カウカウタイム

日本で働くいち美容師がハワイでヘアメイクアップアーティストになるまでの日々の記録 2008〜2012

物撮り

2009-03-15 | 〜2011迄のハワイ生活記録
約一ヶ月に一度のペースでHPVに行っているのだけれど
なかなかどうして、ボランティアガイドとして活躍する事は少ない

必死で覚えたつもりでも
一ヶ月後には全ての事を自分でもビックリするぐらい忘れていて

本当に自分の記憶力の悪さにげんなりしてしまう事が続いた


今日も朝バス停で、来ないルートEのバスを待ちながら
「果たして自分は少しでもHPVの役に立っているんだろうか」と考えた

毎回珍しいローカルメシを食べる為だけに足を運んでいるような気までしてくる



バスでは同じボランティアのヤッサンと一緒になった

彼はワタシと違って歴史にとても興味があって勉強好きなので
年号などもすらすら出てくる
彼の東北弁混じりのガイドは暖かさがあってとても好きだ

毎週来ている事もあり、もうベテランと言った感じだ


それに比べて自分のこの進歩の無さはなんだろう



HPVについてすぐ、ヤッサンは14人もの団体さんをつれてツアーに出てしまった

一緒に出るタイミングを失ってしまい広間にもどると
ヨシコさん達が山のように積まれた着物を整理している所だった

虫食いがひどく、しけったにおいがする
大半が作業着だが、中には目を見張るような立派な黒い振り袖もあった

物のない時代に、これだけの着物を着てお嫁にいける人は
果たしてどれだけいたのだろうか



「ああ、そうだ!あなたは着物のプロだったわよね!」とヨシコさんが言うと
近くにいた他のスタッフが私に手袋をよこした

自然な流れで作業に加わった







ぼろぼろになった古い古い着物達

全てが大正から昭和初期のもの、そうこれはアンティークなのだ

倉庫に眠っていた物をすべて虫干しし
Noタグを縫いつけて写真を撮ってファイルを作る
この作業、かつての写真館でずっと繰り返してきたことではないか・・!




結局流れからして、写真をとる係になった
色んな所をピンで止めたりひっぱったりしながらデジカメに納めていく横で
おばあさん達がちくちくタグを縫いつけていく

本当に久しぶりに充実した時間だった

人の役に立てる事は本当にうれしいと思う


途中でヨシコさんが
「何故、男物の羽織の裏地には絵が描いてあるの?誰にも見れないのに。 これは脱いで見せる物なの?」
と聞いてきた

「見えないオシャレよ
と説明した物の、彼らにはよく理解できなかったようで
少し論議をかもした


「例えば高級な下着を付けた時、誰にも見せなくても満足するでしょう」
と言う説明もあまりしっくり来なかったようだ


こんな時、見た目は日本のおばあさんでも彼らの中身はアメリカ人なんだなと思う



でも「オシャレ、オッシャレ」といいながら着物を広げる姿はかわいかった


また日本に帰ったらもう少ししっかり着物の勉強をしたいと思う

聞かれた質問の全てに答えられる様に





今日のデザート ”小豆パイ”
手のひらサイズは日本でもよくあるけど、これはホール





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