この手の電動ママチャリはあまりのイカつさに自分の中では「戦車」と呼んでおります。
駐輪場で両サイドを戦車に挟まれると、か細いくまのちゃりが潰されそうで心配になりますww
今回は、そんな戦車の持主からブレーキの効きが悪いんだけど…と話しがあって、ちょいと調整メンテしてみることに。
前ブレーキ
何ですか?コレは?!
Vブレーキをややこしくした様なコレは「スマートコントロールブレーキ」と言うらしい。
ちょいちょい触ってみると、このブレーキは設計がクソ駄目で、オーマイガーww ( ̄(工) ̄)
。。
具体的にはパンタグラフのレバー比がおかしくて、ブレーキシューとリムの隙間が1mmも取れない。
なので、ブレーキシューがチョットでも減るとレバーの握りしろが極端に変わる。
ブレーキ調整を頻繁にしないとまともに運用できない。
依頼主も、頻繁に自転車屋に持って行ってその都度ブレーキ調整に2千円程掛かって、、、と言ってた。
あと、パンタグラフ部の作りが華奢過ぎて動作が見ていられない程酷くガタガタ、、、。
とりあえずワイヤーの張り調整のみした。
「効くようになった!」との反応。
でもこれリムにシュータッチしちゃうし、どうにも酷いわ。。
スマートコントロールブレーキはググると、何処でも酷評されてますな。
ただ、今年2018年に出た進化版のスマートコントロールブレーキは改良されて不具合が殆ど解消されたみたい。
ちなみにこの車体はヤマハのPAS KISS 2013年ぐらいのモデルらしい。
スマートコントロールブレーキの初期っぽい。
後ブレーキ
シマノのローラーブレーキが付いてました。
もともとそんなに効きが良くないローラーブレーキ、こんな30キロもある車体に子供を2人乗せて走れば効くわけないじゃね?
効き味UPは殆ど見込めないけど、依頼主も試してみたいということで、駄目元でグリスを交換。
矢印の黒いゴム栓を外して、パーツクリーナーで既存グリスを流してからグリスアップ。
効き味はほぼほぼ変わらず。
と、戦車のブレーキを弄ってみたけど
何と言うか、酷過ぎるよな。自転車のノーマルブレーキは…悪習止めようよ。
メーカーさん、完成車には最初からまともなブレーキとタイヤを付けて出して〜!
制動力ばかり上がってもタイヤがロックしてしまっては元も子もないので、前輪はほどほどの制動力、後輪は確実な制動力、が良いんじゃないかと思うのですが、そうなると普通のママチャリの組み合わせがベストになってしまいますね。
このブレーキは設計意図は分かるけど、とっても完成度が低くて「あり得ないレベル」でした。
自転車業界あるあるですが、、、メーカーさん、いい加減辞めろよ!ブレーキとタイヤ酷いの付けるのwww