[デスラー砲、薬室内圧力上昇!]
[ゲシュ・ダールバム粒子臨界へ!]
[タキオン粒子強制注入開始!]
[ゲシュ・ダールバムエネルギー弁、解放!]
[総統!エネルギー充填120パーセント!]
[オペレーター!リミッター解除だ!]
[……ザ、ザーベルク!]
宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち外伝
◇追憶の戦士◇
第九話
[相原!全艦に通達!]
[これよりヤマトはデスラーガミラシア及びガミラス艦隊の護衛に入る!]
[ヤマト航空隊を呼び戻せ!]
[南部!砲雷擊戦よーーいッ!]
[航空隊帰還を確認後、砲撃を開始せよ!]
[了解!]
[デスラー艦隊、陣形が変わります!]
森による報告を聞いた古代はメインスクリーンを覗いた。
[総員!対閃光防御!]
[デスラーは波動砲を使う気だ!]
古代の命令が飛ぶと同時に蛍光ピンク色の高出力波動エネルギーがガミラシアから放出された。
真一文字に輝く高出力波動エネルギー光弾。
螺旋を絵描きプラズマ波を幾つもなびかせ、漆黒の宇宙を切り裂くがの如く突き進む。
スクリーン越しに唾を呑み込むクルーたち。
ヤマトの波動砲を遥かに凌ぐデスラー砲。
直撃すれば、跡形もなく蒸発するだろう。
仮に蒸発を間逃れたとしても、致命傷は間逃れない。
誰しもが、そう確信していた__。
[ヤマトの倍以上の衝撃波を検知!!]
各種観測レーダー、センサーを覗く太田が慌ただしく告げた。
[メインスクリーンに投影可能まで1分!]
[………。]
[デザリアムに損傷、認められず……。]
心細い声で告げる太田。
[デスラー艦隊、動き出します!]
[……何ッ!]
[島!ヤマトを加速させよ!デスラーをガミラス艦隊を追う!]
[了解!]
イメージ曲
未知なる空間を進むヤマト 完結編仕様風より、引用。
未知なる空間を進むヤマト 完結編仕様風より、引用。
[ガミラス艦隊、攻撃を開始!]
[第一、第二主砲、砲撃開始!]
[デザリアムより、ミサイル群2(ふた)!]
[第一波ミサイル群、ガミラス艦隊を抜けヤマトに急接近!!]
[北野!波動防壁展開!]
[ガミラス艦隊72パーセントを消失!!]
[デスラーガミラシア尚も加速ッ!]
[くっ!]
[デスラー!早まるな!]
[島!ヤマトも最大戦速だ!!]
[第三主砲搭損傷!!]
[艦尾シアンガス発生!]
[第12機関区、隔壁閉鎖!]
[ダメージコントロール急げ!]
[第一、第二主砲損傷ッ!!]
[ショックカノン使用不可!!]
[デスラーガミラシアがーーッ!]
[………。]
デザリアムの外骨格に備わる戦闘機射出口の一つに、突き刺さるデスラーガミラシア艦。
[デスラーから直接回線!]
[古代。久しぶりだな。]
[古代。頼みがある。]
[波動砲を撃て。私の艦(ふね)を起爆剤とし、内部爆発を起こさせる。]
[波動砲を撃った後、スターシャを助けて欲しい。]
[待て!早まるな!]
[古代!時間がない!私ごと撃たなければ勝ち目はない!!]
[……私はスターシャを愛しているんだよ。]
[スターシャを救えるのは古代。君だけだ。]
[躊躇うな!波動砲を撃てッ!!]
[………通信妨害により、途絶。]
[……山崎機関長。エネルギー増幅。]
[波動砲発射準備!]
[北野。波動砲発射システムを艦長席に切り替えよ!]
[……古代艦長………。]
[波動砲発射システムを艦長席に切り替えます。]
艦長席中央にせり上がる波動砲発射用トリガー。
静まり帰る第一艦橋内に響き渡る波動エネルギー充填音、そして山崎によるシステムチェックとエネルギー充填を告げる声。
◆
[メルダーズ司令!]
[ヤマトは、突き刺さるガミラス艦を起爆剤とし、波動砲を撃つつもりのようです!]
[だから何だ。]
[取り除けば良いだけの事。貴公は何年、私の副官をやっているのだ?]
[ハハッ。]
波動砲発射のカウントダウンが開始された__。
最終話へ
つづく。
この物語りは(オリジナル)でありますが、今年の冬公開予定、劇場版[宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち]の二次創作です。
使用している挿し絵的画像はイメージです。
※この物語りに登場するメカで、ツヴァルケ・ブースターは現在、ワンオフで製作中(^^)
つづく。
この物語りは(オリジナル)でありますが、今年の冬公開予定、劇場版[宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち]の二次創作です。
使用している挿し絵的画像はイメージです。
※この物語りに登場するメカで、ツヴァルケ・ブースターは現在、ワンオフで製作中(^^)