ユニバーサルデザインというものが広がってきて、こういう形の蛇口って見かけなくなってきた。最近の主流はお年寄りでも体の不自由な人でも小さな子供でも、誰でも楽に水が出せるレバー式の蛇口。
きっと、私たちの年代の人が一生のうちに“蛇口をひねる”回数と、今の子供たちが“蛇口をひねる”回数って、かなりの差があるのだろうな…なんて、ふと思った。
一生のうちに何回蛇口をひねったかなんて、取るに足らないどうでもいいことなんだけど、世の中がどんどん便利になっていって、こういうほんの些細な形のないモノが、次々と省かれ、捨てられていっているんだよね。
目には見えないけれど、実は、私たちのすぐ後ろには、そうやって捨てていったモノが、いつの間にか大きな山になっていて、今にも崩れてしまいそうなくらいにあふれているんじゃないかしら?
電話のダイヤルを回す、テレビのチャンネルをひねる…
今の子供たちには、「は?なに?それ??」っていう行為なんだよね。
捨てていったモノの中に、なにか大事なモノを忘れていないかな?って、時々はゴミをあさってみることも、もしかしたら必要なのかもしれない。
写真は、ちょっと高い位置にあった蛇口を背伸びして撮ったもの。
何度撮ってもぶれちゃいました(;_;)