全宇宙の生命の源とされる女神アクエリアス。
そのアクエリアスの誕生と同時にビッグバンを発生させた。
全宇宙のはじまりとされるビッグバン。
女神アクエリアスは、このビッグバンによって生まれたカオスに原神の力を与え、主神ゼウスをはじめとする、全ての神々や英雄たちの祖とした。
このカオスは有限なる存在全てを超越する無限を象徴しているという。 カオスの名は「大口を開けた」「空(から)の空間」の意味を持つ。 そしてカオスは奈落のタルタロス、大地のガイア、愛と欲望のエロース、暗黒のエレボス、夜のニュクスを生み出した。
そして、この神々とは別にテレザートのテレサ、イスカンダルのスターシア、シャルバートのルダ=シャルバート等(ら)を産み、それぞれ秘宝とされてる不老不死=エリクサーを与えた。
同時に試練としてカルマも与えた。
※エリクサー(elixir, [ɪˈlɪksər], エリクシャー、エリクシール、エリクシア、イリクサ、エリクシル剤、エリキシル剤)とは、錬金術で飲めば不老不死になれると伝えられる霊薬・万能薬である。
※カルマとは所作、意志による身心の活動、意志による身心の生活を意味する語。原義においては単なる行為(action)という意味であり、「良い」「悪い」といった色はなく、暗いニュアンスもない。だが、一方で「悪」として独り歩きしたのも事実である。
善または悪の業(ごう)を作ると、因果の道理によってそれ相応の楽または苦の報い(果報)が生じるとされる。業は果報と対になる語だが、業の果報そのものを業という場合もある。
すべての結果について「偶然による事物の発生」「(原因なく)事物が突然、生じること」「神による創造」などを否定し、その原因を説くものである。
そしてイスカンダルやテレザートでは、宦官制度が敷かれた。
不老不死の実を民に与える代わりに性交を絶ったのだ。
民たちは若く、そして死ぬ事の無い身体と引き換えにこの制度を受け入れた。
だか、イスカンダルにおいては文明の衰退が見え隠れしはじめ、それに気が付いた時のスターシアは、宦官制度を廃止した。
それは1.200年前の事である。
当時、全宇宙の中でも文明の頂点を極めていたイスカンダルは長い間、この制度を守って来た代償として、民たちの向上心は薄れ、極めたはずの文明は衰退をはじめた。
このころ、隣星ガミラスではイスカンダルの文明に追い付こうしていた時期である。
イスカンダルの文明や科学力はガミラス(ガミラスに限らず星間国家)にとっては脅威で、抑止力と成っていた。
宦官制度を廃止したイスカンダルではあったものの、時既に遅しであった。
民たちの向上心を復活させ、辛うじて築き上げてきた文明や科学力は維持したものの、種族繁栄は衰退をたどり、今となる。
現スターシアが地球を地球人類を救った理由の一つは、健全な種族繁栄である。
だが、ヤマトが来星した時、全てを打ち明ける事はしなかった。
それは・・・
地球人 古代守という"アダム"を手に入れたからだ。
やがてそれはスターシアの願いが第一歩ではあるが、叶う事と成った。
娘サーシアの誕生である。
地球との交流を深め、種族繁栄に繋がればとの思いもつかの間、あの悲劇が起こってしまったのだ。
暗黒星団帝国による侵攻、ガミラス星の崩壊。
そして、今、新たな脅威に包まれようとしていた・・・
-希望の女神スターシア-
宇宙戦艦ヤマトストーリー第一章・完。
第二章
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つづく。
この物語りは、プレイステーションシリーズ【宇宙戦艦ヤマト-二重銀河の崩壊-】の外伝的オリジナル二次創作外伝です。
挿し絵的画像はイメージです。