裏山赤太郎~ゲイでエイズで、でも生きてくよ!~

ゲイとして生きて、50代でエイズを発症したけど、自分らしく生きていくことには変わりないないんだよってブログ。

私のエイズ症状~下痢と精神の悪化2

2015-07-07 20:26:22 | 日記
私は神経性腸炎の薬を服用したが、
いっこうに改善する様子がなかった。
その頃には、朝複数回の排便をしてお腹を空っぽにしないと、
いつ水状の便が出るかわからなかった。
そのため、朝は早く起きて、
朝食を取ってもお腹が空っぽになるまで複数回、
トイレに行く日が続くようになっていた。

私は胃腸科クリニックの医師に紹介状を書いて頂き、
その医師が勧める大きな病院の消化器内科を受診して、
内視鏡検査の予約を取った。
しかし、夏休みをはさんでいたせいだろうか。
内視鏡検査の予約は10月で、
約2か月待たされることとなった。

私は不安を抱えたまま、
内視鏡検査前の血液検査のため採血をして帰った。

その間にも、私の下痢症状は悪化し、
朝に複数回の水状態の便が出て、
昼食後にもトイレに駆け込んだ。

内視鏡検査を受けるころには、
1日に10回以上もトイレに駆け込んでいた。
通勤時でも、勤務中でも、
いつでもトイレに駆け込めるように心がけていた。
水状態の便は、我慢する余地すら与えてくれなかった。
下腹部に便意を感じた瞬間に,
トイレに座らないと間に合わなかったのだ。
何度も下着を汚してしまい、
カバンの中には替えの下着を常に入れていた。

残暑の厳しい日でも、
夕方になると寒気がした。
午前中は良いのだが、
午後から次第に怠くなり、
夕方には寒気が増してきた。
帰るころには寒気に震え、
夕食は栄養補助食品の流動食か、
お粥、プリン、ゼリーくらいしか食べることができなくなっていた。

食欲もなかったが、
食べなければすぐに脱水症状になってしまうので
私はとにかくお腹に流し込めるものを食べていた。

無理をして普通の食事を食べると、
すぐに気持ち悪くなって吐きそうになったのだ。

下痢だけでなく、
味覚症状や吐き気が私を苦しめた。

私は、精神的にも、
肉体的にも、もうボロボロだった。
自分を支えていたのは、
ただただ仕事への義務感と
生きるという生物の基本的な本能だけだった。

もう、何もなかった。

このまま死んでしまうのか。

もう不安に思う気力さえ消えそうになっていた。

やっと、内視鏡検査の日を迎え、
その翌週にその結果を告げられた。

その時から私の人生は、
一時停止ボタンを押されることになった。

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