サンフランシスコ日記

2007年6月から10ヶ月。サンフランシスコで過ごした日々の日記です。
今でもこの街に恋してる?

秋の読書週間 その4「地下鉄に乗って」

2007-09-12 | book
夜風が秋めいてきましたね 

蒸し暑くて寝苦しい夜に ゴホゴホ咳きこみながら読んでおりましたが
これからずいぶんと過ごしやすくなりそうです 

日本での滞在もあと少しになってまいりました。
こんなに実家に長くいるのも久しぶりで
しばらく会えてなかった友達にも会えて
なんだか懐かしくってよかったなぁ 

あと いつもいつも仲良くしてもらっていて
今回も忙しいなか お時間をつくっていだたいて 
一緒にのんで下さった我が愛社のみなさま 
ほんとにほんとにありがとう 

とっても楽しい時間を過ごすことができました 

あと少しですが 日本を満喫したいなと思います。


さて 今日ご紹介する本は
浅田次郎の 「地下鉄に乗って」 です 




四国には地下鉄がないので 
私にとって あまり生活に密着したものではない地下鉄。
一番なじみがあるのが 学生のときに京都で乗っていた地下鉄でしょうか。
そして東京や大阪に遊びに行ったときに乗る地下鉄。

ある日地下鉄に乗って いつもの駅で降りると見知らぬ出口があった。
そこから出たら・・・ 東京オリンピックの年にタイムスリップしていた。
それから数日の間 いろんな時代に連れて行かれるのですが
そこで必ず会うことになるのが 若かりし日の我が父親なんです。

ストーリーも素敵なんですが
時代を象徴するものが 彩り豊かに描かれています。
活気付いていく街も どん底の街も。

そして どんなときも
地下にもぐればいろんなところに連れて行ってくれる地下鉄。

昭和初期 モボモガが行きかう銀座。

「おばちゃん 資生堂パーラーに行ったことある?」

貧しさと豊かさと 育っていく日本を象徴的にあらわした言葉かなぁと思います。




資生堂パーラーものがたり



永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは三十年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため…。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。
(e-honより)
コメント
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