JR静岡駅から徒歩10分の立地に、呉服町名店街はあります。戦後復興期の1950年代後半には地上4階建ての共同店舗をつくり、車道・舗道ともに5m幅つまり20m道路が完成。活況を呈していました。しかし、そんな商店街にも陰がさしこみます。90年初頭までつづいたバブル景気が、一気にひえこみ始めたのです。客足は、どんどんと減り始めるという有様。しかし、そんな中にあってもお客に支持されている一軒の店がありました。それが、商店街で鞄店をいとなむ池田浩之氏の店。策をかんがていた商店街長は、どうしてか訳をたづねました。
すると、お客様からの苦情や要望は、すべて商品に反映する!。そんな答えが返ってきたのです。「メーカーにはお客様の要望をだす。しかし受け入れられない場合には、自分が身銭をきって独自商品をつくる。もちろん買取条件に!これが広くお客様に受け入れられたんだ!」、、、と。 これだ!と直感。そう、すべての店がこのような発想にもとづいて商品を開発したのなら、各店舗の事業はゆるぎないものとなる。そして、商店街にも活況を取りもどすことができるはず。そんな考えが頭をよりぎます。
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