鹿嶋少将の航海日誌second

宇宙戦艦ヤマト新作情報・二次創作他、気になったものなどをお届け(^-^)

宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち外伝◇追憶の戦士◇第三話

2020-09-09 19:38:00 | 宇宙戦艦ヤマト外伝

自国であるガミラス星上空にワープアウトする星籍不明船は、いち早くキャッチした事からアベルト率いる"新天地"開拓旅団は、ワープアウト直後、駆逐する策を取っていた。
風向きはアベルトに味方しているかに見えた。

だが・・・

   宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち外伝
                    ◇追憶の戦士◇
                           第三話

[総統!圧倒的な戦力、戦術によって我、ガミラス艦隊の勝利は目前で、あります!]
鼻高々に参謀であるタランは報告した。

[……だと良いのだが。]

[……はっ!?]
[総統はまだ、何か感じて居られるのですか?]

アベルトは無言で顎を[クイッ。]とメインスクリーンにやった。
ほぼ同時にレーダーを監視するオペレーターから慌ただしい告げられた内容に、タラン参謀は言葉を失っていた。

[超高熱源体ワープアウトして来ます!]

[タラン!全艦隊を散開させよ!]

[はっ!ハイ!]

[タラン!沈みたくなければ、10秒で散開させよッ!!]

だが、容赦なく超高熱源体はワープアウト、散開に遅れる艦艇を凪払い、それでも勢いは衰えず、ガミラス星に直撃、かつての地表面である外核天井を崩壊させ、ものの数十秒で帝都バレラスを融解、大地を抉り内核を粉微塵に吹き飛ばした。
散開に成功した艦艇は、更に追い討ちを掛けられた。
飛び散るガミラス星の破片が容赦なく降り注ぐ。

[タラン!不本意ながら残った艦艇をイスカンダルへ降下させよ!]
[王都マザーの海に着水せよ!]
[デスラー機雷を撒き散らせ!]

だが、追い討ちは更に続いた。

[更にワープアウト反応!]
[……まっ、マスタークラスを凌ぐ人工構造物ワープアウトッ!]

【暗黒星団帝国デザリアム級惑星要塞デザリアム】
イメージ曲【宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち】より、自動惑星ゴルバ 宇宙戦艦ヤマト


[……ああ。なんて言う事が………。]

[……アベルト。]

スターシャの頭の中に甦る言い伝えの言葉。
代々、スターシャの名を継ぐ者のみに語り継がれて来た言い伝え。
[その昔、1.000年以上前、イスカンダルは帝国を築き上げ、その名を大小マゼラン銀河に轟かせた。]
[そして、その名はイスカンダルの名は大小マゼラン銀河に留まらず、宇宙に散らばる別銀河にも、知りわたった。]
[ある時、イスカンダルの軍備の急成長は"コスモリバース・システム"によるものと、誤った情報(はなし)が独り歩きした。]
[その話を知らぬまま、当時のスターシャは派兵を繰り返し、帝国拡大に乗り出した。]
[イスカンダル反映の為と大義を掲げ。ある日、大マゼラン銀河を手中に治めたスターシャは、その勢いを小マゼラン銀河全土に伸ばし、勢力拡大に乗り出した。]
[乗り出したまでは良かったが、誤算が生じ、ボタンの掛け違いがはじまった__。]
[デザリアム軍を名乗る軍星国家と武力衝突を招く事と成った。]
[デザリアム軍の狙いはイスカンダル星。いや、コスモリバース・システムが産み出した"時間断層"。]
[これを阻止せんと波動砲搭載戦艦を量産、波動砲による猛攻にて、これを撃退した。]


[……あの惑星規模の戦闘マシーン。歴史書の挿し絵そのもの。]
[諦めてはいなかったのですね。デザリアム。]


第四話へ
つづく。


この物語りは(オリジナル)でありますが、今年の冬公開予定、劇場版[宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち]の二次創作です。
使用している挿し絵的画像はイメージです。