やさしいチューリップ

日中、暖かくなってくるとチューリップは、はなびらが落ちそうなくらい開ききって、なんだかだらしない感じになります。
キュッと絞まった朝晩のチューリップのほうがカッコいいのに！って思って見てました。
種類によっても開き具合が異なるようで、ウチのチューリップの場合、黄色が一番だらしなく開き、ピンクはあまり開きません。
そんなことを観察しながら庭のチューリップを眺めていたら、1匹のミツバチがやってきました。
このミツバチ君、最初はピンクのチューリップのまわりを飛んでいました。
が、締まったピンクのチューリップの中にはどうしても入っていけません。
諦めたミツバチ君は隣の黄色のチューリップへ・・・
その瞬間、いままでだらしなくみえていた開いた花びらが、ミツバチをやさしく包み込む手のひらのように見えました。
そうか～！！チューリップの花びらがあんなに大きく開くのは、虫たちが蜜を集めやすいようになんですねぇ・・・
だらしないだなんて・・・失礼でしたね。