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鹿嶋少将の航海日誌second

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機動戦士ガンダム外伝◇陽炎-ようえん-のキシリア◇第十四話

2021-03-09 00:01:00 | 機動戦士ガンダム外伝




ヘリウム3ガスが充満するコロニーパルダの上空に現れた一機のモビルアーマー"パーフェクト・アプサラス"。

アプサラス。

有人操縦式の大型機動兵器「モビルアーマー (MA)」の一つ。

ジオン公国軍の試作機で、技術少将のギニアス・サハリンが開発責任者を、ギニアスの妹でアイナ・サハリンがテスト・パイロットを務める。 巨体でありながら重力下での浮遊能力をもち、機体中央の大口径ビーム砲「メガ粒子砲」と、その上部に配置されている人型機動兵器「モビルスーツ (MS)」の一種であるザクIIの頭部が特徴。 仕様の異なる3機が存在した。

ジオン公国に不利な戦況を覆すべく、地上基地からミノフスキー・クラフトを用いて敵の防空圏外である成層圏まで上昇し、地球連邦軍総本部ジャブローの上空へ降下して強力なメガ粒子砲で奇襲攻撃を仕掛けるという、ギニアスの妄想とも解釈できる壮大な計画であった。 本機がジャブロー攻撃用であることは、連邦軍も中破したアプサラスIIを回収してそのデータをもとにしたシミュレーションの結果から把握しており、もしこれが完璧な形で実行された場合、連邦軍は宇宙や地球上では止められず、ジャブローは火の海になるであろうという結論が出される。

アプサラスの完成型=アプサラスⅢ。パイロットは引き続きアイナが務め、ギニアス本人も後部座席に同乗した。 戦局の悪化、および実験機であるアプサラスIIが失われたせいもあり、完成時期が遅れて正式な量産は認可されてない。 先行の2機に搭載されたジェネレーターはミノフスキー・クラフトを安定稼働させるためには出力不足だったうえ、アプサラスIIIではミノフスキー・クラフトを2基装備させる予定であったため、より多量の電力を供給するためにリック・ドム3機分のジェネレーターを搭載している。 横長の巨大な楕円型の機体の、下部には球状のミノフスキークラフトが左右に2基、中心には実験機と同じようにメガ粒子砲と、その上部にザクIIの頭部がある。 通常は浮遊して移動するが、位置を固定する際には球状の構造物を途中に付けた、細長い足のような降着脚を2本、補助として後方にもう1本伸ばし、先端を接地させる。


そう。これはかつて一年戦争時に開発、実戦に投入された試作モビルアーマー"アプサラスⅢ"を大気圏内及び宇宙空間での使用可能にしたパーフェクト・アプサラスである。
パーフェクトとされているが、試作機である。

元々はギニアス・サハリン少将がジャブロー攻略用に設計、開発したモビルアーマーであるが、設計図や開発データは消失していたため、戦闘記録から設計図を作成、木星にて、開発、製造された機体で、ザクⅡ頭部の代わりに専用の頭部が設置された機体ある。
頭部はどちらかと云うとイグアナの頭部に角、長めのブレイドアンテナを付け足した感じだ。



ギニアス・サハリン。

宇宙世紀0052年生まれ。ジオン公国軍の技術士官で、階級は技術少将。 アジア方面軍新兵器開発秘密基地司令。 かつてのジオンの名家サハリン家の当主で、アイナ・サハリンの兄。 かつてのサハリン家はギニアスが少年期の頃までは名門とされるが、何らかの理由によって急激に没落する。 繁栄期には何不自由ない裕福な暮らしを送っており、回想シーンで登場するズム・シティの豪邸の庭からは公王庁舎が見えている。

深刻な病に冒されている。 12歳のときに大量の宇宙線を浴びる爆発事故に遭い、それによって不治の病に冒されたという。 それが妹アイナを庇う形であったことから、アイナは兄に負い目を感じて献身するようになったとされる。 この病は定期的な服薬を必要とするものであり、完成したアプサラスIIIの前で喀血している。 また、母親が何らかの恋愛事情で自分たち兄妹を捨てた、と受け取れる発言をしている。

ジャブロー強襲を目的としたモビルアーマー・アプサラスの開発責任者であり、公王デギン・ソド・ザビから一任されチベットのラサ近郊に存在する秘密基地にて開発に打ち込でいた。 アプサラスを完成させる事がサハリン家再興の夢を叶える唯一の手段と考え、常軌を逸した執念を見せる。

相当な規模の部隊を指揮下に置くが軍務は不得手であり、副官であるノリス・パッカード大佐にほぼ任せ、自らは、ひたすらアプサラスの開発に専念している。 また、実妹のアイナを自分の夢(サハリン家再興)成就のための「道具」と見ている節もあり、民間人であって軍人ではないアイナをテスト・パイロットとして高機動試作型ザクやアプサラスに搭乗させている。 しかし、ヒマラヤ山中でアプサラスIIを失った際にアイナが連邦兵シロー・アマダと行動をともにしていた事実を知り、あまつさえ詰問する自分の前で臆せず理想論を語るに及び、実妹アイナに対し疑惑と憎悪の念を募らせていく。

アプサラス開発計画の中止をギレン総帥へ進言しようとする旧友ユーリを謀殺し、遂にアプサラスIIIを完成させる。 さらにこれまで自分に協力してきた開発スタッフを完成パーティーの席で全員毒殺し、基地の全てを自分の管理下に置いた。 そして、アイナの操縦するアプサラスIIIの後部座席に乗り込み、秘密基地を取り囲む地球連邦軍部隊の迎撃に当たるが、威嚇のみで一向に攻撃しないばかりか、ケルゲレン脱出のために一時休戦を連邦軍へ呼びかけるアイナに業を煮やし、彼女がコクピットハッチを開放して身を曝した隙に自らの操縦によって攻撃を開始。 投降を勧めるアイナを拳銃で撃って機体の外に放り出す。 しかし、アイナは懐中時計が銃弾を防ぎ生存。 また申し込まれた休戦を一方的に破られMS隊を喪失した連邦軍は即座に報復に転じ、ジム・スナイパーの狙撃によりアプサラスIIIは航行不能に陥る。 最後はシローとアイナの乗るガンダムEz8と相討ちになり、コクピットをEz8の右腕で潰されて死亡。 しかし、寸前に放ったメガ粒子砲によりEz8は大破し、山肌を焼いて貫通したビームはイーサン・ライヤーが指揮を執るビッグ・トレーのブリッジを直撃させ、山中に沈んだ。



アイナ・サハリン

ジオンの名門サハリン家再興のため、技術士官である兄ギニアスを献身的に支える健気で優しい女性。 その一方で、窮地に追い込まれても挫けない強い意志も併せ持つ。 サハリン家に仕えてきたノリスによれば、父に似ているという。

宇宙で高機動試作型ザクに搭乗し、稼動実験中にサンダースが所属する連邦軍の哨戒部隊と遭遇。 サンダース機以外を殲滅後、さらにシローの乗った先行量産型ボールと交戦、双方大破して宇宙で遭難するが、漂流していたマゼラン艦の残骸内での銃撃戦の後、二人で協力し合って難を逃れたことで、風変わりな敵の士官シローへの恋心が芽生える。

地球降下後は、ギニアスを支えるため、彼が完成を目指すアプサラスのテストパイロットとして試験飛行をおこなう。 しかし、ノリス不在で射爆場をテスト飛行中、「謎の巨大兵器」捕獲のため罠を張る第08小隊の策に嵌まって航行不能に陥り、機体に張り付いたシローの陸戦型ガンダムもろとも大破して雪山で遭難してしまう。 凍死寸前のシローを救い出し、互いの想いを知る。 両手が凍傷になりかかったシローに代ってガンダムを操縦し、出力最弱のビームサーベルで雪を溶かして沸かした即席の露天風呂に一緒に入浴するなど、親和を深めた。

ノリスの捜索により救助され帰還するが、遭難中に連邦兵であるシローと共にいるところを撮影されており、ギニアスから詰問を受ける。 アイナは奇しくも同時刻に審問会で証言するシローと同じ言葉を主張。 ギニアスの冷笑を浴びるとともに兄妹で互いに不信感を抱くようになった。 兄への疑念と嫌悪感はラサ基地内の兵に対する投薬治療の杜撰さ、アプサラス開発スタッフ全員の殺害を知るに至りピークに達する。

オデッサから多くの敗残兵が逃げ込むことによってラサに存在している秘密基地の所在が露見し、地球連邦軍の物量にものを言わせた総攻撃が始まる。 アイナは完成したばかりのアプサラスIIIのパイロットとして病状の悪化したギニアスと共に乗り込み出撃する。 アイナには威嚇以上の意思は無く、ただ傷病兵の乗った病院船ザンジバル級ケルゲレンが宇宙へ脱出するまでの時間稼ぎのつもりで一時休戦を連邦軍へ呼びかける。 突然の休戦の申し出に困惑する連邦軍を信用させるため、彼女はアプサラスのコックピットを開け身を挺しての説得を試みる。 それが功を奏し連邦軍は休戦に応じたかに見えるが、実のところ全く信用されていない。一方、アイナが操縦席を離れた隙に全てのコントロールを支配下に収めたギニアスは自らアプサラスを操縦、連邦MS隊を焼き払ってしまう。 その報復措置として病院船もジム・スナイパーにより撃墜。 アイナは怒りに燃えて復讐せんとするが、メガ粒子砲を放つ寸前にシローのEz8が視界に入り我に返る。 制止しようと投降を迫ったアイナはギニアスの狂気の銃弾に倒れ、そのまま開放したアプサラスのコクピットから転落する。 だが、アイナが胸に忍ばせていた懐中時計で銃弾が防がれ、更にシローの乗るガンダムEz8の手に受け止められた事で奇跡的に一命を取り留める。 そして兄の狂気に走った殺戮を終わらせるべくアイナはシローと共にEz8で特攻をかけ、ギニアスもろともアプサラスを撃破。もつれ合って火口に落下した際にアプサラスの爆発炎上に巻き込まれ、二人は以後行方不明になるが・・・

一年後、キキとミケルによる捜索の末に、片脚を失くしたシローと彼の子を身籠ったアイナが2人でひっそりと山奥の小屋で暮らしていた事がキキとミケルによって語られた。


「ヨウ・キヒイラ中佐。護衛機と護衛艦の配置完了しました。」

「うむ。」
「ご挨拶代わりに、ハイパーメガ粒子砲、てぃーーーッ!!」
巨大な砲口に集約される高熱源体。
戦艦などに搭載されたメガ粒子砲のおよそ10倍の威力を誇るハイパーメガ粒子砲。
その初弾が発射された。
紫色掛かった青白い高熱源体は、射線上にあるもの全てを凪ぎ払った。
融解する艦艇、モビルスーツ、高熱源体が過ぎ行くと破片やデブリすら、跡形もなく消えていた。
輝く星々が澄み切った夜空を思わせる光景が、残されていた。


護衛に配置されたムサイ級改良型二隻の両翼から新開発されたIフィールド波が発生、二隻間には強力なIフィールド空間が展開した。
このムサイ級改良型は元々、ティターズが改良したムサイ級のデータを元に、Iフィールドを発生出来るように更に改良したムサイである。

「これで暫くはビーム攻撃を無効に出来ます。」
「ハイパーメガ粒子砲、次弾装填、エネルギーチャージを。」
「護衛モビルスーツ、リゲルグは後衛へ。」
「リックドムⅡは前衛へ。」
「Iフィールド展開中の反撃はリックドムⅡを中心に、実弾兵器でカバーを。」

「ラジャー!!」


ヨウ・キヒイラ。

ニューホンコン出身。
15歳で連邦の士官学校へ入学するも、一年で退学、その後、家出同然に火星圏へ。
ジオンマーズに入隊、入隊後、ずば抜けた洞察力を買われ、頭角を表し特級で階級を上げて行った。その後、もっと能力を開花させたいと本人の希望により、木星圏へ。
現在、17歳。瞳は色素の変化により、紅い。
髪は黒のロング。下縁眼鏡を愛用(伊達眼鏡)。
身長168cmスリーサイズ90/58/90
ノーマルスーツは、肌に合わないという理由から着用しない。これが原因で連邦士官学校は退学。
戦略ゲームやチェス、オセロ等のゲームが好き。


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つづく。

この物語りは「機動戦士ガンダム」の外伝です。
登場する人物、企業等は全て架空です。
実在する人物、企業等は関係ありません。
使用している挿し絵的画像はイメージです。

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