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Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

『風雅-茶のなかにみる意匠』

2008年04月10日 06時36分50秒 | 美術館・博物館etc.
大西清右衛門美術館 平成20年春季企画展示
※6月22日(日)まで

“知る人ぞ知る”的な存在(?)
茶釜など茶の湯の金物道具専門の美術館。
展示してあるのはとても地味だし、スペースも広くはないのだが、なぜか落ち着く。
3年前から毎年通うリピーターに。

今回、印象に残ったのは7階の茶室にあった釣り釜。
通常の釣り釜は小ぶりで縦に細長い形状のもの~棗形とか筒形~が多い。
しかし、釣ってあったのは真形に近いような釜。
肌の細工が見事で、釣ってある分だけよく見えた。
3階の展示室で印象に残っているのは当代作の風呂釜。
今までも当代の作品は見る機会があったが、とりわけ細工が細かいように感じた。
それともう一つ。
御所車風炉。(奥平了保作)
どう据えるのか、釜と載せ、他の道具と取り合わせるとどうなるのか。
そもそも、いつ、誰が、どんな趣向にしたくて作らせたのか。
なんとも不思議な風炉だった。

この美術館において残念なことは、茶釜という地味で理解しにくい対象を扱っているのに、解説があまり詳しくないこと。
せめて、エレベーターの中に貼り付けてあるチラシ(←詳しく書いてある)をもらえないかと以前聞いたところ、「配布は友の会会員のみ」との事だった。

友の会。
一般だと一口5,000円。
入会時より、一年間有効。
特典は本人プラス2名まで無料入場、美術館だよりが年2回配布される。
イベント参加費が割引になる。

一年に一回、行くか行かないかの頻度なら5000円はちょっと高いかな。
入館料700円も展示規模を考えると少し割高感がある。
(流派の会員証提示で100円割引)
せめて、入館者にも美術館だよりを配布してくれると、リピーターももう少し増えるような気がする。
(コピー代が負担なのかも。せめてコピー代実費負担かデジカメ撮影okなどの一工夫がほしい)

こういった個人経営の美術館は維持していくのは大変なのだろうなぁと、なんとなく察せられる。
楽美術館はいつ行っても他に見学者がいるが、大西の場合は大抵が貸切状態。
それだけに、残念だし心配。
友の会は他の私立美術館でもよくやっている制度だけど。
「それにしても、入館者をリピーターにする一工夫がほしいよなぁ」と、いつも思う。
 ※前回訪問のリポート→http://blog.goo.ne.jp/akatsukian/e/9bae9e07da501f639e4edd0ea4dd996b
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