漆塗りがキレイ)、
キレイといえば、初代・浄林の唐銅七宝透の挑戦風炉も
辻与次郎の鉄やつれ風炉も大きくてスゴイ

昨秋見て記憶に残ったものとの“再会”も。
大西五郎左衛門の四方釜と唐銅蝶形風炉、奥平了保の唐銅御所車風炉は面白い。
了保サンは横に鳳凰の彫りがある鉄鳳凰風炉もあって、これもよかったし、
面白いといえば、11代の清寿の鉄格子風炉も変わったデザイン。

時代が下って、先代(15代)浄心作の鳳凰風炉と累座富士釜も豪華。
(たぶん、鵬雲斎大宗匠好み?)
唐銅の紅鉢風炉や荒磯乙御前風炉も迫力あった。

でも、御当代の風炉はなんでないの???
と思いつつ、最後に「どうぞ」と言われて受付横の呈茶スペースを覗いたら、あった
鉄紅鉢風炉。
ノッポの筒釜も面白い。
「御当代は風炉はあまり製作されないのですか?」と受付の方に伺ってみた。
「いえ。作ってはいるのですが、受注生産なので施主さんに納品して手元には残らないだけです」
あ、なるほど

生きているうちは釜師も作品も現役バリバリっ
シューケースに納まるもんじゃないネ
 
風炉を作る工程のパネルも勉強になった。

 ★参考~当bォgにおける大西清右衛門さん関係
 2009年11月 『千家十職 大西清右衛門家の釜と金工-茶の湯工芸の伝統と創造-』『寺院ゆかりの茶の湯釜』
 2009年5月 『開館十周年記念 釜師 大西清右衛門の目 それぞれの所蔵品から』
 2008年10月 『開館十周年記念 釜師 大西家歴代展』
 2008年3月 『風雅-茶のなかにみる意匠』
 2007年11月 『茶人と釜』
 2008年11月 『千家十職 釜師 十六代 大西清右衛門展-襲名十五周年を記念して-』(日本橋三越本店)

☆↓ランキング投票もヨロシクです
にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 住友さんの茶道具 | トップ | 謹賀新茶!茶遊会 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
待ってました! (おたま)
2010-05-13 10:55:20
こちらも旅行で行くことにしました。
大西、湯木、滴翠と延暦寺会館、万博記念公園のお茶室、野仏庵。私はどこにも初めてなので、とても楽しみです。
私の好みで、本当は山崎蒸留所を入れてたんですけど、時間の関係でダメになりました(笑
返信する
山崎かぁ (Akatsuki])
2010-05-14 00:07:09
おたまちゃん
いいプランですねぇ。
移動手段はクルマかなぁ?
名神高速から山崎の研究所見えるもんねぇ。
行きたい気持ち、お察しします。
でもでも、山崎といえば待庵もお忘れなく~。
(事前予約が必要なので、見学はグループ向きデス)
この前の連休、滴翠美術館も行きました。
こちらの報告もお待たせしてスミマセン。
湯木美術館へ行ったら、お時間あれば適塾もオススメよ。←って、ひつこい?
緒方洪庵センセイは岡山の出身ですし☆
返信する

コメントを投稿

美術館・博物館etc.」カテゴリの最新記事