★特別展『千家十職 大西清右衛門家の釜と金工-茶の湯工芸の伝統と創造-』
表千家北山会館 ※12月13日(日)まで
すばらしい
さすが表千家
来てよかった~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
単純ですが、感想はそこに集約される。
こちらでは千家十職の展観が年一度ペースで開催されているが、→参考
ワタシ自身は2005年の「飛来家と駒澤家」以来、2度目。
(去年の黒田家は日程が合わず断念。惜しいことをした)
で、今回も期待を裏切らぬ充実ぶり。
もちろん、大西清右衛門美術館で観た茶釜も何点かあったが
メインは家元(表千家不審庵)に納められた茶釜。
「やっぱり、いいモノは此処に集まるものよねぇ
」
と、改めて感心した。
興味深かったのは2代浄清作の夜学釜。
ご当代が写した釜以外にも存在したのがオドロキ。
でも、外側のウェーブが小さい。
後の何代めが発展させた大きなウェーブを作り出したのねぇ。
すごーく豪華な唐銅の七宝透の舟形風風炉も見とれてしまった。
1ケタの歴代の作の特徴なのか、カン付が凝ってる印象がした。
今まで見たこともないカン付の数々。
ナマズに乗っている猿とか、獅子とか虎とか。
後の代になるにつれ、鬼面のカン付が増えてくるとつまらなく見えてしまって![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
それから、プロの絵師が描いた下絵で作った茶釜もあって。
古くは狩野探幽、近年では橋本関雪、竹内栖鳳、東山魁夷。
(作り手の技術もスゴイけど、施主の手腕も影響してるなぁ)
施主といえば、茶釜の形も好みをいろいろあって、見応えあり。
申し訳ないけど、大西清右衛門美術館の歴代展よりもはるかに満足した。
また、地下のホールで熊倉功夫先生とご当代との対談ビデオが上映中。
50分と長めだけど、これも濃い内容。
ご当代のお話はちょうど1年前に三越で聴いたけれど、→こちら
一人で喋るよりも、インタビュアーの問いかけがあった方がよりバリエーションがあるみたい。
(このあたり、さすが熊倉先生だけあって、巧みな対談術で展開)
大西家歴代の紹介から、茶釜観賞の見どころについて、製作工程、手入れ方法まで
とても勉強になった。
(社中の師匠が別の某作家さんから伝授された手入れ方法は否定されてたなぁ。
でも、理由がキチンと説明されていて、ナットクできた)
というわけで、大いに楽しめた展覧会。
で、その後に訪れた大西清右衛門美術館。
こちらは歴代展を避けて、『寺院ゆかりの茶の湯釜』を開催中。→こちら
スゴイのを観た直後だったので、少し物足りなく感じてしまった。。。かも。
(スミマセン1
)
でも、切り口は面白い。
確かに「千家十職」だから、主たる施主である茶家の好みが多くなるのは当然。
一方、京都の土地柄、寺院も重要な施主。
仏教好みの渋い茶釜の特集という感じ。
例えば、傘釜は高台寺の傘亭に因んだデザインだし、夜学釜も同様。
ほかにも光悦寺、平等院浄土院の平釜。
大雪院の大雲院釜、大徳寺の大湯釜など。
「寺院の茶釜」にスポットを当てただけあって、大西家の歴代以外の作家も。
名越浄林、宮崎寒雉、西村道也などそれぞれの作風の違いが垣間見え、
興味深かった。
そして、7階茶席の季節の道具取り合わせ、やつれ風炉が圧巻![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0150.gif)
★おまけ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0151.gif)
大西清右衛門美術館のチケットの半券を持参すると、
表千家北山会館の大西展が200円引だそうです。
(このことからしても、訪れる順番間違えたかなぁ
)
【参考~このブログにおける過去の大西清右衛門美術館の記事】
2009年5月 『開館十周年記念 釜師 大西清右衛門の目 それぞれの所蔵品から』
2008年10月 『開館十周年記念 釜師 大西家歴代展』
2008年3月 『風雅-茶のなかにみる意匠』
2007年11月 『茶人と釜』
表千家北山会館 ※12月13日(日)まで
すばらしい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0160.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0191.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
単純ですが、感想はそこに集約される。
こちらでは千家十職の展観が年一度ペースで開催されているが、→参考
ワタシ自身は2005年の「飛来家と駒澤家」以来、2度目。
(去年の黒田家は日程が合わず断念。惜しいことをした)
で、今回も期待を裏切らぬ充実ぶり。
もちろん、大西清右衛門美術館で観た茶釜も何点かあったが
メインは家元(表千家不審庵)に納められた茶釜。
「やっぱり、いいモノは此処に集まるものよねぇ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
と、改めて感心した。
興味深かったのは2代浄清作の夜学釜。
ご当代が写した釜以外にも存在したのがオドロキ。
でも、外側のウェーブが小さい。
後の何代めが発展させた大きなウェーブを作り出したのねぇ。
すごーく豪華な唐銅の七宝透の舟形風風炉も見とれてしまった。
1ケタの歴代の作の特徴なのか、カン付が凝ってる印象がした。
今まで見たこともないカン付の数々。
ナマズに乗っている猿とか、獅子とか虎とか。
後の代になるにつれ、鬼面のカン付が増えてくるとつまらなく見えてしまって
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
それから、プロの絵師が描いた下絵で作った茶釜もあって。
古くは狩野探幽、近年では橋本関雪、竹内栖鳳、東山魁夷。
(作り手の技術もスゴイけど、施主の手腕も影響してるなぁ)
施主といえば、茶釜の形も好みをいろいろあって、見応えあり。
申し訳ないけど、大西清右衛門美術館の歴代展よりもはるかに満足した。
また、地下のホールで熊倉功夫先生とご当代との対談ビデオが上映中。
50分と長めだけど、これも濃い内容。
ご当代のお話はちょうど1年前に三越で聴いたけれど、→こちら
一人で喋るよりも、インタビュアーの問いかけがあった方がよりバリエーションがあるみたい。
(このあたり、さすが熊倉先生だけあって、巧みな対談術で展開)
大西家歴代の紹介から、茶釜観賞の見どころについて、製作工程、手入れ方法まで
とても勉強になった。
(社中の師匠が別の某作家さんから伝授された手入れ方法は否定されてたなぁ。
でも、理由がキチンと説明されていて、ナットクできた)
というわけで、大いに楽しめた展覧会。
で、その後に訪れた大西清右衛門美術館。
こちらは歴代展を避けて、『寺院ゆかりの茶の湯釜』を開催中。→こちら
スゴイのを観た直後だったので、少し物足りなく感じてしまった。。。かも。
(スミマセン1
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0163.gif)
でも、切り口は面白い。
確かに「千家十職」だから、主たる施主である茶家の好みが多くなるのは当然。
一方、京都の土地柄、寺院も重要な施主。
仏教好みの渋い茶釜の特集という感じ。
例えば、傘釜は高台寺の傘亭に因んだデザインだし、夜学釜も同様。
ほかにも光悦寺、平等院浄土院の平釜。
大雪院の大雲院釜、大徳寺の大湯釜など。
「寺院の茶釜」にスポットを当てただけあって、大西家の歴代以外の作家も。
名越浄林、宮崎寒雉、西村道也などそれぞれの作風の違いが垣間見え、
興味深かった。
そして、7階茶席の季節の道具取り合わせ、やつれ風炉が圧巻
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0150.gif)
★おまけ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0151.gif)
大西清右衛門美術館のチケットの半券を持参すると、
表千家北山会館の大西展が200円引だそうです。
(このことからしても、訪れる順番間違えたかなぁ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
【参考~このブログにおける過去の大西清右衛門美術館の記事】
2009年5月 『開館十周年記念 釜師 大西清右衛門の目 それぞれの所蔵品から』
2008年10月 『開館十周年記念 釜師 大西家歴代展』
2008年3月 『風雅-茶のなかにみる意匠』
2007年11月 『茶人と釜』
私にとって、
興味深く、うらやましく拝読しました。
今年はちと無理かもしれませんが、
来年は京都へ出かけたいと大いに刺激を受けております。
ありがとうございます。
京都の美術館は楽しいですよ~
大西清右衛門美術館に行かれるならば「京釜鑑賞会」がある時に合わせるとよいと思います。
予約制ですが、お釜に触れて、見どころを解説してもらえます。
お釜の手入れのコツも教えてもらえますよ。
ぜひ、オススメです、