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気ままに生活してるシニアの残日録

映画「法廷遊戯」を観る

2023年11月23日 | 映画

映画館で上映中の「法廷遊戯」を観た。2023年、深川栄洋監督、原作五十嵐律人。イオンシネマで観たが1,100円だった。来ていたのは若い人が多かった。今日は安い日なのか、シニア含めすべての人が1,100円だった。

弁護士を目指してロースクールに通うセイギこと久我清義と、同じ学校で法律を学ぶ幼なじみの織本美鈴、2人の同級生でロースクールの学生たちが行う「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判を司る天才・結城馨は、共に勉強漬けの毎日を送っていた。無事に司法試験に合格し、弁護士となった清義のもとに、ある時、馨から無辜ゲームをやろうという誘いがくる。しかし、呼び出された場所へ行くとそこには血の付いたナイフをもった美鈴と、すでに息絶えた馨の姿があった・・・

私がいつも見ている映画サイトでユーザー評価が4点以上と高かったので観ようと思った。原作の同名小説があるが知らなかった。原作者の五十嵐律人は小説家であり弁護士でもあるそうだ。小説の映画化というのは結構難しいと思うが、この映画を観た印象としては、ストーリーが複雑でわかりにくい、全体的に暗いムードの映画だった。

ストーリーについては、不正確な記憶だが、

  • 主人公の美玲は貧しい家庭に育ち、施設に入れられるが、そこで性的虐待を受け、思わず施設長を殺害してしまう
  • それを同じ施設にいた清義がかばい、美玲は無罪となる
  • 2人は若者に成長したとき、美人局のようなことを電車の中で働き、私服刑事に見つかる、美鈴が警察に連行されそうになったとき、清義が階段の途中から2人を突き落とし、警察官を痴漢にし、有罪とする
  • その後、2人はロースクールに入り司法試験合格を目指すが、同期に天才・馨がいた。彼の父親が美玲を捕まえた私服刑事であった
  • 馨は美玲と清義に復讐を誓い、無辜ゲームを考え、美玲を殺人罪で罪人にし、かつ、父の冤罪を証明しようとする

原作を読んだ人なら問題ないだろうが、いきなり予習無しで観ると、ストーリーを理解するのに苦労する。そして結末についても、何となくモヤモヤ感が残った。ストーリーを正確に理解していないからやむを得ないだろう。

感想としては、

  • 全体的に暗いムードの映画で、結末もあまり救いが無いし、何かを考えさせるようなものでもないような気がした
  • 馨が自作自演で美玲に殺される所は、話に無理があるように思えた、あまりに奇抜な考えだからだ
  • かなり貧困家庭に育った主人子たちが授業料の高いロースクールに入り、2人揃って司法試験に合格するというのも非現実的ではないか、と感じた

原作者や監督、出演者の俳優たちが好きな人は観て楽しめると思うが、何も知らない人が観たら1回観ただけではキチンと理解できない映画だと思う。その意味で私の感想はこの映画をもう1回見れば変ることもあると思うし、映画サイトの評価4以上というのもそれを示しているのでしょう。



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