C'est la vie.

人生ままならぬもの。成り行き任せか、C’est la vieか。電子のカオスの中で思いが遂げられたらと思う今日この頃。

美しい吉永小百合が前面に 戦争と人間3部作ポスター

2017-06-28 00:45:49 | Weblog

 1970年から73年にかけ3部作として公開された映画「戦争と人間」五味川純平の同名大河小説を映画化したものですが、手元に第2部「愛と悲しみの山河」、3部「完結編」の劇場用ポスターがあります。1939年のノモンハン事件に至るまで、太平洋戦争突入前夜の財閥家族の人間模様を描いたものです。社会派の山本薩夫監督作品らしく、戦争で家族や友人、恋人たちが引き裂かれていく悲劇などが描かれていますが、ポスターを見る限り、吉永小百合の美しい姿を前面に出したデザインとなっています。

ポニーテールの横顔

 第2部のポスターには恋人を演じた山本圭と吉永小百合の2人が並んでいます。ポニーテールの小百合の横顔がとてもきれい。当時、25、6歳ぐらいでしょうか。映画では満州国建国で日本の中国侵略が一段と本格化する中で、反戦運動に身を投じる山本圭。それを案ずる吉永小百合。そんな恋の姿が描かれています。

真正面の小百合 一番輝いていたころかも

 第3部ではさらに吉永小百合の姿が強調されています。真正面から撮った姿はさらに美しさを増した感じもします。27、8歳になっているころでしょうが、女優さんが一番輝くころなのでしょうねえ。ポスターの下部には軍服姿の北大路欣也のすさまじい姿が写っています。今ではソフトバンクCMの白いワンちゃんとして定着し、なぜか姿を見ると、ユーモラスな気分になってしまいますけど、当時はたくましい体つきがとても印象的でした。

理解と評価は変わるかも

 公開当時、まだまだガキだった私は、第一次大戦から第二次大戦に至る流れなど全く知りませんでした。もちろん現代史はほとんど教えてもらっておらず、戦後民主教育の中で軍部が悪い、軍部にだまされた式の情報しか持ち得なかったのです。おそらく公開当時、映画を見たときも軍部の横暴と戦争の悲惨さだけを感じていた可能性があります。この種の映画をあらためてどう理解し評価していくのか。あらためて見るしかないような気がします。

https://www.mercari.com/jp/items/m12379333092/

 

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