カウカウタイム

日本で働くいち美容師がハワイでヘアメイクアップアーティストになるまでの日々の記録 2008〜2012

可哀相なチャリ

2009-08-04 | 〜2011迄のハワイ生活記録
一度、チャリの事を書いて以来
ぷつりとそのネタが出てこない事にどのぐらいの人が気づいていただろうか

喜び勇んで買ったチャリも 今は駐輪場に放置されたままだ

先月ダンナに見せてやろうと久しぶりに行ってみれば
見るも無惨にホコリまみれで既に所々が錆び始めていた

いつも休みの日は、乗ればいいのに、と自分でも思っていた
ただ、ハワイは車道を走らなくてはけないので乗るのが怖いのだ

いい気分で自転車をこいでいて、ふと後ろに気配を感じて振り向けば
すぐ真後ろまでバスが迫っていたり

あと数㎝の所を車が猛スピードで走りすぎたりする事が多々あって
すっかり恐ろしくなってしまった




後は荷物を積めないとか 駐輪場までが遠いとか
色んな言い訳を並べ立ててしばらく放って置いたのだけど

数ヶ月前、やっぱりせっかく買ったのだから、と駐輪場に行ってみたら
何とサドルが盗まれていた

「お尻が痛くないように」とわざわざ買い換えた奴だったのに・・・

その一件以来、チャリに対するテンションは私の中で急激に下がってしまい
放置のまま今に至るという訳だった

ハワイでは、自転車を止める時、標識やチャリ止めにしっかりとチェーンで止める
チャリ自体に鍵をかけてもすぐに持って行かれてしまうので意味がないとの事だ
従ってチャリ止めの無いところには駐輪できない
鍵をかけていても、良くサドルを盗まれる
ひどい時は車輪が盗まれたりもする

ショッピングセンターにチャリを止めて
サドルだけ外して買い物に行く人の姿も時々見かける

私は自分のコンドの中にある駐輪場に止めていたので大丈夫だと思っていたが
どうやら考えが甘かったらしい




そんな可哀相なチャリに久々に注目する人が現れた
研修生の子が今月半ばでメインランドに帰るので
それまでチャリを貸して欲しいと言ってきたのだ

「掃除してくれるなら好きに乗っていいよ」と二つ返事でOKし

早速その日の夜
最初についていたサドルとドライバーを持って二人で駐輪場に行ったら
薄汚い私のチャリは相も変わらず押しやられるように隅っこに置かれていた
何とか引っ張り出して雑巾で拭いてやる(結局自分が掃除している)

今まで放置していた罪悪感からちょっと解放され
私は得意げに「好きなだけ使ったらいいよ」と彼女に鍵を渡した
「ありがとうございます!助かります」と彼女もうれしそうに笑った

ではいざサドルを取り付けようとした時、彼女が

「これ、どうやって付けたらいいんでしょうか・・・



良く見ればチャリ本体とサドルをつなぐパイプが無かった
サドルと供に盗まれていたのだった

私たちは無言で10秒ほど立ちすくみ
彼女が「これは・・・無理・・ですねっ」と仕切るように言った


私は夜の駐輪場でサドルとドライバーを手に
「ごめんね~~、ホントにごめんねええ~~と何度も言い
散々期待を持たされたにも関わらず、何も収穫の無かった彼女は
私の声に何度か振り返っては軽く会釈をしながら帰って行った


我ながら、超が付くほど間抜けだと思った

そして、久しぶりに脚光を浴びたかに思われたチャリだったが
新たにパーツを買い足さないと乗れない事という面倒な問題が発覚したにすぎなかった


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