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日本モーツァルト協会 第661回例会/郷古廉の深遠なる世界 IIIを聴きに行く

2024年10月05日 | クラシック音楽

東京文化会館小ホールで開催された日本モーツァルト協会 第661回例会/郷古廉の深遠なる世界 III を聴きに行った、18:15開演、終演19時30分、全席自由席の6,000円、満員盛況であった、モーツアルトファンか郷古ファンのせいか

開演時間が19時の公演が多いが今日は15分早い18時45分であった、これはおそらく大ホールで19時開演のクラシック音楽公演があり、同じ開演時間にすると終演時間も重なり混雑するため、少し時間をずらしたのではと思った

出演

ヴァイオリン・指揮:郷古 廉
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

曲目

モーツァルト:

アダージョ ホ長調 K261
ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K216
ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ長調 K211
ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K218

日本モーツァルト協会とは、ホームページによれば

モーツァルトの音楽を気軽に楽しむ愛好会です。1955年のモーツァルトの誕生日1月27日に設立されました。1995年よりNPO法人として運営されています。現在の会員数は500名を超えております。

主な活動は

月例コンサート(例会)の開催、講演会の開催、サークル活動、会報の発行、欧州旅行の催行・懇親会の開催などの行事、他団体主催の演奏会の後援・会員への割引価格提供など

郷古 廉について

1993年生まれ、宮城県出身、2006年第11回ユーディ・メニューイン青少年国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門第1位(史上最年少優勝)。2013年ティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクール優勝などの受賞歴がある、2007年12月のデビュー以来、読売日響、大阪フィルなど内外のオーケストラと共演。2024年4月よりNHK交響楽団第1コンサートマスター

東京フィルについて

1911年創立。日本で最も長い歴史をもつオーケストラ。シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。新国立劇場でのオペラ・バレエ演奏などで有名。

この日のオーケストラ編成は、曲目で若干変化はあったが、私が座った座席から見える範囲では、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラがそれぞれ4名、チェロ3名、コントラバスとホーボエがそれぞれ2名、フルート、ホルンがそれぞれ1名の編成であったように見えた

演目について

郷古 廉が主役なのでしょうから曲目はすべてバイオリン協奏曲であった、当日もらったプログラムによれば、モーツアルトはヴァイオリンの腕前も相当なものだったとのこと、ヴァイオリン協奏曲は1775年に4曲を作曲して、それが最後になった、しかも半年の間に作曲された、これらの経緯は不明

アダージョK261

ヴァイオリン協奏曲第5番の第2楽章の代用曲とみられる曲、第5番ではオーボエが使われているが、この曲ではフルートが使われている

ヴァイオリン協奏曲3番

第2番から飛躍的進歩がみられる、あとのシンフォニックな協奏曲への第一歩を記した作品、当時のフランス的な趣向が取り入れられている

ヴァイオリン協奏曲2番

一連の協奏曲の基礎が築かれた作品、フランス風の優美な音楽

ヴァイオリン協奏曲4番

ヴァイオリンの輝かしい表現力や技巧が前面に出されている点が特徴で、高音の使用も際立っている

この日の演奏では、郷古が弾き振りによりオーケストラをコントロールしていた、4曲聴いた中ではヴァイオリン協奏曲第3番が一番親しみやすかった、郷古の演奏は素晴らしいと思ったが、まだ若いのだからもっと海外で挑戦してほしいと思った、日本国内ではN響のコンマスは最高峰であろうが、その地位で満足する人ではないと思うがどうだろうか

なお、この日はアンコールで1曲演奏してくれたが、曲目はホームページ、Xには出てなかったのでわからなかった、東京芸術劇場のように公演終了後にホワイエに掲示してもらえると有難い

楽しめました