2006年5月2日 [タイタス・アンドロニカス]@彩の国さいたま芸術劇場
演出:蜷川幸雄
原作:W・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
出演:吉田鋼太郎、麻実れい、小栗旬、真中瞳、壤晴彦、鶴見辰吾、他
最後のシーンを見て、蜷川さんの
「悲劇の中で希望を見せたい」
といった内容の言葉を思い出しました。
血で血を洗う復讐に続く復讐…見ていて目を背けたくなるほどでした。
女としては特に!
本当に血で血は洗われるのか、答えはNO。
それを、最後、少年ルーシアスがエアロンの子供を抱きながら、叫ぶ場面で実感しました。
血の先には新たな憎しみしか存在しない。
ルーシアスは子供であるけれど、子供だとか大人だとかそんなことは関係なしに、
やっぱりエアロン達に怒りを感じていたはずです。
でも罪のないエアロンの息子を受け止める。憎しみを抱えながらも。
ここで復讐は止まるんじゃないか…本当に希望が見えました。
大仰な台詞満載のシェイクスピア作品。
あらすじ程度は予習していきましたが、ぺろっと食べられちゃうというか。
役者さんたちの力なのかな…どんなにうわぁ~…となる重い台詞でも、
その世界の台詞として聞くことができました。
凄いですよ、この舞台に出ている役者さん、皆。
それぞれの役のまま舞台の上で生ききってます。
吉田鋼太郎さんも、麻美れいさんも…とにかくみんなみんな凄かったんですが、
今日はあえて?だかなんだかわかりませんが、小栗旬!!
彼のエアロン、本当に良かったです。
ギラギラした目ってこういうのを言うのね、というお手本のようなギラギラさw
悪役のみが醸し出せる、独特の色気も感じたし、
なにより人を惹き付けるオーラがある!
[間違いの喜劇]を見たときは、ちょっと台詞に負けてるのかなぁ?
と感じる場面もあったけれど、今日はそんな風には全く感じなかったですね。
目に入る光景が全て美しい舞台でした。
舞台美術・衣装もほぼ白一色。
そこに皮肉にも映えてしまう、血の深い赤。
血を糸ですかね?で表現するんですが、これが本当に綺麗に見えてしまう。
衣装が素晴らしいと思ったんですが、小峰リリーさんのものでした。
私が見た中だと[吉原御免状]も小峰リリーさんだった気がします。
素晴らしかったです、文句なしに!
白い壁に地獄の悪魔のような怪物の姿が映し出され、
そのちょうど口の部分からタイタスが、復讐の相手タモーラに話しかけたり、
だんだんと狂気に陥っていく、タイタスの姿が見えました。
3時間15分と長い舞台ですが、是非生で見て、
その憎しみや、絶望の果てに見える希望を感じて欲しいです。
演出:蜷川幸雄
原作:W・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
出演:吉田鋼太郎、麻実れい、小栗旬、真中瞳、壤晴彦、鶴見辰吾、他
最後のシーンを見て、蜷川さんの
「悲劇の中で希望を見せたい」
といった内容の言葉を思い出しました。
血で血を洗う復讐に続く復讐…見ていて目を背けたくなるほどでした。
女としては特に!
本当に血で血は洗われるのか、答えはNO。
それを、最後、少年ルーシアスがエアロンの子供を抱きながら、叫ぶ場面で実感しました。
血の先には新たな憎しみしか存在しない。
ルーシアスは子供であるけれど、子供だとか大人だとかそんなことは関係なしに、
やっぱりエアロン達に怒りを感じていたはずです。
でも罪のないエアロンの息子を受け止める。憎しみを抱えながらも。
ここで復讐は止まるんじゃないか…本当に希望が見えました。
大仰な台詞満載のシェイクスピア作品。
あらすじ程度は予習していきましたが、ぺろっと食べられちゃうというか。
役者さんたちの力なのかな…どんなにうわぁ~…となる重い台詞でも、
その世界の台詞として聞くことができました。
凄いですよ、この舞台に出ている役者さん、皆。
それぞれの役のまま舞台の上で生ききってます。
吉田鋼太郎さんも、麻美れいさんも…とにかくみんなみんな凄かったんですが、
今日はあえて?だかなんだかわかりませんが、小栗旬!!
彼のエアロン、本当に良かったです。
ギラギラした目ってこういうのを言うのね、というお手本のようなギラギラさw
悪役のみが醸し出せる、独特の色気も感じたし、
なにより人を惹き付けるオーラがある!
[間違いの喜劇]を見たときは、ちょっと台詞に負けてるのかなぁ?
と感じる場面もあったけれど、今日はそんな風には全く感じなかったですね。
目に入る光景が全て美しい舞台でした。
舞台美術・衣装もほぼ白一色。
そこに皮肉にも映えてしまう、血の深い赤。
血を糸ですかね?で表現するんですが、これが本当に綺麗に見えてしまう。
衣装が素晴らしいと思ったんですが、小峰リリーさんのものでした。
私が見た中だと[吉原御免状]も小峰リリーさんだった気がします。
素晴らしかったです、文句なしに!
白い壁に地獄の悪魔のような怪物の姿が映し出され、
そのちょうど口の部分からタイタスが、復讐の相手タモーラに話しかけたり、
だんだんと狂気に陥っていく、タイタスの姿が見えました。
3時間15分と長い舞台ですが、是非生で見て、
その憎しみや、絶望の果てに見える希望を感じて欲しいです。