Siamo tutti un po' pazzi.

~我々は皆少しおかしい(イタリアの慣用句)~

普段色々考えていることの日記です。

関西弁キャラについて

2008年05月16日 | Weblog
私は生粋の関西人じゃないですが、例えば東京とか他の地方の人からすると「関西人じゃないの?」という所に住んでいます。
方言も関西弁じゃないですが、やはり東京の人から見ると「関西弁じゃないの?」という方言です。
が、違います。
関西文化圏の西の端に所属してはいますが、私の故郷は播州と呼ばれ、方言も「播州弁」と呼ばれます。
では生粋の関西人ってどこ?
という疑問を持たれるかもしれませんが、これはかなり難しいです。
私たち「関西人」カテゴリーの人間が「関西人」と聞いて思い浮かぶのは「大阪市」です。
それも梅田(キタ)とか難波(ミナミ)とかです。
もうちょっと広げて、神戸も含む阪神間、昔摂津の国と呼ばれていた辺りも「関西人」になると思います。
神戸が含まれるので兵庫県民などは「兵庫も関西だ」と主張しますが、大阪や神戸の人からは「姫路や豊岡はちゃうんとちゃう?」と全力否定されています。
ちなみに私の故郷播州は、この姫路を中心とした旧播磨の国を指します。
確かに関西人か、と言われれば「う~ん」な地方ですが、はっきりと「関西人じゃない」と言えない微妙な位置にいるのがこの播州地方なんですね。

もう一つ、「関西人」と言われて激しく抵抗するのが「京都」です。
こちらは京都の人自ら「いややわぁ、わてらはあんなに下品やおませんえ」と少し気分を害した顔で言います。
もちろん大阪人も「うちらはあんなにイケズちゃいまっせ」と全否定。
「京都は関西やない」というのは私たちの共通認識になっていますね。関西だけど(ポソ)

まぁ、他にも関西には滋賀とか奈良とか和歌山とかあるのですが、こちらは「近畿」というくくりには入ってきても「関西」というくくりには入ってこない県です。
しかし、やはりこれらの地方も、「関西じゃない」と言うとかなり微妙になってくる位置にいます。
かといって岡山とか四国とか名古屋とかは完全に関西じゃないので、これら微妙な位置にいる地方は「関西文化圏に所属」ぐらいに私は考えています。私の故郷も含めて、ですが。
関西文化圏と言えばこれら近畿地方以外にも福井県や三重県、徳島県も入ってくるそうです。
福井や三重はともかく、徳島には激しく抵抗感があるのですが、「淡路島をどないすんねん?」と言われるとまぁ、いいかぁという感じになりますね。
実際徳島に行くと四国の中でかなり異質な県であることが分かります。

さて、その関西ですが、大阪弁と京都弁でかなり違うことをご存じのように、「これが関西弁だ」と言えるほど関西一般に普及している方言がありません。
良く、アニメやドラマで関西弁キャラを関西出身の声優や俳優にやらせると、それにもかかわらず「関西弁がおかしい」というクレームが来るそうです。
これは、地方ごとに関西弁のニュアンスとかアクセントとかが変わり、関西出身の俳優が自分の故郷の言葉でしゃべると違う地方の視聴者からは「おかしい」言葉となってしまうからです。
こういう「関西弁キャラ」は関西以外の人がやると上手くいくと聞きます。
ちなみに世間一般に「関西弁」と認識されている言葉は「河内弁」らしいです。
この辺、言語学をやっていた妹からの聞きかじりなので、もし間違いがあれば指摘して下さい。
つまり、一口に「関西弁」と呼ばれても「河内弁」や「摂津弁」、「泉州弁」など様々な方言が寄り集まっているので、「これが関西弁」とは言えないのです。
京都でも御所の近くでしゃべられる言葉と一般の京言葉は違います。
例えば「~しないのか」という言葉を例に取ってみると。
京言葉「~しはらへんの?」
御所言葉「~しやらへんの?」
大阪弁「~しいひんの?」
神戸弁「~しとらんの?」
播州弁「~しやらんの?」
となります。
河内弁と摂津弁、泉州弁の違いはよく分からないので、勘弁して下さい。

もちろん方言が違えばそこに住む人のキャラも違うわけで。
一般的な関西弁キャラは「お節介」「世話焼き」「ボケ・ツッコミ」というところでしょうか。
とにかく関西弁さえしゃべらせれば、これらの性格がもれなくオプションで付いてきます。
しかし、
「関西人全てがボケ・ツッコミできると思うなよぉ」
というのが関西人の本音ですね。
一応私も話をする時オチというか、落としどころを考えながらしゃべりますが、別にウケを狙って面白いことを言えるわけじゃないんです。
あと、会話の中で「あ、今回はボケ役やな」とか「これはツッコミに徹しないと」という役割が回ってくることがありますが、そういうのってどこの世界でもありますよね?(ない?)

確かに、関西弁のツンデレキャラとかヤンデレキャラって何かが違う気がしますよ。
これまた例に取ってみると、
ヤンデレ
標準語「死んじゃえばいい」
関西弁「死んだらええやん」
微妙にフレンドリーです。

ツンデレ
標準語「バカ、違うわよ。あなたのためなんかじゃない。私のためよ」
関西弁「アホ、ちゃうで。あんたのためやないで。うちのためやさかいな」
ツンがないです。

逆にお節介キャラは
関西弁「そんなん遠慮せんでええのに。大丈夫やって。うちに任せとき」
標準語「そんなに遠慮しないで下さい。大丈夫です。私に任せて下さい」
正座して頼みたくなります。

まぁ、ツンデレやヤンデレはともかく、関西には多様な性格の人がいるんだということを主張したいのですよ。
で、ふと思いついたのが「関西弁ギャルゲー」
出て来る女の子たちは全て関西弁ですが、実は微妙に地方色が取り入れてあって……
例えば
・京言葉をしゃべるはんなりお嬢様。でも腹黒(イケズ)。
 「まぁぶぶ漬けでも、あがっておいきやす」
・大阪弁をしゃべる商売人。「世話焼き」「お節介」「ボケ・ツッコミ」の一般的関西人だがそろばん勘定も早い。
 「兄ちゃん、まけといてぇな」
・神戸弁をしゃべるチャキチャキの神戸っ娘。でも(家族の)ガードが固い。
 「今度うちへ来(こ)うへん?」
・播州弁をしゃべる柄の悪いツンデレ娘。でも、意外と純情。
 「だぁぼ。そんなんうちがすると思っとんけ?」
・唯一の癒しキャラ、丹波篠山。でも、奥手。
 「そうけぇ?(ニコニコ)」


どうっすか?

コメントを投稿