「維新と国民民主が参議院選挙相互推薦白紙」という報道。
相変わらず変わってない。うんざりだ。
これが、私の感想。
いや、私のというより、ふつうの良識ある国民の感想と言い換えてもよいと感じています。
自民党政権の政策には大きな問題があります。
その最たるものは「金融政策」です。
『日本銀行に際限なく国債を引き受けさせても問題はない。』という論理がまかり通っている時点で
これはおかしいと気づいている賢い国民のみなさんは大勢いらっしゃいます。
いま、円安は加速しています。
昨年(2021年)初頭の1ドル=103円が、現在(2022年4月下旬)は1ドル=130円。
通貨の価値は国民の労働の価値でもあって、円安が進めばそれだけ日本国民の労働の価値は
安売りされてゆくということにもなります。しかもほぼゼロ金利。賃金は上がらず物価は上がる。
国民は貯蓄を切り崩さざる得ない。国民の資産は目に見えて減っています。
GDP(国内総生産)は10年前に中国に抜かれ、その差はいまや3倍以上もつけられています。
日本人は日々の生活に豊かさを感じられない、将来の希望が乏しいなかにいると言ってもよいと思います。
だからこそ、いま国民が求めているのは「政策の転換」なのです。
それは「政権交代」という言い方もできると思います。
しかし、『自民党以外に政権を任せられるような政党がない。』ということも、
賢い国民のみなさまはわかっています。
期待をした民主党は、仲間割れの末分裂。
当時民主党に在籍していた私も、いや私のように地方の現場で国民生活と向き合い、
そのなかにいた地方議員のみなさんは、みんな国会議員のみなさんに対して
「どこを向いて政治をしているのか」と苦言を呈してきました。
それでもあやまちを繰り返し、分裂を繰り返し、信頼を失ってゆく民主党。
ゆえに、分裂した民主党系政党には加わる気持ちにはならず今日まで無所属となっていますが
いつも感じるのは「正解であった」という思いしかありません。
今回もまたしてもという感想です。
「政権交代の実現」と「身を切る改革」を国民民主党は受け入れられないというのは、
どういうことなんでしょうか。ただ単に「選挙に有利にさえなればいい政党なんだ」と、
断罪されてもしかたない状況をつくりだすなんて信じられませんし、
国民民主党の地方議員のみなさん、支持者のみなさん、候補者のみなさんのご心痛を拝察すると
がっかりを通り越して、またしても国会議員のみなさんに「どこをみて政治をしているのか」と
苦言を呈さざるをえません。
旧民主党系の流れをくむ政党が、悪い流れだけを受け継いでいるのではないかと、本当に残念です。
「永田町のどまんなか」ではなく「生活のどまんなか」にいれば、
自分たちが「なにもわかっていない」ということに気がつくはずです。