PV: CORNELIUS × 高木正勝

2006-03-29 | PV


そうえいば、
今売ってる「Sound & Recording」に、高木正勝の新作・コーネリアスのPVが付いてます。
(渋谷ならツタヤB1に)

スキャナのナマ音とピアノのみでできた曲のタイトルは、「toner」。


ウィーンとスキャナのバーが上がる
ジイジイと読みとってまたウィーンと
ウィーンと

ノイズの心地に色がのる

いろづくのではなくて

ぽたと乗って退く




ああカラープリンタからトナーをがぽりと抜き出して
そこの壁に撒き散らしたい

R/G/B/K


だってきらいなんだもの
無機質になりきれない薄いグレーのオフィスめいた壁たち




        




related: 高木正勝/過去記事




Ad: iPodナスカ

2006-03-28 | Ad / Print, OOH, IMC



google Mapsでやっと見える、iPod宇宙広告。 (Google Earthをお持ちのかたはコチラ。)

Appleの30周年記念でやってるっぽいんだけど、建設に2年かけてるとか。
CEOさんがポーカーに勝ってもらった土地らしい。

大きさ89ha。
ディズニーランド(51ha)とディズニーシー(49ha)がくっついたぐらい。。。
ちなみに六本木ヒルズは11.6ha。




これ見てて思い出したこと。


マレーシアに、ゲンティン・ハイランドという標高2000mのカジノがあるのだけど
車でどんどこ延々と登って、
やっとやっと辿り着いた景色がモヤモヤ霧に包まれていて
ほわー仙人界っぽい!!
とか感動してたら霧の先からデカデカとスタバの看板があらわれて



・・・ニンゲンめ!


とかとっさに言ってしまった。



なぜかものすごく許せなかったあのキモチ。
こんな所にまで文明を持ち込んで・・・とか思ったりしたのだけど
よく考えたら山頂にホテルやらカジノやらある時点で立派に汚されてたり。。


社会や流行を振り切って走って、
後ろを確認しながら「よし、ヤツら追ってこないな」とか安心して奥地にたどり着いたら
「やあ、遅かったね」とドコモダケに肩を叩かれるカンジ。



いろんなとこにプロットされてる広告にはワクワクするのに
月とか地球規模になると急にゲンナリしてしまう。

身勝手ねえ、ニンゲンめ。






「お子さんに対する正当な評価をですね、

2006-03-26 | other contents
↓個人的には「たいへんよ」がツボかと。。。

■「 言霊ハンコ 」



- " フォーマット、を守る "



小学生の時、先生がノートに押してくれるハンコがものすごく神々しく見えたりして

大人になってから東急ハンズで売っているのを見たとき
なんか微妙に舞台裏を見てしまったような

なんていうか、
「えぇ?!わたし買えちゃうじゃん・・・」みたいな
意外と安っぽいかんじがショックだったり。




-------

というわけで、よくわかんないけど作ってみました。



     

「全然ダメ」にやさしさを加えたら生まれました。



     

周囲から接続を拒否されていらっしゃるようです。





そのた案:

「 あきようりょうが
  たりません   」


「 バージョンが
  ふるいです  」


あー、額に押してやりたい、ひたいに。





■作ってみましたシリーズ: " ポスト・イット・Notes "


Ad: ADIDAS/adicolor

2006-03-24 | Ad / Print, OOH, IMC
プレーンな白アディダスに色を塗ろう!というプロジェクト、" adicolor "の北京の広告。

白紙のキャンバスを掲出して、
街のグラフィティアーティストが「ご自由に」ペイント。



   ↓





うーわーと思ったのは

最後に上からもう一枚、
スニーカー側面がヌキになってるポスターをペタと貼って、「ペインティングスニーカー」が完成すること。

   ↓







拡大するとこういう状態↓



なんてカワイイ。

キャンバスに触発される「アーティスト魂」と
「モラル」、への信頼。

受け手を信じるということ。







去年、ソニーのPSPで同じようなグラフィティジャックがあったのだけど
これは絵の上からイタズラされまくる結果となって、大失敗。 (参照記事



   ↓




このソニーとアディダスの違いは、
ソニーのグラフィティが「アーティストに依頼したもの」であること。


メッセージが「企業発」であることに、受け手はシビアなもの。




「いいコト言おうとしてるんでしょ?」ってもう誰もが見透かしていること


分かっているか。
分かっていても、やるか。



広告であると分かったうえで感情移入させられるか。

広告であると分かった時点で「きれいごと」と萎えさせるか。











Movie: 19

2006-03-22 | movie


ずっと人に借りていた「19」(ナインティーン)を、やっと見た。


乾いた空気
ハイに飛んだ光がタバコの煙を溶け入れる
赦すように



渋滞の道路。

「 動かねーなー 」

「 どうする? 」

「 降りるか 」

「 降りるぞ 」

「 え、車は…? 」

「 ほっとけ 」





ハコなど固執せず
滑稽なホフクゼンシンを眺めて自由にビックリマンチョコをほおばれ
そう

ほっとけ / 自由に


誰を傷つけても。








「 名前は? 」

「 いいじゃん。なんかウザいよ。そういうの。 」









CM: 「25万個のカラーボールを…」「つまらん!お前の話はつまらん!」

2006-03-16 | Ad / CM
何十回放心して見たか分からないあの「BRAVIA」の、パロディしゅつげん。


(パロディ)


■Lots Of Cheese


あっちへごろごろ、こっちへゴロゴロ。
あー。
大好きなチーズもホラ、見事にうざったい。



(元ネタ)


■Balls





---------



で、さらにBRAVIA最新作は、
なんとエスカレーターのパネルのワープ。

■Bouncing Balls




くゆりくゆり/なだれ落ちるボール





UPDATE: fotologue - s t r i p . /002

2006-03-14 | diary



フォトログを30枚ぐらい、更新しました。
今年1月、初めて雪を撮りました。


当時とあるグラフィックの作品を作っていて(といっても私はコピー担当)
撮影日が、なんと、あの大雪の日。

しかもロケ地が
鎌倉。



もう信じられないぐらいにその景色はうつくしくて
唖然としながら、作品そっちのけで撮影。

大学の相棒アッキーのおじいさまのおうち、1400つぼ。
これがまた趣味が素晴らしくて
調度品によだれでそう




夢みたいな雪の日のしんとしたヒカリ

げらげらした時間も、ぎゅうと詰めて。



- s t r i p.









Movie: ホテル・ルワンダ

2006-03-12 | movie




 - 1994年、アフリカ ルワンダ
 - たった100日間で100万もの人々が虐殺された。



日本公開が危ぶまれていたところ、
若者によるインターネットでの署名運動が功を奏し、公開が実現した

ということは、見終わってから知って

彼らにとても、感謝をした。





そこには突然現れるヒーローなどいなくて
ドラマティックな希望の展開もない

ただただ、救いのない、実話。



時おり流れる自分の涙など
なんて偽善的


なんて無知で
なんて

恥ずかしい。












1200人の命をかくまった主人公のホテル長


ひとのこころをつかむということは
きっとこういうことで





これは戦争映画ではなく
コミュニケーション、というもの。







かわいそうだと思うとか、平和について考えるとか、しなくていい。


わたしの感想も、この映画のメッセージも
ただ、シンプルなもの。









Paul Rusesabagina(実在の主人公)said in NATIONAL GEOGRAPHIC NEWS ,



" All we want to do is to show what happened, "

" so that ten years later, people can at least know what it was and how it was. "









so,
please,

know what it was and how it was.




PLEASE.













ヤ ス ア ガ リ メ モ リ ア ル

2006-03-07 | exhibition
----- 2005/11/27 SUN. 
(古い話題ですみません)



フォトグラファーの友人が出展するとのことで、デザイン・フェスタに初めて行った。

プロもアマもごっちゃまぜ、2000以上のブース
まるで巨大な文化祭。




海外からの出展も多くて
ぺちゃくちゃしゃべるおばちゃんの手作りモノ
チェコっぽい絵柄の、さびたブリキを貼り合わせたピンズ。



あまりにもツボでうっとりしていたのだけど

アホなので
お財布あけたら
1000えんしかないし



フィンランドのアーティストの、木でできたピアスたち

カラフルカラフル

買いたいし
買えないし







それでも、写真とか絵とか言葉をこまごまと。

スイスで広告の写真を撮っているというオランダ人の女性と話して
モノクロの手焼きの真四角に閉じ込められた、フランスの景色を一枚

おかねがないから、ていねいに選んだ。


絵を売る人も数え切れないぐらいいたけれど
ヤマナカコウくんという学生ぽいコのイラストがキラッとしていて

厚いパネルに描かれたトリッキーなおじさん
カラリングがすごく好みで

あれを売ってほしい、と聞いたら
売っているのは葉書サイズのプリントのみで、ボードは売れないって。

がっかりしたけど、プリントを全種類買ったらすごく嬉しそうにしていて



ああ、こういうひとを見つけるために来年もきっと来るのだと
ニマニマとおじぎをしながら、そう思った。






-----


フォトグラファーのおともだち

友達といっても、会ったこともなくお互いの顔も知らなくて
数回メールでお話しただけ


トーフちゃん
という、ひとつ上のその女の子の

わたしは、本名すら知らない。



ブースに突然押しかけて、私の名前を告げたら
びっくりしながら、

とても、

うれしそうに笑ってくれた。




トーフちゃんは想像よりもずっと華奢で色が白くて
まっくろでみじかいみじかい髪にレトロなワンピース

まっすぐに向けられた目がはずかしくて
それでも
会って騒げたのが嬉しくって嬉しくって

わたしもまっすぐに、視線を向けた。





こんどわたしの写真を撮らせてほしいと言ってくれて


それがあまりにも嬉しかったのだけど



弱くってしゃんとつよくてジユウ奔放な彼女を
憂うまま撮りたいと思うのはわたしのほうだと




いつか
もっとわたしが彼女のことを知ったら、

彼女を撮らせてほしいと思った





そんで
たとえそうなっても、本名などきっと訊ねることはないのだろうなと



どうしてかそれだけはハッキリしているように思えて
なんだか可笑しくって


ひととの出会い方や維持の仕方や、深まりゆく仲の定義というものには

いろいろなかたちがあるのだと






そんなことを感じながら会場を出て
真っ先に真横のコンビニでお金を下ろして

野菜ジュースのつめたさに後悔しながら外に出たら、
夕日がピンク色にこちらを差していて


ああシャッターチャンスだと思ってはいたけれど

さっきフィルムが切れたことを理由にしながら、
目を細めてただただ


その光をうつくしいと思うことに、集中した。












Exhibition: 文化庁メディア芸術祭

2006-03-04 | exhibition


-------------------------------------------------
文化庁メディア芸術祭 @東京都写真美術館 ~3/5 18:00
-------------------------------------------------


これが見れただけでもう言うことありません
ていうのが、ふたつ。


" 浮楼 "

ちいさな町の一角を、フカンで延々と流してるだけのアニメーション。
山場もなく
オチもない

ただただ、
ひとりの女性の一生がそこにはあるだけで

それだけで

なんていとおしさでいっぱいで泣きたくなること。



見ていてあることに気づくと
そこからは
もう、

「うーーーわーーーーーーー」





■" Man OS 1 "

これがもう、ああ、ツボ。

要するにMac OSのパロディで、
人間がOSになって、「人力で」アプリケーションを起動させる、っていう映像なのだけど




コレ。
中央のOS表示とか下のバーが、「セット」なわけです。


要は普段PCの画面内で見られることを、すべてセットと人間でアナログに表現しようとゆう・・・

たとえば



ウィンドウも横のアイコンも全部パネルでできたセットだし
フォトショのツールボックスなんて、各ツールのアイコン部分が引き出しになってて、
まさに「おどうぐばこ」。

消しゴムツールの引き出しからシェービングクリームとカミソリをやる気な~く取り出してきて、
人物画役の人間のヒゲをじょりじょり削除。

なげなわツールのとこからほんとに縄でてくるし・・・




パックマンも人力なので



こんなことになったり・・・


ちなみに後ろにちらついてるおねーちゃんのエッチ画像は、
消しても消しても突然出てくるポップアップウィンドウ。

ああもう、万歳。アホ万歳。アナログ万歳。

感 服。





制作者はオーストリアの作家、Seidel / Stiermannの二人組。
HPに載ってたメイキングをみてみると、やはり、な感じ。







もうホント、お願いだから、これだけでも見てほしい。