『表千家 襲名記念 猶有斎 千宗左家元 改名記念 而妙斎宗匠 好み物展』 高島屋→こちら
横浜髙島屋のギャラリーで14日まで開催されていて、最終日に行ってきた。
来週、10月23日(水)から京都の髙島屋で開催される由。
自分が習っている茶道とは流派が違うけれど、千家十職の仕事は興味あり。
日頃、なかなかお目にかかれない奥村吉兵衛の風炉先屏風や表装が拝見出来たのは嬉しかった。
中川浄益作の切合風炉釜も拝見できたし、大西清右衛門作の田口釜と唐金鬼面風炉もよかった。
楽家はさっそく16代吉左衛門と直入の合作も。嶋台茶碗、よかった。
表千家の代替わりは昨年の2月だったけれど、楽家もそれに準じたのかなという気もする。
直入は先代、16代は15代家元・猶有斎の意を受けて、好みものを作っていくのだろうなぁ。
テーマが「松鶴瑞祥」ということで、松と鶴が至る所にデザインされたおめでたい好みもの~
ほとんどが原則“非売品”だと思われるが、高島屋さんなので若干の値札ものも。
土田家による出帛紗と数寄屋袋と懐紙入れ。意外と手に届くお値段だなーと思った。
会場の一角にて先代と当代へ熊倉先生がインタビューされた約17分間のインタビューを視た。
それで、代替わりや好みものについて理解できた。
一番びっくりしたのは、表千家の家元は隠居すると「宗旦」を名乗るということ。
千家の嫡流ということなんだろうなぁ。
三代宗旦のあと、八代の啐啄斎、十代の吸江斎、十一代の碌々斎も隠居して宗旦を名乗っている。
てか、表千家って、代を譲って隠居する家元がちょいちょいいらっしゃるのねぇ。
裏千家は九代と十二代、あと十五代が隠居して「玄室」を名乗ってる。
最初に家元名「宗室」を名乗った四代の仙叟の襲名前の名乗りが「玄室」だったことが起因?
それにしても、表千家の家元さんはまだ40代、襲名前とはいえ武者小路千家は若様の宗屋さんが活躍している。
裏千家は15代が90歳を超えてまだ元気、16代は還暦を3つほど過ぎたばかり~とはいえ、次は?
ちょっと気になるなぁと思いながら、会場を後にした。
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