ヤ ス ア ガ リ メ モ リ ア ル

2006-03-07 | exhibition
----- 2005/11/27 SUN. 
(古い話題ですみません)



フォトグラファーの友人が出展するとのことで、デザイン・フェスタに初めて行った。

プロもアマもごっちゃまぜ、2000以上のブース
まるで巨大な文化祭。




海外からの出展も多くて
ぺちゃくちゃしゃべるおばちゃんの手作りモノ
チェコっぽい絵柄の、さびたブリキを貼り合わせたピンズ。



あまりにもツボでうっとりしていたのだけど

アホなので
お財布あけたら
1000えんしかないし



フィンランドのアーティストの、木でできたピアスたち

カラフルカラフル

買いたいし
買えないし







それでも、写真とか絵とか言葉をこまごまと。

スイスで広告の写真を撮っているというオランダ人の女性と話して
モノクロの手焼きの真四角に閉じ込められた、フランスの景色を一枚

おかねがないから、ていねいに選んだ。


絵を売る人も数え切れないぐらいいたけれど
ヤマナカコウくんという学生ぽいコのイラストがキラッとしていて

厚いパネルに描かれたトリッキーなおじさん
カラリングがすごく好みで

あれを売ってほしい、と聞いたら
売っているのは葉書サイズのプリントのみで、ボードは売れないって。

がっかりしたけど、プリントを全種類買ったらすごく嬉しそうにしていて



ああ、こういうひとを見つけるために来年もきっと来るのだと
ニマニマとおじぎをしながら、そう思った。






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フォトグラファーのおともだち

友達といっても、会ったこともなくお互いの顔も知らなくて
数回メールでお話しただけ


トーフちゃん
という、ひとつ上のその女の子の

わたしは、本名すら知らない。



ブースに突然押しかけて、私の名前を告げたら
びっくりしながら、

とても、

うれしそうに笑ってくれた。




トーフちゃんは想像よりもずっと華奢で色が白くて
まっくろでみじかいみじかい髪にレトロなワンピース

まっすぐに向けられた目がはずかしくて
それでも
会って騒げたのが嬉しくって嬉しくって

わたしもまっすぐに、視線を向けた。





こんどわたしの写真を撮らせてほしいと言ってくれて


それがあまりにも嬉しかったのだけど



弱くってしゃんとつよくてジユウ奔放な彼女を
憂うまま撮りたいと思うのはわたしのほうだと




いつか
もっとわたしが彼女のことを知ったら、

彼女を撮らせてほしいと思った





そんで
たとえそうなっても、本名などきっと訊ねることはないのだろうなと



どうしてかそれだけはハッキリしているように思えて
なんだか可笑しくって


ひととの出会い方や維持の仕方や、深まりゆく仲の定義というものには

いろいろなかたちがあるのだと






そんなことを感じながら会場を出て
真っ先に真横のコンビニでお金を下ろして

野菜ジュースのつめたさに後悔しながら外に出たら、
夕日がピンク色にこちらを差していて


ああシャッターチャンスだと思ってはいたけれど

さっきフィルムが切れたことを理由にしながら、
目を細めてただただ


その光をうつくしいと思うことに、集中した。