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510kabanの良質ブログ

毎日楽しく考えよう!
仕事、子育て、趣味の話とか、いろいろ。

今年の本

2009-12-28 10:57:58 | 本ネタ
 私の好きな作家さんは、有吉佐和子さんですが、今年も有吉さんで始まって有吉さんで終わる一年でした。有吉さんをメインに読みながら、サイドでいろいろ読んでたって感じです。
 そんな大好きな有吉さんですが、一番印象的なのは、三部作と呼ばれる「紀の川」「有田川」「日高川」。その3部作でも、「日高川」というのが、本当に古い本なんだけど、古さを感じない。読んだのは今年の2月ですが、忘れられない印象的な本でした。 
 有吉さんの存命中は、玄人受けして賞を取るというより、大衆受けする作家さんだったそうで、誰が読んでも楽しめる内容の本を書かれていたそうで、確かに内容はおもしろい。でも特に、結婚して、母として、妻として、嫁として、女としていくつかの顔を持つようになった女の人は、きっと楽しめてためになる本だと思うので、ぜひお勧めします。

読書

2009-01-26 14:21:30 | 本ネタ
 年末からずーと、大好きな有吉佐和子さんの本を読んでいて、やっと読み終わりました。タイトルは『出雲の阿国 上・下巻』
 この本以外にも、有吉さんの本はとても面白くて、みんなにも読んでほしい!と常に思っているのだけど、とりあえず近所の人にそんなこと言って回るのもどうかと思うので、私は人知れずブログに書いているわけです。
 『出雲の阿国』というのは、私が生まれるよりも少し前に書かれた本で、今現在流行っているかというと、私の中で流行っているだけです。歌舞伎の元祖にあたる女性だそうですが、歌舞伎には全く興味はありません。有吉さんの本だから、読んだまでです。
 時代は、豊臣秀吉から徳川家康まで、場所は出雲から、大阪、京都、東海道、江戸、当時の歴史的なことや暮らしのことも書いてあって、読み応えあり。
 今まで、歴史小説には全く興味のなかった私ですが、こういう歴史的な小説を読んでみると、身近なところに歴史的な場所があるもんだなと知ることが多いです。阿国が、都(京都)の、四条河原で踊っていたころ、その河原で、秀吉の養子の(養子といっても養子はめちゃめちゃ大勢いた中の一人の)秀次の側室たちや子供が征伐されたとか、歴史好きにとっては有名な話だろうが、私はそんな話全く知らなかったので、「へぇ、あの四条河原がね。10年前はおしゃれな服や雑貨を買いに四条に行くことしか興味がなかったのに、その昔、そんなひどいことがあったんだね。」と感慨深く思ったりもします。
 また、自宅から車で30分くらいのころに、近江八幡があり、そこに八幡山ロープウェイがあり、それで山頂まで行くと、城跡があるんだけど、その城は秀吉の実子の秀頼が建てたそうで、そこから望める琵琶湖の景色がもう最高ですから、行って見てください。
 そんなわけで、たまたま読んだ本で、歴史本に興味を持ったわけです。
 歴史以外にも、有吉さんの本は、私が結婚して、妻になり、嫁になり、母になったからこそ、共感できることがいっぱいあって、とにかく好きです。また読みます。

血液型別自分説明書

2008-10-04 15:27:17 | 本ネタ
 今週の、本の売れ筋ランキングを見ていたら、ベスト10内にすべての血液型の自分説明書がランクインしていた。
 その中でも、最も売れていたのがA型さん、続いてO型さんとAB型さん、ぎりぎりランクインがB型さんでした。
 私、そのランキングを見て納得してしまいました。私はB型ですが、B型さんというのは、そういうの買ってまで読まないような気がします。興味はあっても、人にどう思われているか全然気にしないところがあるので、そんな気がしました。
 おそらく、B型さんの自分説明書というのも、B型の夫や妻や彼氏、彼女を持つB型以外の人達が買ってるんじゃないでしょうか?だからB型さんの自分説明書は売れてないじゃないのかしら。納得のランキングでした。
 

読書の秋

2008-09-30 16:23:19 | 本ネタ
 読書の秋なので、お勧めの本を紹介します。
 
 有吉 佐和子著 『不信のとき』上・下巻

 図書館に行ったら、たいていあると思います。私の中で、有吉さんはこの1年ほどマイブームですが、世の中はそうではないので、きっとあるでしょう。
 読み始めたら、寝られませんよ。ひと言で言うと、不倫の話なんですが、奥さんにいつばれるんだろう!というドキドキ感(出た、またドキドキ感です。)がたまらなく、絶対寝不足になってしまいます。
 あと、私は別に不倫の本の専門家ではありませんが、男の人の書く不倫本より、有吉さんは女性なので、リアルです。だから怖いし、引き込まれてしまいます。でもこの本は、昭和40年代の、とある新聞の連載小説だったそうで、嘘!って感じですが、映画化もされたそうです。だから今読んでも、新鮮です。
 

東京タワー

2007-11-14 13:49:01 | 本ネタ
 『東京タワー』を読破しました。
 主人公は、小さい時に父親と離れて、母親と二人で生活をする。でサブタイトルは「オカンとボクと、時々オトン」。でオトンは時々しか現れない。主人公は母親が亡くなるまで、母が父とは別に暮らす理由が分からなかったんだけど、本当は父に女がいたわけでもなく、借金があったわけでもなく、姑とうまくいかなかったんだって。
 『東京タワー』はかなり売れまくったし、いろんな世代の人が読んだと思う。もし夫婦で映画を見に行ってそれぞれが涙したなら、私は夫の涙を見て、この人は私の苦手な人のことを思って涙してんだ。と思ったら映画の余韻も一気に冷めそうと、安易に想像できたのでけして映画には行かない。けどこういう結末があるとは知らなかったので、オカンはそれはそれは料理上手で、一人息子も立派に育てたから特別な賢母に思えたけど、姑とうまくいかなかったことを思うと、私たちと同じ普通の人なんだと思えて、どんな思いで生きていたんだろうと思った。
 結婚して同居して、姑とうまくいかないという人生の分岐点は誰にでもある。今じゃほとんど、夫婦セットで別所帯を構える。夫が「だったら出て行け。」というのはまれ。オトンもそう言ってオカンとボクを追い出した形になったことを「若かった」からだと言ってる。
 オカンが人生の分岐点で、そっちに行ったことでこの物語が始まったのかと思うと、オカンにとっての姑は大きすぎる問題だったんだな。
 私は自分で小さくしちゃったけど。

ひさしぶりです

2007-11-07 16:01:51 | 本ネタ
 久しぶりすぎて何を書いていいのか、分からないわ。
最近は、ミシンもしてないし。でも身近な趣味である「読書」はしてます。子供たちも本大好きで、週1回は図書館に通い、いろいろ読んでます。
 遅まきながら、リリー・フランキーの『東京タワー』を読んでます。やっぱ原作でしょ、ということであれ程もてはやされていたけど、テレビも映画も見ることなく本を読んでます。
 私の読書感想文は、本の中から印象に残った言葉を手帳に写すだけ。

 ボクを育ててくれたのは、オカンひとりなのだから。オトンは面倒を見てはくれるけど、育ててはくれなかった。そのための時間を持ってはくれなかった。口と金では伝わらない大きなものがある。時間と手足でしか伝えられない大切なことがある。
 オトンの人生は大きく見えるけど、オカンの人生は十八のボクから見ても、小さく見えてしまう。それは、ボクに人生を切り分けてくれたからなのだ。


 人生を切り分ける・・・そうだ。子供を育てるのに、自分の人生を切り分けてくれるの「母親」しかいないよ。
 私も人生切り分けてるよ。子供のために。人生まで切り分けてはくれない人が口だけ出すことは多々あるんだけどね。

私のお勧め本

2006-09-24 17:33:42 | 本ネタ
 読書の秋ですね。先日読んだ本がとってもおもしろかったので紹介します。
 
 その前に、私は3回出産をして、そのどれもが御年80歳くらいのベテラン先生でした。その先生は代々産婦人科の家系で、昔親や祖父が経験した大変だった出産話や、子供の育て方、授乳離乳方法を、退院の時先生直々に病院の会議室でオリエンテーションされるのです。私は3回同じ話を聞いていますが、いつも先生が言われる、「昔、出産で死んでしまう女性は、戦争に行って死んでしまう男性より多かった。」という話が印象的で、昔の出産ってどんなんだったんだろう・・・分かる本があれば読みたいなと思っていて、出会うことが出来ました。
  
 講談社 千の命 植松三十里(うえまつみどり)著
  
 本の帯が簡潔だったため、それを元に説明しましょう。

 出産が命がけだった時代、死産の際に、苦しむ産婦を楽にし、母体を救う「回生術」をあみだした賀川玄悦の生涯。
 
 出産が命がけっていっても、現代ではピンとこないですよね。具体的に言うと12,3人に1人は、命を落としていたそうです。12,3人に1人って、クラス単位で言うと、クラスに2人の割合で若くして出産で命を落としてたことになりますよね。原因は、胎児が母体のどこかで引っ掛かって出て来れず、やがて胎児が息絶え、その毒が母体に回り、敗血症で母体も死んでいく。著書の中の産婆さんの言葉が、「女は男と違って丈夫だから、毒が回ってもなかなか死ねない。長い人は3,4日苦しむ」恐ろしいですよね。
 「回生術」と言うのは、死産の時のみ行う術で、死んだ胎児を器具を入れて引っ張り出して、母体を助ける術です。それがあみだされたということは、当時死を待つしか方法がなかった時代に、すごいことだったのです。
 そういう、出産の大変な時代の、賀川玄悦という男の生涯を書いています。
 
 昔って、江戸時代の話ですが、当時はおなかが大きくなった女性が、いつの間にか里に帰ってもうこれっきり帰ってこないなぁ、どこ行ったんだろう・・・と子供心に思っていたら、思春期になり難産の末に死んでしまったんだなぁと言うことが自然と分かり、そういうことが近所でもたまにあるくらいの時代なら、命も物も時間も自分も大切にしなきゃと思うだろうな。
 こんな時代でも、たまに「夕焼け小焼け」の歌でも歌って、それの何番目かの歌詞に
 15で姉やは嫁に行き、お里の便りは絶え果てた
たしかこんな歌詞があったと思うんだけど、これはもしかすっとそういう意味なのかもしれない。子供に歌ってあげながら、子を無事に産めた事を、自分が元気で子育て出来ることをありがたいって思わないといけないよね。

読書

2006-08-31 23:16:27 | 本ネタ
 お盆に実家に帰って、実家にあった雑誌をパラパラ見てて、おもしろそうな本を紹介していたのでそのページを破って、後日地元の図書館でリクエストしました。もう届いたみたいです。読むの楽しみ。また感想書きます。
 リクエストした日に、別の本も借りました。最近は小説なんて全然手も付けず、専ら姑本とか、夫本とか、子育て本とかそういう本ばっかりです。その時借りたのは、『失楽園』でお馴染みの渡辺淳一さんのエッセイ『夫というもの』。そんな本を借りたわけは、義父母の仲が悪いのは、セックスレスが原因であるという勝手な私の仮想から始まって、長年のセックスレスのストレスが嫁いびりに向かうというこれまた勝手な私の仮想は正しいか否か確かめようと思ったわけです。これはただのきっかけですけど。確かめられたどうかは自分でも分かりません。
 でも、『夫というもの』は妻が思っている以上に妻に飽きていて、でもそれは常に新しい獲物を探してきょろきょろしてる男の性らしい。飽きっぽいのが男の性。そう著者は書いていた。
 結婚してしまったら最後、男の性を勉強するには、本で知識を得るのが一番無難だ。私が知る限り、男性経験の豊富な女性作家は田口ランディ。この人のエッセイを読めば、男性経験の少ない女性でも勉強できる。逆に男性経験旦那だけの女性作家は青木るえかさん。ふたりともおもしろいから、何にも考えたくない時に読むのに最高。
 さて、結婚してしまったら最後ですよね。最後の人が旦那ですよね。こうなると、もっといろいろな男の人と付き合っておけばよかったと後悔しても遅いよね。付き合って、振られて、別れたりする失敗も若いうちは男の性を勉強する貴重な経験だったのかも。この経験が生きてくるのは、実は私みたいに男の子を産んで育てるママじゃないかな。いつか男の子が『男』になった時、何にも知らないよりはいろいろ経験してた方が、息子を『男』として見れると思うから。
 と思ったのは、今日みのさんのお昼の番組の、電話相談が『46歳母、息子14歳の部屋を掃除してたらアダルト雑誌を発見してびっくりして、怒ってしまった。けど怒ってよかったのか・・・』という相談。親父旦那のエロ本は想定内でも、息子のエロ本は想定外・・・私もびっくりして叱責してしまうんだろうか?そうならないように男の性を勉強しよう。