台風接近

台風が接近している。
その台風で運ばれてきた湿った空気が
蒸し暑いこと、この上ない。

今日は近くの本屋で、先日、小田急の本屋でみた
「海軍の反省会」という本を探したが、そこには置いてなかった。

昨日、ＮＨＫで放送された
「海軍の反省会・４００時間の証言」は
大変、衝撃的な番組だった。

あの戦争はどのように始まったのか
その核心にいた人たち（海軍軍令部の将官たち）が、昭和５０年頃から
反省会と言うべき会合を開いていた。その会合の記録・証言が
４００時間ほどのテープに録音されていたのだ。

戦争に至る背景は、日本が置かれた複雑な諸情勢が
あったのだが、直接的には海軍と陸軍のつばぜり合いの中で
海軍軍令部が、陸軍に先んじて開戦を提案し
それにゴーサインが、易々と出されてしまったという。

その開戦の必要性を提案したのは、
海軍軍令部内に設置された第一委員会という佐官クラスの
４～５人のメンバーだという。長期的な戦略も勝算もない
無責任な判断が、その後の日本と日本人の運命を翻弄することになった。

その第一委員会のメンバーの一人も
その反省会に１回だけ参加し、他の人から責任を言及されている
場面の録音があった。これは大変に重要な場面だった。
その人は、それ以降会合にでることはなかったそうだ。

この番組は、今日、明日まで３回にわたって
放送されるようだ。