2006年に代表監督となった佐々木則夫氏。佐々木氏が監督となってからの改革で、周囲をおどろかせたことが3つある。 第一に、澤穂希をボランチにさげたこと。2008年の東アジア選手権(中国・重慶)から、澤と阪口夢穂(新潟)を中盤のキーマンとして並べた。 第二の改革は、「選手の自主性を重んじる」という考えをとった。 監督就任時には、すでにチームには澤のような多くの国際経験が豊富な選手が多く育っていた。加藤與恵・山郷のぞみ・池田浩美などや、さらに海堀あゆみ・宮間あや・近賀ゆかりなど自分の考えをもった選手たち。 彼女らとの公私にわたるコミュニケーションのなかで、信頼関係がはぐくまれていった。 第三に、強みの分析と、弱点研究があった。対戦相手の弱点を徹底的に調べあげる。そして、しっかり作戦をねる。しかし、自分たちは弱点を克服するのではなく、自分たちの強みや良い点を積極的に伸ばそうという考えだ。 . . . 本文を読む