2005-02-20 07:32:02
連続自殺 ~ コクド&西武 ~
自殺の西武鉄道前社長、連日のように任意聴取 東京地検 (朝日新聞) - goo ニュース
http://blog.goo.ne.jp/adlibrary/e/a78af3048e3666b264fa178abad2c994
── 《堤家の人々 ~ 友だちをつくるな ~ 2005-03-04 Diary》
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自殺の西武鉄道前社長、連日のように任意聴取 東京地検
「たまたま社長になっただけなのに」。大株主保有比率の虚偽記載問
題で揺れる西武鉄道の小柳皓正・前社長(64)が19日自殺し、同社
関係者や捜査当局に衝撃が走った。小柳前社長は6日から連日のように、
東京地検特捜部の事情聴取を受け、04年3月期の有価証券報告書の虚
偽記載について事情を知る人物とされていた。自殺者はコクド総務部次
長に続き2人目。東京地検幹部は「堤義明前会長と直接の接点がなく、
前会長の関与解明への影響は小さい」としている。
特捜部と証券取引等監視委員会が証券取引法違反の疑いで経緯の解明
を進めているのは、(1)西武鉄道が、筆頭株主コクドの株保有比率を
過少に記載して04年3月期の有価証券報告書を作成、同年6月に提出
したこと(2)コクドが同年8~9月、こうした事実の公表前に西武鉄
道株を大量売却したこと――の二つ。特捜部は有価証券報告書の虚偽記
載やインサイダー取引の可能性があるとみて調べている。
小柳前社長は旧運輸省出身で、04年春の総会屋への利益供与事件後、
同年4月に社長に就いた。堤前会長はこの事件で、西武鉄道の会長を辞
職していた。
東京地検関係者によると、小柳前社長は堤前会長から直接、指示を受
ける立場にはなく、捜査の焦点となっている堤前会長の関与については
聴いていなかったという。
しかし、04年3月期の有価証券報告書には、同社の代表者として名
前を連ねた。提出前に同社幹部から報告を受けていたとみられる。
小柳前社長は同年8月の取締役会の数週間前に、監査役から名義偽装
株について数回にわたり報告を受け、違法状態を解消するよう進言され
ていた。
一方、西武鉄道側の関係者によると、コクドは昨年8月下旬から虚偽
記載公表までの間に、株を売却するよう当時の西武鉄道常務を通じて働
きかけていたが、小柳前社長は売却に反対し、拒否していたという。
特捜部による任意の聴取は、今月に入って計10日間行われ、自殺し
たこの日は聴取を受けていなかった。東京地検関係者は「西武鉄道を守
ろうとする意識はあったかも知れないが、捜査側からプレッシャーがか
かることはなかったと思う」と話すが、西武鉄道の関係者は「連日の聴
取で疲れ切っているようだった。かなり厳しい取り調べを受けているよ
うだった」と感じていたという。
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西武鉄道前社長が自殺=虚偽記載問題で任意聴取-自宅で首吊・東京
20050219午後零時50分ごろ、東京都町田市鶴間の小柳皓正西武鉄道
前社長(64)の自宅で、前社長が首をつっているのを家族が見つけ、
119番した。前社長は病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。
室内には家族にあてた遺書が残されており、警視庁町田署は自殺とみて
調べている。
小柳前社長は西武鉄道の有価証券報告書虚偽記載問題で、今月に入り、
東京地検特捜部から任意で事情聴取を約10回受けていた。
調べによると、小柳前社長の妻(61)が外出先から戻ったところ、
前社長が2階にある寝室のかもいにネクタイを掛け、首をつっているの
を見つけた。前社長はパジャマ姿だった。遺書は布団のそばに置いてあ
り、家族への感謝の念が便せん2枚につづられていたという。
(時事通信) - 2月20日0時1分更新
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「コクド」株担当者 自殺か 山形の海岸に遺体
西武鉄道グループの中核会社「コクド」の総務部次長、木内保さん
(54)(埼玉県入間市)が今月21日、山形県温海町の海岸で、遺体
で見つかっていたことがわかった。
同県警によると、死因は水死で、外傷などは特になかった。司法解剖
の結果、死後2、3日経過していたとみられる。家族から捜索願が出さ
れており、県警は自殺の可能性が高いとみている。
コクドによると、木内さんは株式事務の担当者で、10月、同社によ
る西武鉄道株の大量売却問題が発覚以降、取引先からの買い戻し請求な
どへの対応に追われて心労が重なっていた様子だったという。また、こ
の問題などについて、証券取引等監視委員会から任意で事情聴取を受け
ていた。(20041129 読売新聞)
(関連特集 西武鉄道 有価証券報告書虚偽記載問題)
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僕は『ミカドの肖像』(猪瀬直樹著作集『日本の近代』第5巻)で堤
康次郎を、『土地の神話』(同第6巻)で五島慶太を主人公にしたが、
戦前の二人の綽名はピストル堤と強盗慶太と過激なものだった。『ミカ
ドの肖像』を書いていたのは二十年前、一九八四年から八五年にかけて
であったがその構図はいまと変わりなかったのである。
「国土計画(註・92年にコクドに商号変更)は、西武鉄道の株の三四・
八パーセントを所有しており、その他、プリンスホテル、西武建設など
グループ企業も、西武鉄道の株を保有している。(略)オーナー堤義明
は、その国土計画の株式の四〇パーセントを握って、グループに君臨し
ているのである。したがって、国土計画は上場企業のような一般株主対
策を考慮せずに経営にあたることができ、経営者は、つねにワンマン型
のリーダーシップを発揮できるのが特徴である」
上場していない国土計画の損益計算書を入手するのに苦労した。見て
驚いた。経常利益はゼロに近い。つまり法人税もまたゼロに近いのだ。
貸借対照表によると借入金の合計が売上高の二倍近くで、営業利益は借
入金の金利の支払いに消える仕組みである。
先代康次郎時代は、東京大空襲で花火が散るように夜空が赤く染まっ
ていたときにも、地下室で電話を何台も並べて土地を買い漁った。戦後
は没落する皇族から二束三文で屋敷を毟り取り、つぎつぎとプリンスホ
テルを建てていった。入手した土地の簿価は低くても含み益が凄いので
銀行は喜んで融資する。グループ所有の四千五百万坪は二十年前で評価
額が十二兆円だった。
だが国土計画の土地の簿価が低いことで堤義明の持ち株の評価額も低
い。したがって相続税もあまりかからない。こうして「わしの事業は全
部楠家のもの」は引き継がれるからくりだった。
西武鉄道には上場廃止という処分が待ち受けているだろう。そればか
りでなく証券取引法違反で刑事告発されるかもしれない。
── 猪瀬 直樹《西武王朝ワンマン後継者の蹉跌20041028 週刊文春》
http://www.inose.gr.jp/mg/back/04-11-11.html《日本国の研究》
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連続自殺 ~ コクド&西武 ~
自殺の西武鉄道前社長、連日のように任意聴取 東京地検 (朝日新聞) - goo ニュース
http://blog.goo.ne.jp/adlibrary/e/a78af3048e3666b264fa178abad2c994
── 《堤家の人々 ~ 友だちをつくるな ~ 2005-03-04 Diary》
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自殺の西武鉄道前社長、連日のように任意聴取 東京地検
「たまたま社長になっただけなのに」。大株主保有比率の虚偽記載問
題で揺れる西武鉄道の小柳皓正・前社長(64)が19日自殺し、同社
関係者や捜査当局に衝撃が走った。小柳前社長は6日から連日のように、
東京地検特捜部の事情聴取を受け、04年3月期の有価証券報告書の虚
偽記載について事情を知る人物とされていた。自殺者はコクド総務部次
長に続き2人目。東京地検幹部は「堤義明前会長と直接の接点がなく、
前会長の関与解明への影響は小さい」としている。
特捜部と証券取引等監視委員会が証券取引法違反の疑いで経緯の解明
を進めているのは、(1)西武鉄道が、筆頭株主コクドの株保有比率を
過少に記載して04年3月期の有価証券報告書を作成、同年6月に提出
したこと(2)コクドが同年8~9月、こうした事実の公表前に西武鉄
道株を大量売却したこと――の二つ。特捜部は有価証券報告書の虚偽記
載やインサイダー取引の可能性があるとみて調べている。
小柳前社長は旧運輸省出身で、04年春の総会屋への利益供与事件後、
同年4月に社長に就いた。堤前会長はこの事件で、西武鉄道の会長を辞
職していた。
東京地検関係者によると、小柳前社長は堤前会長から直接、指示を受
ける立場にはなく、捜査の焦点となっている堤前会長の関与については
聴いていなかったという。
しかし、04年3月期の有価証券報告書には、同社の代表者として名
前を連ねた。提出前に同社幹部から報告を受けていたとみられる。
小柳前社長は同年8月の取締役会の数週間前に、監査役から名義偽装
株について数回にわたり報告を受け、違法状態を解消するよう進言され
ていた。
一方、西武鉄道側の関係者によると、コクドは昨年8月下旬から虚偽
記載公表までの間に、株を売却するよう当時の西武鉄道常務を通じて働
きかけていたが、小柳前社長は売却に反対し、拒否していたという。
特捜部による任意の聴取は、今月に入って計10日間行われ、自殺し
たこの日は聴取を受けていなかった。東京地検関係者は「西武鉄道を守
ろうとする意識はあったかも知れないが、捜査側からプレッシャーがか
かることはなかったと思う」と話すが、西武鉄道の関係者は「連日の聴
取で疲れ切っているようだった。かなり厳しい取り調べを受けているよ
うだった」と感じていたという。
西武鉄道株名義偽装問題の経過 1903‥‥ コクド、西武鉄道役員らが偽装発覚恐れ対策会議 190403‥ 総会屋利益供与事件で、西武鉄道専務ら逮捕 04‥ 堤義明氏が西武鉄道会長を引責辞任。小柳皓正専務が社長に 06‥ 西武鉄道が有価証券報告書を関東財務局に提出 0820 西武鉄道の取締役会で監査役が名義偽装株問題を指摘。 西武鉄道がコクドに事実確認を依頼 1013 有価証券報告書の虚偽記載を公表。堤氏がコクド会長など グループの各役職を辞任 1217 東京証券取引所が西武鉄道株の上場廃止 20050128 小柳社長が辞任
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西武鉄道前社長が自殺=虚偽記載問題で任意聴取-自宅で首吊・東京
20050219午後零時50分ごろ、東京都町田市鶴間の小柳皓正西武鉄道
前社長(64)の自宅で、前社長が首をつっているのを家族が見つけ、
119番した。前社長は病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。
室内には家族にあてた遺書が残されており、警視庁町田署は自殺とみて
調べている。
小柳前社長は西武鉄道の有価証券報告書虚偽記載問題で、今月に入り、
東京地検特捜部から任意で事情聴取を約10回受けていた。
調べによると、小柳前社長の妻(61)が外出先から戻ったところ、
前社長が2階にある寝室のかもいにネクタイを掛け、首をつっているの
を見つけた。前社長はパジャマ姿だった。遺書は布団のそばに置いてあ
り、家族への感謝の念が便せん2枚につづられていたという。
(時事通信) - 2月20日0時1分更新
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堤 義明 元西武鉄道社長 19340529 滋賀 /清二の異母弟 小柳 皓正 前西武鉄道社長 1940‥‥ 東京 20050219 64 /首吊自殺 木内 保 コクド総務部次長 1950‥‥ 埼玉 山形 2004112. 54 /入水自殺1129遺体発見
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「コクド」株担当者 自殺か 山形の海岸に遺体
西武鉄道グループの中核会社「コクド」の総務部次長、木内保さん
(54)(埼玉県入間市)が今月21日、山形県温海町の海岸で、遺体
で見つかっていたことがわかった。
同県警によると、死因は水死で、外傷などは特になかった。司法解剖
の結果、死後2、3日経過していたとみられる。家族から捜索願が出さ
れており、県警は自殺の可能性が高いとみている。
コクドによると、木内さんは株式事務の担当者で、10月、同社によ
る西武鉄道株の大量売却問題が発覚以降、取引先からの買い戻し請求な
どへの対応に追われて心労が重なっていた様子だったという。また、こ
の問題などについて、証券取引等監視委員会から任意で事情聴取を受け
ていた。(20041129 読売新聞)
(関連特集 西武鉄道 有価証券報告書虚偽記載問題)
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僕は『ミカドの肖像』(猪瀬直樹著作集『日本の近代』第5巻)で堤
康次郎を、『土地の神話』(同第6巻)で五島慶太を主人公にしたが、
戦前の二人の綽名はピストル堤と強盗慶太と過激なものだった。『ミカ
ドの肖像』を書いていたのは二十年前、一九八四年から八五年にかけて
であったがその構図はいまと変わりなかったのである。
「国土計画(註・92年にコクドに商号変更)は、西武鉄道の株の三四・
八パーセントを所有しており、その他、プリンスホテル、西武建設など
グループ企業も、西武鉄道の株を保有している。(略)オーナー堤義明
は、その国土計画の株式の四〇パーセントを握って、グループに君臨し
ているのである。したがって、国土計画は上場企業のような一般株主対
策を考慮せずに経営にあたることができ、経営者は、つねにワンマン型
のリーダーシップを発揮できるのが特徴である」
上場していない国土計画の損益計算書を入手するのに苦労した。見て
驚いた。経常利益はゼロに近い。つまり法人税もまたゼロに近いのだ。
貸借対照表によると借入金の合計が売上高の二倍近くで、営業利益は借
入金の金利の支払いに消える仕組みである。
先代康次郎時代は、東京大空襲で花火が散るように夜空が赤く染まっ
ていたときにも、地下室で電話を何台も並べて土地を買い漁った。戦後
は没落する皇族から二束三文で屋敷を毟り取り、つぎつぎとプリンスホ
テルを建てていった。入手した土地の簿価は低くても含み益が凄いので
銀行は喜んで融資する。グループ所有の四千五百万坪は二十年前で評価
額が十二兆円だった。
だが国土計画の土地の簿価が低いことで堤義明の持ち株の評価額も低
い。したがって相続税もあまりかからない。こうして「わしの事業は全
部楠家のもの」は引き継がれるからくりだった。
西武鉄道には上場廃止という処分が待ち受けているだろう。そればか
りでなく証券取引法違反で刑事告発されるかもしれない。
── 猪瀬 直樹《西武王朝ワンマン後継者の蹉跌20041028 週刊文春》
http://www.inose.gr.jp/mg/back/04-11-11.html《日本国の研究》
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