サンフランシスコ日記

2007年6月から10ヶ月。サンフランシスコで過ごした日々の日記です。
今でもこの街に恋してる?

「我輩の見たる亜米利加」

2008-01-11 | book


夏目漱石の「我輩は猫である」はあまりにも有名な作品。
この「猫」がサンフランシスコに渡った話「我輩の見たる亜米利加」
でも書いたのは漱石ではありません。
明治末以来「我輩は~」といったタイトルの作品は多く発表されていて
(詳しくは我輩は猫であるパロディをご覧ください。)
これは大正時代に 日系移民の保坂帰一氏によって書かれたものなんです。

漱石の「猫」の見たアメリカ-日系移民一世の日本語文学-

このページをみてとても興味がわきました。
萩原公園ってゴールデンゲートパークの日本茶庭園のことですよね!
その当時の日系移民の方の生活ぶりを垣間見れるなんて(しかも猫になって)
おもしろそう!

でもこの本 なかなか手に入らなさそうなんです。
古本を探してみてたんですけど15,000円もするんですね 
もし手に入ったとして解読できるかどうかも心配 
簡単に読んでみたい!と思う作品ではなく 
研究対象として手にとられるものなのかもしれないですね。

サンフランシスコには 
当時日系移民として渡ってきた方の子孫が二世三世として暮らしていますが
今に至るまでの苦労は計り知れないと思います。
今この街には多くの日本人もいます。
研究目的で留学している方 海外赴任中の方 国際結婚をした方
またビジネスチャンスを物にした方もいるでしょうね。
見た目は変わらない日系人と日本人。
でも考え方や習慣、暮らし方は きっと全然違うことと思います。
私は当初 日系人と友達になれたらいいなと思っていましたが
もしかしたらそんなことを思うのは日本人の方だけ?なのかも
ということに気づきました。
 
語学留学中?と思われる大学生くらいの女の子を
ダウンタウンやジャパンタウンで見かけますが 
私立女子大英文学専攻?系のきれいなお姉さんばかりです。
なのにスーパーの中でキックボードに乗っていたりするのを見かけると
日本人として恥ずかしくなります 
日系人をはじめ多くの方に 日本人ってこんなんなの?と思われるでしょうね。
昔苦労して渡米した時代の方が見たら
日本も変わったなぁとがっかりするかもしれません。

「我輩の見たる亜米利加」はどんな話で終わるのか分かりませんが
今私が見てるアメリカは これからもまたこのブログでお送りします  
私も猫みたいなものかも!?
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「秘密」

2008-01-04 | book
昨年は月9の「ガリレオ」も大ヒットした東野圭吾氏 
2008年秋には
「ガリレオ」のメンバーで「容疑者Xの献身」の映画化が決定しているそうで
私 今から楽しみにしています 

さて今日ご紹介するのは 東野圭吾氏の「秘密」 



事故で失ったのは妻だったのか?それとも娘だったのか?
このお話の中では何度か彼女とお別れをするシーンがでてきます。
それがとっても印象的な作品。

初めてデートした公園での別れ。
「殴らせてくれ」といって泣き崩れるシーン。

東野さん「ガリレオ」先生にあんなに蘊蓄を語らせるのに
こんなシーンも書くのねぇと感心してしまうのですが
これも大好きな作品に仲間入りしそうです 
もう一度読みたいという意味では「白夜行」の方が上かな。

ついつい残されていく夫の気持ちで読んでしまうのですが
もし知らぬ間に 自分の肉体が娘のものとかわっていたら 
どんなふうに生きていきたいですか?
夫の妻として生きていくのか それとも娘として人生をやり直すのか。
そんなことあるわけないですが
子供に夢を託す親のように 自分の経験をもとにして 
自分が子供になってもう一度人生を歩んでいく姿がとても気になります。
夫を思う気持ち 娘としての気持ち それもこの作品の魅力かなと思います 

「秘密」 東野圭吾著/文春文庫

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。
(e-honより)
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新春は のだめ♪

2007-12-20 | book


piano増刊 2008年1月号

新春あの「のだめカンタービレ」が続編となってテレビに帰ってきますね
舞台はフランス・パリ。
思ってたより早くテレビに登場してくれてとてもうれしいです。

そこでちょっと先取りしてご紹介したいのがこの雑誌 
今回使用される楽曲のスコアや
指揮者やピアニストにまつわるエトセトラ
また舞台であるパリの特集や
ドラマのストーリーやロケ奮闘記などのページもあり
のだめファンならちょっとのぞいてみたい内容となっています!

残念ながら
こちらサンフランシスコではきっと手に入らないと思うので
おとなしくドラマのレンタルを楽しみに待つことにします。




フジテレビによると新春早々
「のだめカンタービレ」を再放送の予定のようですよ 

2日 午前9:30~11:50(1話~2話) 正午~16:15(3話~6話)
3日 午前8:00~11:50(7話~10話)正午~13:20(最終回)

そして
4日 21:03~23:22 と 5日 21:03~23:30 は
二夜連続ドラマスペシャル『のだめカンタービレinヨーロッパ』

クラシックがこんなに身近に感じられるドラマはほかにないと思います!
今回使われる楽曲も楽しみですし
のだめの妄想シーンでパリの名所もたくさんでてくるようなので
パリにいった気分も味わえるかも?

フジテレビNEWS 2007.11.2

フジテレビ「のだめカンタービレ」

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ハロウィンまであと5日

2007-10-26 | book


我が家の「かぼちゃ」  
(※注 大きめのロウソクです)

おばけかぼちゃの彫り物を自作するのは難しそうなので 
うちはこの子にがんばってもらいます。

私 人が怖がるものはたいていなんでも怖いので
(たとえば おばけとか 絶叫マシーンとか 地震 カミナリ・・・の類とか) 
ですから(!)特におばけ除けとしてがんばってね と願いたくなるのです 

さて 今日は絵本の紹介です 

「生かぼちゃ」はちょっと・・・と今年も思ってしまった方
お子さんがいる方など このあたりから始めてみられてはいかがでしょう? 




とび出す絵本や 矢印の向きにひっぱったら・・・など
工夫された絵本も多いので きっと楽しめると思います。

オレンジや黒が基調のものなどは お部屋のアクセントになりますから
このシーズン限定で 開いて飾ってみてもいいかもしれませんね 




こちらの本は 5人のおばけのお話 
1人ずつ居心地のよいところに留まっていき
脅かすのはいうまでもありません。
墓地とか幽霊屋敷とか本の中とか・・・
見えないからといって いないとは限らないんだよ って言ってます。

日本の絵本とはまた一味違う 
お気に入りの一冊をみなさんも探してみてくださいね 




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秋の読書週間 その5「幻夜」

2007-10-13 | book
先日から 東野圭吾の「幻夜」を読んでおりました 



やっと読み終えました 
「白夜行」の続編的存在の「幻夜」

「白夜行」が主観的でないのに対して
「幻夜」は共犯者という立場で心情豊かに描かれています。

「幻夜」を読んで「白夜行」を思い起こすと
異常とも思える結束力の強さの秘密みたいなものを
勝手に想像してしまったりします。

女性の魅力ってなんなんでしょうね。
もちろん美人でスタイルが良いに越したことはないですよね。

でもそれだけでいいの?と思っていました。
雪穂(=美冬?)はさらに 
賢そうに振る舞い 気品を兼ね備え 
大抵のことは卒なくこなします。
 
その上 ビジネスの上でも
優れた才能を発揮し 大胆な決断力もあり
男顔負けの起業家になってゆきます。

でも 本当の感情がみえず 
演技しているように見えるひともいる。
そして 
周りのひとを巧みに操っていくのを恐ろしく思うひともいます。

こんな女性に振り回されてみたい!と思う方
是非 一読くださいませ 

「幻夜」ではそんな女性に巻き込まれながらも
惹かれ信じて共犯してしまう男性の気持ちが描かれています。




1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた未曾有の大地震。狂騒の中、男と女は出会った。美しく冷徹なヒロインと、彼女の意のままに動く男。女の過去に疑念を持つ刑事。あの『白夜行』の衝撃が蘇る!
(e-honより)

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エコバッグに夢中

2007-09-21 | book
みなさんエコバッグ使っていますか? 

最近ゴミを出すにも指定のゴミ袋や透明な袋で・・・という街が多く
スーパーのレジ袋自体がゴミになってしまうから 
エコバッグをもつ方も増えているのではないかなと思います。

サンフランシスコでも買い物をすると
ビニール製かお店によっては紙袋に入れてもらえます。

どちらも 日本のレジ袋ほど丈夫ではないので
ちょっと重いものを買うとダブルバッグ(二重に重ねる)にしてくれるので
一回買い物しただけでもすごい量のレジ袋が・・・ 

しかも戸建に住むとレジ袋でゴミ捨てはできないので
(うちはマンションだからできる!)
もっともっとエコバッグが流行ってもいいんじゃないの?と思うのですが
ここはアメリカ ちょっとエコとは無縁??
みんなガンガン捨ててるのかなぁと思います 

でもトレーダージョーズ(マイブームのオーガニック系のスーパー)に行くと
わりと多くの人がエコバッグを持ってきています。

理由その1.オリジナルのエコバッグがかわいい 
      (お値段もお手ごろ)
理由その2.エコバッグをもっていくと抽選で25ドル分のお買い物券が当たる 

理由その3.たぶんお店の客層がエコに興味がある 

だからかなぁと思いながら 私もエコバッグ持参で買い物に行きます 



さて 今日ご紹介するのは
キャス・キッドソンの本(しかもエコバッグ付き)です 

キャス・キッドソンは、英国を象徴するクラシカルなデザインを
現代風のポップな感覚と融合させたプロダクトで人気のインテリア・雑貨ブランド。


キャス・キッドソン




エコバッグはこんな感じ 



この付録だけでもほしいという方も多いのかもしれませんね。

通常店頭販売されているトートバッグが3,000円くらいすることを考えると
お値段が1,365円とお手ごろですから予約する価値はあるかも?? 

ご予約はこちらから 

e-hon キャス・キッドソンへようこそ


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秋の読書週間 その4「地下鉄に乗って」

2007-09-12 | book
夜風が秋めいてきましたね 

蒸し暑くて寝苦しい夜に ゴホゴホ咳きこみながら読んでおりましたが
これからずいぶんと過ごしやすくなりそうです 

日本での滞在もあと少しになってまいりました。
こんなに実家に長くいるのも久しぶりで
しばらく会えてなかった友達にも会えて
なんだか懐かしくってよかったなぁ 

あと いつもいつも仲良くしてもらっていて
今回も忙しいなか お時間をつくっていだたいて 
一緒にのんで下さった我が愛社のみなさま 
ほんとにほんとにありがとう 

とっても楽しい時間を過ごすことができました 

あと少しですが 日本を満喫したいなと思います。


さて 今日ご紹介する本は
浅田次郎の 「地下鉄に乗って」 です 




四国には地下鉄がないので 
私にとって あまり生活に密着したものではない地下鉄。
一番なじみがあるのが 学生のときに京都で乗っていた地下鉄でしょうか。
そして東京や大阪に遊びに行ったときに乗る地下鉄。

ある日地下鉄に乗って いつもの駅で降りると見知らぬ出口があった。
そこから出たら・・・ 東京オリンピックの年にタイムスリップしていた。
それから数日の間 いろんな時代に連れて行かれるのですが
そこで必ず会うことになるのが 若かりし日の我が父親なんです。

ストーリーも素敵なんですが
時代を象徴するものが 彩り豊かに描かれています。
活気付いていく街も どん底の街も。

そして どんなときも
地下にもぐればいろんなところに連れて行ってくれる地下鉄。

昭和初期 モボモガが行きかう銀座。

「おばちゃん 資生堂パーラーに行ったことある?」

貧しさと豊かさと 育っていく日本を象徴的にあらわした言葉かなぁと思います。




資生堂パーラーものがたり



永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは三十年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため…。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。
(e-honより)
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秋の読書週間 その3「白夜行」

2007-09-08 | book
「レイクサイド」の次は「白夜行」 
すっかり東野圭吾のファンになってしまったようです。

こちらはテレビドラマになった作品ですね。
ドラマの方はみていないので比較はむずかしいですが
あの分厚い小説がどんなふうにドラマ化されたのか
今更ながら気になるところです。

さて 
私 基本的に登場人物が多い作品は苦手なんですが
この本はとてもあっさり読めました。
10歳くらいから30歳ぐらいになるまでを追いかけながら
話は展開していきます。

小説を読むとき よく感情移入してしまったりしますが
この作品はとても客観的に読んでしまった気がします。
というか 亮司と雪穂がどう思ったか なんて
ほとんど というかたぶん全く 書かれていないから。

だからこそ いろいろ想像して考えさせらるのかもしれません。
一回読んで もう一度読まずにはいられず 
これはこうして事件になったのか と
再確認して理解できるところも多く なんとも手の込んだ作品だなと思いました。
たぶん 読めば読むほどIQの高さを感じることができるんじゃないかな。


1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。
(e-honより)
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秋の読書週間 その2「レイクサイド」

2007-09-07 | book
「手紙」の次は 「レイクサイド」 
またまた東野圭吾著です。

お子さんを持つ方なら きっともっと実感をもって読めるかも 

中学受験のために通う塾で
必ず合格するための情報を入手する方法を 
親は極秘で聞かされます。
そんな親たちが計画した合宿中に 事件はおこります・・・

実は私 小学校 中学校 高校 大学 と
すべて受験を経験しています。
なかなかこういう人もいないかもなぁという気もしますが
小学校 中学校は たいした苦もなく合格してきたので
本当に厳しさを知ったのは 高校と大学受験かなと思います。

高校受験や大学受験は 自らの意思で希望してがんばりますが
小学校や中学校は どちらかというと親が子供の将来を心配して受験させる
そんなお家が多いのではないでしょうか?

そして塾に通わせ そこで目的を同じとする子供たちが
競い合いながら成長していく
そのがんばりは必ず報われるという保証はなく
親としてはそこをどうにかしてあげたいものなのかもしれません。
もしかしたら
学校を人生の出発点のように考えられている方も多いのかもしれませんね。

大人になって 子供の頃した勉強がどの程度役に立っているかというと
微分積分をすることもないですし
英語だって あれだけ勉強しててもさっぱりしゃべれません

ただ 目標に向かって 無我夢中に頑張ってみてよかったなと思います 
頑張るものは 勉強でなくても部活でもいいし 遊びでもいいと思います。

そして失敗を恐れず知らないことに向かっていけることはとっても大切だと思います 
なにより「ありがとう」と「ごめんなさい」がきちんと言えることのほうが
もっと大切かなと思いますが 

・・・そんなことはさておき
どうかこの小説のようなことが 実際にはないと信じたいです   


妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。
(e-honより)
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秋の読書週間 その1「手紙」

2007-09-06 | book
ただいま一時帰国しています 
やっぱり日本はいいなぁと感じることも多く 
暑さ湿度さえ懐かしく 
そして私の大キライな蚊さえいなければ・・・と思いながら
エアコンと扇風機を酷使していたら
さっそく風邪をひいてしまいました 

帰国して まず関西空港で寄ったのが本屋さん。
乗継までの時間つぶしに買った本が
東野圭吾の 「手紙」

殺人事件の加害者側の目線で書いた作品という所が気になり
読んでみることにしました。
加害者の家族にとっても事件はずっとついてまわるんですよね。
それは月日がたっても 引越しても 
就職したくても 結婚したくても。

登場する人物のなかですごいなと思うひと
由実子さん かな。


強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。
(e-honより)
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