Siamo tutti un po' pazzi.

~我々は皆少しおかしい(イタリアの慣用句)~

普段色々考えていることの日記です。

箱根駅伝

2010年01月06日 | スポーツ
まったく、この私が箱根駅伝ファンになるとは……

母も妹も20年以上の箱根ファン。
妹などはマヤカにあこがれて山梨学院へ入学しようとしていたぐらいだ。
母のセリフ「あんたが入る頃にはマヤカはいないよ」で諦めたが。
ともかく、家に二人も箱根ファンがいたのに、私は興味が無かったです。
昨今でいえば、佐藤も、竹澤も、モグスも、木原も、ダニエルも、誰それ?状態でした。

ところが、ところが、今やテレビの前でノートを広げ個々選手のタイムを記録しながら観戦する始末。
何が原因かと言われれば、

①83回大会、サッポロビールのミュージカルCMを録画しようとテレビの前に陣取った。
②その時、友人の父親が熱狂的な中央大ファンだった。そのため、ついシード権落ちしそうな中大をはらはらしながら見てしまった。
③84回大会。やはりシード権落ちしそうな中大をはらはらしながら見てしまった。
④85回大会往路。柏原の走りに度肝を抜かれた
⑤85回大会復路。東洋大の見事な作戦勝ちに脱帽した。

というところであろうか。
まったく、柏原選手はこれからの長距離界を面白くしてくれそうな選手である。

さてさて、そんな私が今年、母と共に楽しんだのが、瀬古さんの解説である。
何度もお腹を抱えて笑ったものだ。

瀬古さんの早稲田びいきはかなり前から言われているが、私も母もそのことに怒りを覚えるどころかむしろ笑いの対象にして楽しんでいる。
去年も、1区~4区までの涎をたらしそうなぐらいに嬉しそうな解説。
対する9区、10区の超不機嫌な解説に笑い転げさせてもらった。

今年は、
・2区明治大学の石川選手の好走に
瀬古さん「こんな選手がうずもれていたんですね~(悔しそうに)」

・4区東洋大学の世古選手の好走に
瀬古さん「名前が良いですからね~」←なぜか嬉しそう(笑)

・5区東洋大学の柏原選手の走りについて
アナウンサー「柏原選手はこの最後の登りが全然苦しくないそうですよ」
瀬古さん「僕は苦しかったですけどね」

・6区東洋大学の早川選手が故郷四万十川での練習中のエピソードについて
アナウンサー「練習中イノシシがでてきて、大変驚いたそうです」
瀬古さん「むしろ、イノシシより早かったりして」

・どこの区間か忘れたがライバルの話題の時
アナウンサー「瀬古さんにもライバルがいましたよね」
瀬古さん「(超投げやりに)宗さんとかね」

・どの区間か忘れたが、東洋大の選手の太ももが太いことに触れられた時
アナウンサー「さっきから瀬古さんが、東洋大は太ももが太いね~とさかんに言っています」
瀬古さん「(ゲスト解説の駒大OB堺選手に)堺君、太い太ももを見るとね、君を思い出すよ~」←やはり、なぜか嬉しそう(笑)
「(困ったように)あ、はぁ、ありがとうございます」

・レース後、城西大学の石川選手とのインタビューで
瀬古さん「(石川選手に)持つべきものは友だよ~」←妙に実感がこもった口調で

・レース後、東洋大学の柏原選手とのインタビューで
(柏原が早大の八木を抜かした時のことについて)
瀬古さん「早稲田いじめちゃ駄目だって言ったのに、いじめてるじゃん」
柏原「いや、勝負ですから、これは」

(柏原の来年の区間について)
瀬古さん「山走ったら反則ですね。こんな強い人が山走ったら駄目ですね」

人によっては、「早稲田びいき過ぎる」と怒りの対象になるでしょうが、私も母も正月の風物詩として楽しんでいる。
私自身、故郷兵庫出身の選手は大学関係なしに応援している。
だから、解説者がそれなりに身びいきで解説するのは、なんて言うか、「身びいきで応援することに罪悪感を覚えなくていい」ので遠慮なく楽しめるのだ。
だからきっと、また来年も母とお腹を抱えて笑いながら瀬古さんの解説を聞いていることだろう。

この解説が無いと、正月が始まらないんだ!


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