hotひと息ついてみよ

今日も一日おつかれさま。そう自分に言ってあげよう。

私は文学少女だった?

2015-06-09 22:22:33 | 日記
おとなになってからは
やたらと報告書というものを書く機会が増えた

おとなは どう書くか思い悩み
こどもは 何を書くか思い巡らす

報告書の白紙の紙を目の前にした時のドキドキは
小学生のころ
白紙の原稿用紙に言葉をのせていった時のドキドキとは違う

ドキドキとキラキラは同じ種類と思っていたけれど
おとなになるにつれ
ドキドキはあまりいいものではなくなった

それでも いま
この白紙のページに
ひとつひとつ
好きな色を
好きな景色を
好きな音を

自分のこころを探りながら
言の葉をつづっていく

そのときのドキドキは
あの遠い昔のように
ちょっとキラキラしている

紫陽花が咲きはじめるこの季節
わたしは雨の日が大好きだった
長靴が大好きだった
水たまりは 避けて通るものではなかった
いつからだろう
雨の日は やっかいな日に変わっていった

あの頃に戻りたいとは思わない
それでも
雨の日の匂いは鼻の奥で覚えていた
雨あがりのまぶしさも 
わたしには ここちよいものであって
それを思い出して
気づいたとき
わたしは
わくわくしながら
文学少女の気分になってドキドキしながら
キラキラした言葉を こころの中で
さがしていた