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5/2 タイタス・アンドロニカス

2006-05-03 01:02:59 | 舞台感想
2006年5月2日 [タイタス・アンドロニカス]@彩の国さいたま芸術劇場

演出:蜷川幸雄
原作:W・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
出演:吉田鋼太郎、麻実れい、小栗旬、真中瞳、壤晴彦、鶴見辰吾、他

最後のシーンを見て、蜷川さんの
「悲劇の中で希望を見せたい」
といった内容の言葉を思い出しました。

血で血を洗う復讐に続く復讐…見ていて目を背けたくなるほどでした。
女としては特に!
本当に血で血は洗われるのか、答えはNO。
それを、最後、少年ルーシアスがエアロンの子供を抱きながら、叫ぶ場面で実感しました。
血の先には新たな憎しみしか存在しない。

ルーシアスは子供であるけれど、子供だとか大人だとかそんなことは関係なしに、
やっぱりエアロン達に怒りを感じていたはずです。
でも罪のないエアロンの息子を受け止める。憎しみを抱えながらも。
ここで復讐は止まるんじゃないか…本当に希望が見えました。

大仰な台詞満載のシェイクスピア作品。
あらすじ程度は予習していきましたが、ぺろっと食べられちゃうというか。
役者さんたちの力なのかな…どんなにうわぁ~…となる重い台詞でも、
その世界の台詞として聞くことができました。
凄いですよ、この舞台に出ている役者さん、皆。
それぞれの役のまま舞台の上で生ききってます。

吉田鋼太郎さんも、麻美れいさんも…とにかくみんなみんな凄かったんですが、
今日はあえて?だかなんだかわかりませんが、小栗旬!!
彼のエアロン、本当に良かったです。
ギラギラした目ってこういうのを言うのね、というお手本のようなギラギラさw
悪役のみが醸し出せる、独特の色気も感じたし、
なにより人を惹き付けるオーラがある!
[間違いの喜劇]を見たときは、ちょっと台詞に負けてるのかなぁ?
と感じる場面もあったけれど、今日はそんな風には全く感じなかったですね。

目に入る光景が全て美しい舞台でした。
舞台美術・衣装もほぼ白一色。
そこに皮肉にも映えてしまう、血の深い赤。
血を糸ですかね?で表現するんですが、これが本当に綺麗に見えてしまう。
衣装が素晴らしいと思ったんですが、小峰リリーさんのものでした。
私が見た中だと[吉原御免状]も小峰リリーさんだった気がします。
素晴らしかったです、文句なしに!

白い壁に地獄の悪魔のような怪物の姿が映し出され、
そのちょうど口の部分からタイタスが、復讐の相手タモーラに話しかけたり、
だんだんと狂気に陥っていく、タイタスの姿が見えました。

3時間15分と長い舞台ですが、是非生で見て、
その憎しみや、絶望の果てに見える希望を感じて欲しいです。

4/30 音楽座ミュージカル とってもゴースト

2006-04-30 23:57:06 | 舞台感想
2006年4月30日 音楽座ミュージカル[とってもゴースト]
@熊谷文化創造館さくらめいと

演出:ワームホールプロジェクト
脚本:横山由和・ワームホールプロジェクト
出演:こちら

音楽座という団体も知らず、ただおばあちゃんに誘われるがまま見に行きました。

数える程しか見たことがない、ミュージカル。
やっぱり、いきなり心の内を歌いだすというのには、若干の恥ずかしさが。
でも慣れれば大丈夫なのかな。
その辺は良くわかりませんが、面白かったと思います。

 一流ファッションデザイナーの女性が、突然事故死してしまい、
 成仏できずさまよっている間に、一人の男性(デザイナー志望)と恋に落ちる・・・

というようなストーリ。

ダンスは豪華だし、歌も迫力満点。
宝塚見た時も思いましたが、こういうダンスと歌の派手なカッコ良さって
私、好きなのかもしれません。
心躍るものがある!!

デザイナー時代の女性は、本当にプライドが高く突っ張っていました。
その横暴さに、周りのスタッフは反発し、彼女は常に独りきりだった・・・
ということみたいですが、
どの世界でも一流と呼ばれる人は、それなりに独裁的であると思うし、
それでも人を引き寄せるカリスマ性を持っているんじゃないかなぁ。

彼女にはそれが足りなかった・・・とも言えるかもしれませんが、
私としては、反発するスタッフの方が理解できない。
厳しい口調ではあったけど、言っている事は正しかったと思うな~。

で、突っ張っていて独りきりだった女性が、
命をなくしてから出会うデザイナー志望の若者。
一つだけ気になったのが、服装。
80年代の設定らしいけど、
デザイナー志望だったら、もうちょいカッコ良い服にならなかったのかな。
ジーンズに、青いシャツってあんまりカッコ良くないと思ったけど。

若者と出会ってからの、女性の心情の変化が唐突過ぎる感じもしました。
でもパンフにある“大人の童話”という目線で、物語を見ればさほど気にならないかな。

いや~でもホント凄いなぁー
ダンスとか息ピッタリだし、どれだけ稽古してるんだろう。

あ、衣装も踊るとヒラっとしたスカートが揺れて綺麗でした。
ファッションショーなんて見たことないけれど、本物のショーを見ているよう。
って当たり前か、衣装・コシノジュンコだもんね。(笑)

正直あまり期待はしていませんでした・・・
が!予想以上に楽しませていただきました!
機会があれば、また見たいです。

次回の観劇は5月2日いよいよ[タイタス・アンドロニカス]です!
あ~楽しみだぁ・・・

4/27 ベルサイユのバラ<雪組>

2006-04-28 00:34:42 | 舞台感想
2006年4月27日 ベルサイユのバラ-オスカル編- @東京宝塚劇場 

配役→こちらからどうぞ~
いっぱいいるんでねw

本日、人生2度目の宝塚見てきました!
いや、初めて観たときも思ったことですが、フツーに面白いですね。
フツーにオスカルとアンドレとかカッコ良いです。

これから先、もしかしたら、私も宝塚にハマる日がくるかもわかりません。
しかし、もしハマるとしたら、自分の中にもう一人客観的な自分を持ちたいと思いますw
『きゃぁ~!!オスカルさまぁぁ~!!』
と盛り上がってしまう自分を冷静かつ冷ややかな目で見つめるもう一人の自分を。
熱くなっているのを、自覚した上で楽しむ。
でないと、凄く危ない世界なんじゃないかな。(笑)

久しぶりに悪人のいない(まぁいるっちゃいるんですが)、
純粋で、真っ直ぐで、愛に溢れたw芝居を見たような気がします。

若干ひねく気味に育った私は、アンドレがオスカルの家にやってきた際、
『絶対この5人のオスカルのお姉さんが、アンドレをいびるんだ・・・』
なんて、心の狭いことを考えてしまいました。
5人とも皆良い子だったのに・・・w

一幕の最後ペガサスに乗ったオスカルが登場するんですが、
この展開をどう受け止めるべきか戸惑いました。
4割笑い、6割世界に陶酔・・・というようなw

幕なんかはピンク一色!+バラ。
衣装もキラキラ・ヒラヒラ。
ベルサイユのバラの漫画は読んだことないんですが、
でもきっとまさしくこういう世界だったんじゃないかと、思われます。

少女漫画の世界をそのまま再現できる演劇って凄くないですかね。
私はそこのところに感銘を受けました。
[ベルサイユのバラ]のオスカルは、男として育てられた女性。
その両性的な部分が、宝塚にぴったりなんだろうな。
朝海ひかるさんのオスカル、素敵でした。
主役級の人ともなれば、広い舞台空間をたった一人で背負って立てるんですね~
大勢で踊ったりする場面と比べても見劣りしてませんでした。
そう言えば、初めて見た宝塚も朝海さん!ちょっと縁があるのかなw

宝塚!といえば、歌って踊って大階段!!みたいなイメージが私の中にはありましたが、
演技もちゃんと見なくちゃいけないな~
と、しみじみ今日は思いました。

例えばこんな一場面。
オスカルの判断に上司が怒りを示し、
「アンドレ!これはお前の責任だ!!」
などと、上司はアンドレをののしります。
その瞬間、オスカルはアンドレを思いやる表情をちゃんとしているんですね~
そんな演技をするのは当たり前なのかもしれないけれど、
小さな当たり前の積み重ねで、人物の感情が見えてくるんだろうと思います。

一体何人舞台上で踊ってるんだ!?
と疑問に思い、適当に数えてみましたが60人超、いましたね。
60人もの人が踊るのは、迫力があるし、見ているだけで楽しい。

劇場内はやっぱり女性が多いけれど、男性ももちろんいます!
宝塚を見に行ったことのない方は、気後れせずに見に行ってみたらいかかでしょう。
まさに非日常世界に連れってってくれますw

不覚にも共感しちゃったり、割と面白いと思っちゃった方は、
押しちゃってください。結構普通に嬉しいです。


4/24 コクーン歌舞伎 東海道四谷怪談 <南番>千秋楽

2006-04-24 21:55:27 | 舞台感想
2006年4月24日 コクーン歌舞伎 東海道四谷怪談<南番>千秋楽

演出:串田和美
出演:中村勘三郎/中村扇雀/中村橋之助
坂東弥十郎/中村七之助/片岡亀蔵/笹野高史・・・

最高でした。
もう、これ、今年のベスト5に入ります。決定だわ。
それくらいの興奮度。
さすが千秋楽っっっ!!!!!!


山手線や埼京線不通の為、30分遅れの開演。
13時のところが13時30分になりました。
そのため、10秒ほどの短さでしたがw、勘三郎さんの挨拶が。ラッキー☆
千秋楽という高揚感+開演が遅れるというハプニング・・・
非日常的な感覚が高まり、良い感じで開演。
30分遅らせた甲斐あり、ほとんど客席は埋まっていたように思います。

一幕は音楽以外さほど<北番>と変化がなかったです。
ただ、演じる役が(橋之助さんを除き)みんな違うので
役者さんによる変化を楽しめました。

<北番>で初四谷怪談だった経験浅い私は、
初めて見たとき話の筋があまり理解できていませんでしたw
2回目となる<南番>の一幕は、よい復習に。
だいぶ話の流れについていけるようになりました!成長成長♪

伊右衛門からは悪の色気を感じます。
お岩を虐げる様子は、本当に酷いんですが、
ってか、なんで蚊帳まで持ってくかなぁ~?売っても二束三文でしょ?
実はいい値で売れるのか?
・・・話がそれましたが、酷いんですが、色っぽくってかっこ良いんです。

前回<北番>を見た際、不満を述べてしまった
“薬を飲む場面”&“髪梳きの場面”は哀れさや怖さを感じることができ、大満足。
今日もちょっと笑いが起きたけど、今日の笑いは理解できました。
やっぱりおかしかったなぁ、私が見た<北番>の日は。

さてさて、怨念溜まった恐怖の二幕。
客席の至るところから響く叫び声。お岩様の亡霊や鼠が至るところから現れます。
私が座っていたのは、平場席の上手側だったので、
叫び声をあげるような出来事はあまりありませんでした。
伊右衛門が刀を振り回して通るぐらいかな。
なので、本気の叫び声が聞こえるたび、
不謹慎ではありますがw笑ってしまった、楽しくて。
いつどこに現れるかわからない、お岩様にドキドキさせられっぱなし!

伊右衛門の立ち回りはスピードがあり、新感線並!(笑)
切り倒した相手が、次々に川に落ち、水飛沫をあげます。
その演出に客席のボルテージは上がる一方。

順番おかしいですが、戸板返しや提灯抜けの仕掛けを知らない私は、
ただただ純粋に驚くことができました!
 どうなってるんだ!?!?戸板返し!!(笑)

二幕は本当に怒涛の展開で、飽きさせません。
与茂七(勘三郎)と伊右衛門(橋之助)の立ち回りがすごいのなんの。
展開的にツッコミどころ満載なのかもしれないけれど、
見ている側をあそこまで興奮させる舞台って、なかなかないです!
とにかく降り続く、雪、雪、雪。
その中で繰り広げられる立ち回り・・・最後は客席に水かけまくりw
楽しかったぁ・・・

2人の立ち回りが終わり、そのままカーテンコール。
こんなに客席が熱気に満ちるカーテンコールもなかなか、ない!!
2回目ぐらいからは、スタンディングオベーション。
バックミュージックで林檎チャンやら、
スイングガールズでおなじみのスイング・スイング・スイングが流れます♪
雪は舞台上にも客席にも土砂降り状態。
スイング・・・かかる中でもう一度2人が立ち回りを・・・
曲が違うだけで、スタイリッシュ!歌舞伎って素敵だ!(笑)
役者さん達は、次々と水に飛び込みはしゃいでいるし、テンション上がるっ。
扇雀さんも、着物で飛び込むし・・・大丈夫なんだろうかw

今、思い出しただけでも鳥肌が立つほどの熱気と盛り上がり。
全ては12年前コクーン歌舞伎が始まったおかげ。
串田さんも舞台に呼ばれ、案の定、水に突き落とされましたw

串田さんと勘三郎さんから
「北番をもう一度練り直して、次は上演する。」
「来年7月にNYへ持っていく。」
との挨拶。
どんどん持っていって、日本の“歌舞伎”の素晴らしさを世界中に広げちゃってw!

幕が閉まり熱気が残る客席で、しばらくぼーっとしてました。
お客さんがひいた頃、立ち上がり、積もった雪を友達と掛け合ったりしちゃいまして・・・
なんだか、あの場から離れることが名残惜しかった。

で、今日感じた興奮をアンケートに書き殴ってきましたw
コクーン歌舞伎のこの熱気を知っている、私らぐらいの世代の人は、
(自意識過剰は承知の上ですが)やっぱり少ないと思います。
観客としてこの熱気を伝えていける、誇りがあります、正直。

アンケートを友達と一生懸命書いてたら、最後の方になってしまいまして・・・
気がついたら、周りに人いなっ!!
・・・と、思ったら入り口付近に着物のおば様方に囲まれた串田さんを発見。
本当に感動していたので、その感動を直接串田さんに伝えたい衝動にかられました。
『ここは若さで突っ走れ!!』
ってことで、無謀にも串田さんに接近。
「めちゃくちゃ楽しかったです!!」とアホ丸出しで声をかけると、
串田さん自ら手を差し出し、熱い手でぎゅっと強く握手してくださいました。
さらに無謀にも「NY行きます!2人で!!」と、
半ば強制的に、自分達の感情を串田さんに伝えました。
たぶん、串田さんも喜んで、笑ってくださったんじゃないかと・・・思いたいw

舞台の余韻と串田さんの力強い握手の余韻が重なり、感極まって泣きそうでした。
↓↓一生忘れられないだろうな。

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4/23 毬谷友子一人語り 弥々

2006-04-24 00:16:10 | 舞台感想
2006年4月23日 毬谷友子一人語り[弥々] @1010ミニシアター

作:矢代静一
出演:毬谷友子

毬谷さんは極めて人間に近いけれど、人間じゃない“女優”という生き物なんじゃないか?
そう思いました。(笑)
天保の時もそう思ったし、
DVDでしっかり[贋作・桜の森の満開の下]を見る時もそう思うかも。

THEATER1010の稽古場での公演。[ライフ・イン・ザ・シアター]の稽古もここでしたとか。
客席数は150ぐらい、かな?
小さい空間なので、私自身が毬谷さんの芝居とどう向き合うか・・・
気持ち的には、毬谷さんと一対一で対峙して、めちゃめちゃ濃密な時間を過ごそうと、
見る前から集中力高めていたんですが、
公演中はどうもダメだ、隣の人の動きが気になるっ!
 どれだけ集中力ないんねん!?!?
と、心の中でツッコミが絶えませんでした・・・
ごめんなさい、毬谷さん↓↓まだまだだなぁ。

毬谷さんは、16歳の弥々から72歳の弥々を演じます。
単純にこれは凄いw!
衣装の変化は、そりゃまぁあります。
でも一番の変化はやっぱり毬谷さんの演技。
声が全然違う。醸し出す雰囲気もその時の年齢によって違う。

一人芝居は戸田恵子×三谷幸喜の[なにわバタフライ]以来です。
戸田さんの時もそうでしたが、
一人芝居と言っても、一人じゃなくって、他に人が見えるんですよね。
弥々の場合は良寛様と清吉の姿が見えました。
良寛様に手渡された鞠で遊ぶ姿には、ぐっとくるものが。

ぐっときたと言えば、カーテンコールもそう。
毬谷さんが、丁寧に、気持ちをこめて、お辞儀をしてくれているのが伝わってきて、
こっちが嬉しくて泣きそうでした。いや、ちょっと泣いたかw

私は今ホントにギリギリw19歳。(20歳の誕生日は独りコクーンで過ごしますw)
また何年か後、弥々に出会いたいと思いました。
その何年かの間に、毬谷さんと共に自分も色々な経験を積んで、成長していたい。
成長した上で出会う“弥々”。
今日は、毬谷さんの演技についていくので精一杯だった感じですが、
次会うときは、私自身どう感じることができるのか・・・
絶対に次回の公演も見に行こうと思います!

↓毬谷さん、やっぱり好きです。本当に素敵な女優さん。
↓次の舞台はなんだろう?楽しみです!

4/20 カラフルメリィでオハヨ~いつもの軽い致命傷の朝~

2006-04-21 01:14:28 | 舞台感想
2006年4月20日 [カラフルメリィでオハヨ~いつもの軽い致命傷の朝~]@本多劇場

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 
出演:犬山イヌコ/みのすけ/峯村リエ/三宅弘城/大倉孝ニ
    安澤千草/廣川三憲/村岡希美/喜安浩平/植木夏十
    眼鏡太郎/廻飛雄/山崎一/三上市朗/小松和重/馬渕英俚可/市川しんぺー

なんかもう、バカでバカでどうしようもないほどバカで、
しかも半端なく、くだらない舞台だったんですけど、
哀しくて、切なくて、愛しい舞台でした。

人間は100%死んじゃうのに、
どうでも良いようなことで悩んでみたり、人を好きになってみたり、時には恨んでみたり・・・
行きつく場所は1つなのに、そこに辿りつくまでに色々頑張っちゃってる。
どうせ死ぬのに頑張っちゃってるその滑稽さを皮肉って笑いに変える。
でも実は、その滑稽さに一番愛情を感じている。
ケラさんって、そんな芝居を創る人なんじゃないかと今日初めて思いました。

それまでは、バカバカしさの積み重ねのような展開だったにも関わらず、
最後脱出に成功したみのすけ少年達が次々と死んで行く場面で、
哀しくってしょうがなくて、涙出てきました。なんでだ!!
でも、しいたけちゃんを食べさせてあげたかった。

ラストはカラフルな照明の中で、明るくダンス。
「人間の死亡率100%~♪」という歌を聞いていたら
それこそ、くっだらなさも、バカバカしさも全部含めて愛しく思えてきちゃいました。

人生全体をひいて見たら、必ず死が待っているんだから悲劇なんじゃないか?って思うけど、
悲劇をもっとクローズアップして見たら、喜劇が中に含まれるかも。
ラブストーリーあり、コメディあり、悲劇の中にも悲劇あり。みたいな。

にしても、冒頭なんて特にでしたが、終始一貫して
悲しい空気が流れている舞台だったな~
笑える場面も、もちろんいっぱいあったけど。

あ、今回初大倉孝二さんでした!
よくわからないけど、大倉さんを見ていて“瞬発力”という言葉が浮かびましたw
やっぱり良いな~大倉さん・・・
[赤鬼]のミズカネ役が、かなり好きです。
「(花の)色合いはいい。」という野田秀樹に対するツッコミは、忘れられませんw

他の役者さんについての感想は、また後日書こうかな。

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ちょっと前にブログにも書いたんですが、今日、宝塚についての授業を受けました。
スカイステージの宝塚チャンネルで放送された
[ベルサイユのバラ]の特集番組を見たんですが、
担当の先生からとてつもねぇ名言が誕生しました。
誰も聞いていないのにw先生は勝手に語り出したんですが、

 宝塚で誰が好きか?という話題の中・・・
 
 「それりゃ、私は1に轟、2に轟、3、4がなくて5に朝海。ですよ。」

・・・・・・・・・・・・・と。
なんだ!!それは。(笑)
しかもめちゃくちゃ、かつ舌良かったんですよw言い慣れてるのw?
先生が大の轟悠さんファンだと知る、生徒は爆笑。
40代だと思われる男の先生です、ちなみに。
もう、ここまで轟悠さんに情熱を傾ける先生が好きだし、
おこがましいかもしれないけれど、私は親近感を覚えます。(笑)

ちなみに、轟先生(笑)より偉いもう一人の教授は、
今年、読売演劇大賞の審査員を務めるそうです。
・・・すごいよ、普通に。驚きだよ。紙面に載っちゃうんだね。
あとは東京新聞に歌舞伎の劇評書いたり、
国立劇場で研究生?に歌舞伎について教えたりもしていて・・・ともかく色々と凄いです。
こんぴら歌舞伎を見に行って、海老蔵の美しさに感動していました。
そんな人から日本演劇史とか教わります!
楽しくってしかたないかも。ってか行ってみたいぞ、こんぴら歌舞伎。
脳みそスポンジ状態にして、どんどん知識を吸収したい!

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あと最後にこれを忘れちゃいけない!
[吉原御免状]DVD化決定っっっっっっっっ!!
本当に待ちに待ちました。本当に待ってたんだよ・・・w
7月6日発売★☆
編集にもよりますが、本編が良いのはわかりきったことなので、
問題は特典映像がどうなるか?だと思われます。
できることなら、全員分の罰ゲームが見たい。
できることなら、副音声で堤さんの声が聞きたい。けど無理だろうなw
もういいや、見れるならなんでも。(笑)

あ、ちなみに吉原に関連した授業もとってます。
[吉原御免状]の世界が裏付けされていくようで、地味に楽しい。
隆慶一郎さんの原作も読み、[かくれさと苦界行]も読みました。
どの程度脚色されているのかは、わからないにしろ、
独特な文化を感じられて面白かったな~。

本繋がりでいくと、今読んでいるのが向田邦子さんの[父の詫び状]。
講義の為に読み始めたんですが、これも地味に面白くて良いです。
[父の詫び状]を読み終えたら、もう一度山田詠美に戻ろうかと。
普段あまり本を読まない私に、読書の春が訪れたみたいです。季節ずれちゃってるよw

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MOTHER3をプレーしたい、今日この頃。あ、なんかどうでも良いこと書いちゃった。

4/18 花組芝居 ザ・隅田川

2006-04-19 00:34:28 | 舞台感想
2006年4月18日 花組芝居 素ネオかぶき ザ・隅田川 @草月ホール

【作・演出】加納幸和
【出演】
   加納幸和 山下禎啓 植本潤 桂憲一 大井靖彦 横道毅 嶋倉雷象
   各務立基 松原綾央 磯村智彦 小林大介 美斉津恵友 堀越涼

花組芝居を何で知ったか?
答えは授業!
歌舞伎を現在に生かしている劇団として、
劇団☆新感線と共に花組芝居が紹介されましたね。
で、篠井英介さんの名前が出て、花組芝居に興味を持ちました。

劇場最寄駅の青山一丁目に6時半頃着いて、
調子のってサブウェイでサンドイッチとポテト食べてたら、
遅刻しかけました。(笑)
あんなにダッシュしたのは久しぶりだっ!
ちょっとダッシュしちゃってる自分が面白くなってました。
『うわぁ~走ってる私!』っていう感動。
走ると普段は眠っている、運動部歴9年の血が騒ぐわ。

加納幸和さんが演出した[海神別荘]は見たけれど、今日が初花組芝居!
う~ん、なかなか楽しかったっ。
でも歌舞伎をもっと知っていたら、もっとこの芝居を楽しめただろうと思います。
私が知っていた中では[桜姫]だとか、岩藤と尾上が出てくるお話・・・
(最近歌舞伎座で見たんだけど名前が・・・w菊五郎さんと玉三郎さんが、ね。笑)
が入り混じってました。
わかる人が見たら、もっとたくさんの作品が入り混じったいるのに気がつくのかも。

終演後のアナウンスで

「“?”がいっぱい残りましたか?それでいいんです。
 その“?”をまたいっぱい考えて楽しんでください。もしかしたら話が繋がるかも・・・」

というような事を言っていましたが、
私はまだまだ“?”を楽しむ次元に達してません!!困った。(笑)

しかし、“?”に気がつく次元にまで、まず自分の知識を広げる。
というまたちょっと違った楽しみ方ができる。と思ってます。
誰だって最初はわからないんだからさ。
歌舞伎について詳しくなって、また花組芝居に戻ってきたいです。

にしても、陶酔できるお芝居でした。
色・音・動き・・・
上からつるされた枝垂桜?の桃色。
そして提灯の明かり。
提灯には銀の短冊のようなものがついていて、照明が当たるたびにキラっと光ります。
幻想的な見た目、音楽、振り付け、ふわぁ~とその世界に入ってける感じでした。
気持ち良かったわ~w

今回どうやら3人の新劇団員が加わったらしく、
開演1時間辺りでいきなり挨拶がありました。
小林大介さんという方、絶対、間違いなく[海神別荘]に出てた!
普通にカッコ良くて、古典芸能っぽくない顔立ちだったんで友達共々覚えてましたw
芸能人に例えると竹ノ内豊さんみたいな感じ。

それこそ新感線の[アテルイ]に出演されていた、
植本潤さんを生で見れたのは、嬉しかった!!植本さん面白いなぁ~
植本さんが出てきた瞬間劇場の空気が期待に満ちてました。
なんか、お客さんのテンションが上がってたw

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ドラマの感想書くとTB、いっぱいいただけるんですね~
TBしてぐださったみなさん、ありがとうございます☆

4/12 ライフ・イン・ザ・シアター 2回目

2006-04-13 00:02:09 | 舞台感想
2006年4月12日 [ライフ・イン・ザ・シアター] 世田谷パブリックシアター

作:デイヴィット・マメット 
翻訳:小田島恒志 
演出:ポール・ミラー 
出演:市村正親/藤原竜也

また一つ、たまらない舞台に出会ってしまいました。
この“たまらなさ”は2回目ならではのたまらなさ。
1回1回変化があるから面白い。という舞台の魅力を今日は存分に味わいました。

1回目の感想は→こちらから。

自分がものすごく舞台に集中していたことに、
集中が途切れた一瞬に気がつくっていう、ちょっとアホな事がw
微動だにせず、二人の芝居に魅入っている時間があった!
ホントこういう時間を持てることが、私にとってはたまらなく幸せ!

1回目では追いきれなかった二人の立場や感情の変化が、
2回目にして手に取るようにわかってきました。

最初はロバートを慕っていたジョン。
それが徐々に対等な立場になり、更には上から見下すような立場に・・・
あーでも一回見下す立場になってから、もう一回りジョンは大人になったように見えました。
それを感じたのは、SCENE23(舞台上)あたりからかな。
ただただロバートの存在を鬱陶しく思っていた状態から、
その鬱陶しささえも、哀れみ、同情しながら、暖かく受け止める、
そういう兆しが見えて・・・幕降りる。みたいな。
ほんの少しだけ、ロバートの言っていた事がわかってきていたのかな。

舞台役者が舞台で演じている時間が、人生の一部・・・人生であるなら、
私たち観客が舞台を見ているその時間も、また紛れもなく人生。
なんか、関わってる感じがするのがたまらなく嬉しいです。

にしても、市村さんと藤原君はすんごい役者さんだ!改めて実感!!

正直、他の舞台とかでは台詞のほとんどない、
沈黙の場面って飽きることが多かったりするんですが、
この舞台は沈黙こそが、面白かった。
沈黙は一瞬だったり、長めだったりいろいろなんですが、
その間に二人の間に流れる空気が、伝わる、伝わる!
沈黙の空気に感情を感じたのは、初めてな気がします。

舞台転換に移る前の目線だとか、動き、細かい演技が、リアルです。
あと、北千住で見たときよりも、全体的にメリハリがついていて、
『ここは笑わせどころ!』というのがハッキリしていました。
なので、余計に楽しかった。

市村さんは、背中から哀愁が漂いまくっていたし、
藤原君は若くて無鉄砲な感じが更に出ていたように思います!

市村さん、本当に体硬いんですかね?どうなんだろう・・・
実際は柔らかいのに、演技であの硬い感じを出していたんだとしたら、
やっぱり只者じゃない!(笑)
冒頭、舞台美術を動かすスタッフさんの肩を、市村さんがポンポンと2回叩いてたんです。
それが私には『いつもありがとう』と無言で語り掛けているように見えて、
それを見れただけで、心満たされました。
市村正親がロバートになる瞬間を見た!って感じ。

あとあと、THEATER1010よりも世田谷パブリックシアターの方が
作品の空気と劇場の空気とが合っている気がしました。
好きだな~世田谷パブリックシアター。私が好きだからかなぁw

また一つ良い観劇ができて、良い感じの気分なんですが、開演前に
[ペテン師と詐欺師]千秋楽、しかも5列目!!
のチケットが買えちゃって、さらに気分が良いです。
[DEATH NOTE]のポストカード付前売り券と、
[ペテン師と詐欺師]のチケット、ロビーで売ってました。
いいんでしょうか、こんなに簡単に千秋楽取れちゃって。本気でラッキーです。
ちょっとお財布には痛かったけど、(ほぼ)最初となるミュージカルでは贅沢しよう。
と思ってたので、このくらいやっぱり痛くも痒くもないぜ!(笑)
歌舞伎でもそうだと思うんですが、初めに出会う作品が面白ければ、
その後も興味を持てますよね!
その点[ペテン師と詐欺師]は文句なしでしょう。文句どころか最高のスタートが切れそう☆

舞台のチケット買うのって、自分の心が充実する時間を買うことかもしれないな。

[ライフ・イン・ザ・シアター]も私の心に充実した時間をくれました!


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4/4 ライフ・イン・ザ・シアター 

2006-04-05 11:38:31 | 舞台感想
2006年4月4日 [ライフ・イン・ザ・シアター] THEATER1010

作:デイヴィット・マメット 
翻訳:小田島恒志 
演出:ポール・ミラー 
出演:市村正親/藤原竜也

行ってきました!THEATER1010、[ライフ・イン・ザ・シアター]。

行けばわかる!と楽天的に考えていた私は、ちょっと迷いかけました。(笑)
にしても、あのシンボルキャラクターはなんなんだろう。
“古代のネイティブ・アメリカンが岩壁に描いた「道化役の精霊の図像(演劇の神様)」”
らしいけど(わざわざ劇場のHPで調べた。笑)、
正直・・・ストレートに言うと、あの・・・ゴキブリっぽくないですかね。
うわっ、言っちゃった。
いや、違う、精霊だから、そもそも虫じゃない!と否定したがっている自分もいます。
そんなこんなで気になる劇場THEATER1010。
“1010”で“センジュ”と読ませる辺りも私としては気になるポイント。
毬谷さんの[弥々]もTHEATER1010、カムカムミニキーナ[フロシキ]もTHEATER1010。
ちょっと1010が続きます。
[弥々]は稽古場での上演らしく、ここも気になるポイントかな。
この稽古場で[ライフ・イン・ザ・シアター]の稽古をしていたみたいです。

逆Ver.の写真も載せとこう。


まず劇場に入って一番に目に入ってくるのが、客席を描いた絵。
普段自分たちがいる客席が舞台奥に見えます。
あとは客席にいたら見ることはない、舞台上を照らす照明の数々・・・
本当に、舞台を後ろから見る舞台といった感じで、
裏を覗いている気分にさせてくれました。

裏を覗いている気分にはなったんですが、演じている2人がすごく遠く感じられました。
これは席が遠かったからとか、そういう理由じゃないような気がします。
小さい劇場で見たら、もっと面白ろかったんじゃないかなぁ~
舞台を見ている。という感じがあまりしませんでした。
でもこれ、私のテンションの問題!?

あと、[贋作・罪と罰]のように客席を対面式にしたら、どうなるかな~?
なんてことも考えながら見てました。
[ライフ・イン・ザ・シアター]の観客にもなり、劇中劇の観客にもなる。みたいな。
頭混乱しそうだけどw

オムニバス形式で進んで行く話で、場面の切り替えが多かったんですが、
その切り替えの間の音楽にすごく違和感を覚えました。
切り替えの間に話がぷっつり切れてしまうような・・・ちょっと嫌な感じでした。

市村さん演じるロバートは、枯れてきた風なベテラン俳優。
対する藤原さん演じるジョンは、未来ある若手俳優。
この二人の力関係が、序盤と終盤では変化して行きます。
でもそれはすごく微妙な変化で、その微妙さを感じるのが面白かったかな。
ジョンが着ている服にもその変化が現れていたように思います。

自分はだんだんと消えて行く存在なんじゃないか、と悟ったロバートが
自信に満ち溢れているジョンに対し、語り掛けるシーンがありました。
 「舞台の上の時間は人生の一部かもしれないけれど、
   人生そのものでもあるんだ・・・それを覚えていて欲しい・・・」
たしか、内容的にはこんな感じ。
自分が役者として歩いてきて得てきたことを、若いジョンに伝えて行く・・・
その積み重ねがあって、“役者”としての自分がいる。
[ライフ・イン・ザ・シアター]というタイトルの訳が少し見えてきたような、場面でした。

市村さんは舞台で見たことありそうで、ない、役者さん。
私は三谷さんの[You Are The Top~今宵の君~]が好きで、
これを見て市村さんに対する好感度がアップしてます。(笑)
ごろうチャンっぽい、愛嬌のある・・・でも締めるところは締める!
そういった市村さんの演技が見れて良かったです。

藤原さんは、感じようによっては、くさいっていうか、重い・・・ようなw
ギュッて役に入っちゃってる重い感じ自体は好きなんです。
藤原竜也でなきゃ出せないだろう!って雰囲気がある。
でもジョンはもっと軽くても良いんじゃないかな、とは思いました。

1週間後ぐらいに世田谷でもう一度見ます。
劇場が変われば、見え方も変わるかもしれないので、その辺も楽しみにしつつ。

にしても、客席の女性率高かった~
しかも若かったわ~って私もまだ19だけど。
あと3ヶ月ちょいで成人だ・・・全く大人になりきれていない自分に若干不安感。
小学生ぐらいの時ってハタチの自分はもっと大人になってるものだと思ってたよ。
そうやって、人生過ぎて行くのかな・・・

あ、チラシのこれが気になりましたよ!
[ペテン師と詐欺師]
高田聖子さんが出るじゃん!!見る見る、チケット取れれば絶対に。
しかもミュージカル・・・歌う高田聖子が見れる。
[約Yakusoku束]で歌ってる聖子さんは、これでもかっ!ってほどカッコ良かった。
鹿賀さんは『料理の鉄人で生ピーマンかじってた人』という強烈なイメージが、
まず私の頭の中にはあって、
舞台を見るようになってから『劇団四季にいた人』という新たなイメージが加わりました。
ミュージカルについては、全くの無知ですが、
鹿賀さんと市村さんの共演を見ることができるのは凄いことなんじゃないのかな?
今年はミュージカルも見てみよう!という気持ちがあったことだし、挑戦決定!




3/28 コクーン歌舞伎 東海道四谷怪談<北番>

2006-04-02 22:52:27 | 舞台感想
2006年3月28日 13:00~
[コクーン歌舞伎 東海道四谷怪談<北番>]

[演出]串田和美
[出演]中村勘三郎/中村扇雀/中村橋之助/坂東弥十郎/中村七之助
    片岡亀蔵/坂東新悟/笹野高史

やっと、やっとコクーン歌舞伎の感想が書けます。
PC君、治しました!!
治している間に、書きたいこといっぱい溜まってます。
でも一番はコクーン歌舞伎でしょう!ってことで、まず更新。

正直言って、こんなに気分の悪くなった観劇は初めてでした。
私でも四谷怪談において、

毒を薬と思い込んで飲む場面
   や
髪梳きの場面

が見せ場だということは、知っています。
そこで笑いが起きるなんて思ってもいませんでした。
人によって感じ方が違うのは当たり前だし、自由に観劇する権利・・・
まぁ、大げさかもしれませんが、そういう権利があるのはわかります。
でも、その自由が他の人に不快な気分を与えるのであれば、
それは間違った自由でしょ。
舞台を見る。という私がとても大切にしている時間を汚されたような気分になりました。
まぁ、このいい方も大げさかもしれないですけどね。

コクーン歌舞伎は今回で2回目。
前回は、中村福助・橋之助兄弟がメインの[桜姫]。
通常客席になっている部分がなくなり、座布団が置いてある平場席を見ると、
否応なくテンションが上がります。(笑)
しかも、劇場に入って流れている音楽が松尾スズキ流に言うとシイナンガー。
さらにテンションUP!!
林檎ちゃん、ほぼ聞いたことないに近いので、林檎好きの友達に借りてみよう。
前から気になってはいたんだ。東京事変とかも。

劇中で流れる音楽は、なんとなくMOTHER2チックな気がしました。
ちょっと恐い洞窟の中とかの音楽。(笑)
ちなみにMOTHER2ってのは、『大人も、子供も、お姉さんも』というような
キャッチコピーで発売されていた、名作RPGです。
本当にこれは名作。今でもスーパーファミコンでやりますよ、たまに。
20日にMOTHER3が発売されます!弟と共に実は楽しみにしてるんです。

話がそれた。
で、<北番>の感想ですが、正直いってイマイチ楽しめませんでした。
部分部分は面白かったんですが、全体的に見ると、
前半は、上記の理由で私的に台無しだし、
後半は、サラサラと流れていってしまったような感じがします。

比べるものじゃないかもしれないけど、
笑いを求めるなら、断然[決闘!高田馬場]なんです。
でも、私は[東海道四谷怪談]に笑いを求めてませんでした。
そりゃ、ちょっとは笑える場面があったほうが、見易いし、楽しいけれど、
お岩さんの悲しみ、怒り、怨念・・・そういった気持ちを強く感じて、
ゾクッっとさせてほしかった。
私が求めていたのは、そこ!
細かい笑いはあったけれど、それは爆笑ではなく、あくまでも細かい笑いだし、
かといって、演技を見て恐怖するわけでもなく・・・中途半端でした。

あと、水をかけてもらえる。
“かけられる”ではなく“かけてもらえる”(笑)と思ってたんですが、
どうやら<北番>にはそういった演出がないらしく、拍子抜け。
嬉々として友達と水にぬれる覚悟をしていたにも関わらず・・・(笑)
これは、<南番>に期待です。

初めてコクーンで勘三郎さんの、コクーン歌舞伎が見れる!
と、すごく期待して劇場に向かった分、色んな意味でガッカリが多かったかな。
やっぱり<南番>に期待です。
あ、常に後ろにあった巨大な渦?の絵がすごく良かった!
光の当たり具合によって、全く色が変わって・・・。

ちなみに<南番>は24日に観劇予定です!
どのくらい<北番>と変化があるのか、その辺も比べて楽しみたいと思います。

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コクーンに行く前に、東急で[勘三郎への道]を見てきました!
見たことのある写真が多かったけれど、それでも楽しめたし、
勘三郎さん好きとして『見たぞ!』という満足感も得られました。(笑)
コクーンの周りは、歌舞伎らしく幟が立てられていて、
これもまた普段と違う様子で気分が高まります。