言語分析未来予測

上石高生
言葉の分析からの予測です。分析の正しさは未来に答えが出ます。分析予測は検証可能でなければなりません。

アメリカの未来

2009年05月18日 07時51分48秒 | 予測
 オバマ大統領が最優先に取り組んでいるのは金融・経済危機である。
 「景気回復する兆候がある」とスピーチしても、クライスラー破綻など、なかなかいい結果を出せずに苦慮しているのが現実だ。
 5月 18日 6:36では、米国$ 94.9300円と、また円高である。

オバマ大統領の分析予測【検証】 2009年05月16日 07時03分10秒
 2009年1月には累積赤字は65.5兆ドルにまで膨れ上がった。


 ドルが下がり続ければ、日本や中国、それにロシアに売った米国債の金利が払えなくなり、デフォルト・債務不履行となる可能性がある。そのときはアメリカ破綻だ。

 アメリカは外国商品を閉め出してバイ・アメリカン条項で国内製品購入を義務づける。かつての日本のように供給過多になってデフレになるのを嫌っているのだ。
 つまりはインフレ政策だ。
 インフレとなり、その政策のために金利を上昇させて、金融を活性化させたいのだ。
 しかしそれにはドルの信用が大切だ。過剰なインフレは望んでない。

 中国も大量の米国債を購入しているが、それが大量に売られた場合、ドルの信用は失墜し、アメリカ通貨は大打撃を受ける。
 70年代から続いた高インフレを支えたのは日本が大量に米国債を買ったからだ。日本はドル高政策のために特に協力してきた。
 米国債下落と、ドル安進行では、アメリカには膨大な赤字だけが残り、破滅するしかない。もう、国庫には金がないのだから。

 しかしアメリカはそれを手をこまねいてはいられないだろう。

 大統領就任演説では、わざわざ南北戦争を勝利に導いたリンカーン大統領が使った聖書を取り寄せての宣誓であった。

オバマ大統領就任演説の分析.1 言語分析未来予測/ウェブリブログ  << 作成日時 : 2009/01/22 01:07 >>
 冒頭は自分の緊張感と有権者への感謝から始まったが、2行目から「戦」に関しての言葉が出てくる。「先祖たちの犠牲に思いを致しています」が、それだ。
古い友人たちやかつての敵対国と共に、私たちは核の脅威を軽減するために不屈に努力し、温暖化する惑星という恐怖を巻き返して行きます。
 そして恐怖を広め、無実の人々を惨殺することで目的を果たそうとする連中には、今ここで言う。お前たちよりも我々の心は強く、決してくじけたりしない。お前たちが私たちよりもしぶとく生き残るなどありえず、我々はお前たちを打ち砕く。

 オバマ大統領が大きな軍事力に依存的であるのではないかという疑問は、それを補填する兵士たちの「奉仕の体現」という要求で証明されたのではないか。
 就任式の警備には警察官約8000人だけでは足らず、軍約3万2000人を警戒に当たらせた。
 警察官の4倍の軍を就任式の警備に投入したことも、オバマ氏がいかに軍を頼りにしているかを伺わせるものだ。


 アフガニスタンとの戦争の大儀は、9.11テロの首謀者であるアル・カーイダ掃討のため、ターリバーン政権と武力紛争となった。
 イラク戦争の大儀は、大量破壊兵器の所有とその拡散阻止のためであったが、これは単なるCIAの情報に過ぎず、後に大量破壊兵器の存在は証明されなかった。
 つまり、大量破壊兵器の存在は、単なる未確認情報に過ぎず、実際の戦争に至った原因は、外交関係の悪化のためであった。
 アフガン侵攻以来、イラクとの関係は悪化の一途をたどっており、ブッシュ大統領は、フセインに親子共々、酷い侮辱を受けるに至り、国際的な体面を深く傷つけられた。これこそイラク戦争の実際の原因だったのである。

 アメリカが戦争をする動機は、第一に9.11のテロのように米国民が犠牲になること。第二に外交関係の悪化。第三に大量破壊兵器の拡散阻止。これらの条件で十分戦争に至る可能性がある。
 このような条件が揃うのが、イラクと北朝鮮である。

北朝鮮、核実験強行なら重大な結果=米特別代表 | ワールド | Reuters 2009年 05月 8日 19:39 JST
 北朝鮮は、米国が北朝鮮敵視政策を撤回していないことを理由にオバマ米政権と対話する意味はなく、核抑止力を強化せざるを得ないとの姿勢を示している。


 長年の交渉を反故にされ、アメリカの国際的な対面は深く傷付いている。また核実験で北朝鮮は事実上、核保有を宣言しているのだ。

「南北対話は論議の余地なし」 北朝鮮、韓国に反発」:イザ! 2009/05/09 18:34
 「わが方(北朝鮮)の尊厳と体制を全面否定したものだ」
 「われわれを公然と中傷、冒涜(ぼうとく)し、露骨に否定した状態で北南間の対話について論議する余地すらない」


 さらに同族である韓国との関係も悪化している。

「韓国統一省、組織改編へ 北情報の分析機能強化が柱」:イザ! 2009/05/12 16:55
 改編案では、統一政策局を統一政策室に拡充するほか、情報分析局を新設し、傘下に北朝鮮の政治や経済、軍部の動向を分析する専門の課を置くように改編する。


 さらに韓国内では、北に対して変化の兆しがある。特に軍部の動向に注視しなければならないようだ。現実的な統一を模索するなら、武力での侵攻が不可欠である。

CNN.co.jp:拘束の米記者2人、裁判日程決まると北朝鮮 2009.05.14
2人は米カレントTV(本社・カリフォルニア州サンフランシスコ)のローラ・リン記者とユナ・リー記者。3月17日に中国との国境地帯で拘束され、不法入国と「敵性行為」で起訴されている。


 ジャーナリストであろうと、だからこそアメリカのメディアは反発し、これを米国民への被害・犠牲と受け止めるだろう。

 そして中国が国際社会の一員としての自覚を発揮するとき、アメリカは北朝鮮と軍事衝突を起こすのではないか。それが中国やロシアへの牽制ともなると確信すればなおのことだ。

 1930年代の世界恐慌では、日本はその突破口をアジア侵攻へと向けたのは有名な話だ。
 ドイツ・イタリアも軍国主義となり、第二次世界大戦へと突き進むこととなる。

 六カ国協議を蹴った北朝鮮が最初に攻撃を開始する可能性もある。

 それはこの金融・経済危機が、より深刻になり、アメリカがその我慢の限界を超えたときに起こるだろう。まだ数年後であろうか?

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