サンフランシスコ日記

2007年6月から10ヶ月。サンフランシスコで過ごした日々の日記です。
今でもこの街に恋してる?

秋の読書週間 その3「白夜行」

2007-09-08 | book
「レイクサイド」の次は「白夜行」 
すっかり東野圭吾のファンになってしまったようです。

こちらはテレビドラマになった作品ですね。
ドラマの方はみていないので比較はむずかしいですが
あの分厚い小説がどんなふうにドラマ化されたのか
今更ながら気になるところです。

さて 
私 基本的に登場人物が多い作品は苦手なんですが
この本はとてもあっさり読めました。
10歳くらいから30歳ぐらいになるまでを追いかけながら
話は展開していきます。

小説を読むとき よく感情移入してしまったりしますが
この作品はとても客観的に読んでしまった気がします。
というか 亮司と雪穂がどう思ったか なんて
ほとんど というかたぶん全く 書かれていないから。

だからこそ いろいろ想像して考えさせらるのかもしれません。
一回読んで もう一度読まずにはいられず 
これはこうして事件になったのか と
再確認して理解できるところも多く なんとも手の込んだ作品だなと思いました。
たぶん 読めば読むほどIQの高さを感じることができるんじゃないかな。


1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。
(e-honより)
コメント
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