さて カメラのアングルですが、私が考えた基準は天井の高さの3分の2の
位置が一つの目安になると思います・
もちろん 撮影するのはいろいろな部屋や建築物の屋内でですから、すべからくこれが適用する
とは限りません。写真誌などのように「あとはケースバイケース」ってことになります。
ケース・バイ・ケースとはなんとももっともらしくいい加減な言葉ですね。
ところで、タングステンフィルムを使う理由は、建前では1分30秒までは、露光時間の補正がいらない
からです。再度確認ですが タングステンというのは いわゆる電球のことです。
ですので タングステンフィルムで写すと電球のあの黄色い感じがなくなります。
普通の景色を写すとしたら 真っ青なものになります。ではなぜ建築写真でタングステンフィルムを
使うのかといえば、私の撮影方法にも大きく関わるのであり一概にタングステンフィルムでなければ
ならないということではないのでご承知ください。
ちなみに 私は 1枚のシノゴにトータルで3分程度 6回程度 多重露光をする。
そのたびに フィルターを代わる代わる変えて尚且つ絞りも変更するし、ストロボを焚いたりもする。
カメラのアングルが決まったら そこから露出をありとあらゆる部分ではかり、蛍光灯も
白色か昼光色か3波長型かも調べる。蛍光灯ひとつとっても、おおまかなこの3種類で、
フィルターの補正値が微妙に変わるのである。蛍光灯はディライトフィルムでは緑い色に発色する
のだが 人間は緑色に離れていないこととあまり本能的に好きではない色なので必ず補正が
必要なのである。次は露光と多重露光、フィルタ^操作について書くつもりです。
つづくのだ