★虎屋文庫 サイト
第79回 再開御礼!「虎屋文庫の羊羹・YOKAN」展 ※12月10日(火)まで
とらや赤坂店立て替えの関係で、虎屋文庫のギャラリーも丸4年間お休みになっていた。
今回、久しぶりに再開した虎屋文庫の展覧会に行ってみた。
めっちゃ、かっこいい建物になっている~
そして、以前は脇から店舗に入らず会社の中に入るようだった文庫へのアプローチも変わった。
正面玄関から入って、地下のギャラリーへのアプローチ。
さて、今回のテーマは羊羹。
虎屋の主力商品であると同時に、室町時代から慣れ親しまれたザ和菓子。
実はワタシ、成人して茶道を習って2年ぐらいするまで羊羹が食べられないヒトだった。(甘すぎて)
今はもうさすがに「食べられない」ということはないけれど、積極的には口にしないかなぁ。
羊羹の起源は中国料理の羊肉入りの汁物だったことは茶道文化検定のテキストを読んで知ってはいたけれど、
実物というかビジュアルでは目にしたことがなかったので、見本展示を見て「ほーっ」と感心した。
その羊肉入りスープが日本に伝わり、見立ての精進料理となり~。
「精進」だから食材として羊肉は使えず、植物系のプルプルもので代用した「もどき」料理になり、
そこに砂糖が入って、お菓子になり~。
といった100年~200年をかけての変化のプロセスがすっごくよく理解できた。
羊羹に感心がなかったから製法による違いも考えたことがなかった。
確かに、いわれてみれば蒸羊羹と煉羊羹とさらに水羊羹って、それぞれに違うなぁ。
羊羹作りに使う調理道具の展示も興味深い。
時代毎の容器の違いや包装紙の歴史もおもしろかった。
1本だけ残った海軍に納めた丸い筒型の羊羹とかね、時代を感じされられ感動した。
虎屋は展示解説の詳しい冊子をくれるから、なお好き。(入場料無料でこんないい冊子までもらえて申し訳ない)
せっかく来たので、菓寮へ寄ろうと思ったら、11:00開店。
大嘗宮見物の後、皇居の西側を半周するように徒歩で移動したのだけど、まだ10:23だったので、まだ開いていない。
30分も待てず、イベント展示もやっていた店舗ものぞいたけど、買いたいものもなかったので、そのまますごすご引き上げた。
次は菓寮へも行くぞ。(って、だいたい1年に1回くらいしか展示がないんだけど。。。そのスパンが短くなるといいナ)
★虎屋文庫バックナンバーリスト
2014秋 『甘い対決「和菓子の東西」展』→こちら
2011秋 『和菓子を作る展 職人の世界』→こちら
2010夏 『和菓子の歴史』→こちら
2008初夏 『源氏物語と和菓子』→こちら
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