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AKB48の32枚目のシングルの参加メンバーを決める『第5回AKB48選抜総選挙』の結果が8日に神奈川・日産スタジアムで発表され、HKT48の指原莉乃(20)が5月22日発表の速報から首位をキープして初の1位を獲得した。前回1位の大島優子(24)は2位、前回2位の渡辺麻友(19)が3位。「おブス」で「ヘタレ」といわれる指原が、強力な本命を押さえてまさかの逃げ切りを決めた格好だ。
指原といえば、昨年の総選挙で4位と躍進するも、その直後に過去にファンと性的関係になっていたという致命的スキャンダルを週刊誌に報じられた。そのペナルティとしてHKTに“左遷”され、再浮上は難しいといわれていた。にもかかわらず、初のセンターの座を獲得できたのはナゼなのか。
「一時は落ち込んでいた指原ですが、所属事務所の太田プロがスキャンダル後も“推し”の手を緩めず、露出の多さをキープしていた。本人も開き直って、バラエティー番組で『週刊誌に写真を売られた』などと自虐ネタを披露し、イジりやすいキャラクターでテレビ需要が逆に高まるという結果になった。指原本人の努力もありますが、他の事務所であればスキャンダル発覚後に干され、復活することはできなかったでしょう。ファンにとっても、露出を続けていれば『頑張っている指原を支えなければ』という気持ちになる。『指原に9108票を投じた』という中国のファンが現れるなど“太い客”の存在も指原の強みになった」(アイドルライター)
歴代の総選挙1位メンバーの前田敦子(21=現在は卒業)、大島優子、指原莉乃は全て太田プロ所属。そういった意味でも、事務所の力が大きく影響したといえそうだ。
最近は人気が下り坂になっているといわれているAKBだが、総得票数は前回に比べて倍増。第4回の138万4122票から264万6847票と飛躍的な伸びを見せた。シングルについている投票権だけでなく、ファンがファンクラブやモバイル会員などの特典で得た投票権を駆使したことも関係しているが、人気の落ち込みを感じさせない驚異的票数といえる。また、開票イベントの会場も昨年、一昨年と開催された動員数1万人規模の日本武道館から、今回は約7万人動員の日産スタジアムにランクアップ。まだまだAKB人気は健在といったところだが、この状況で指原が1位を獲得したことに大きな意味があるとも指摘されている。
「アイドルといえば、かつては処女性が絶対的に重要視されてきた。しかし、セックススキャンダルのあった指原が国民的アイドルグループのトップになったということは、もはや処女性は重要な支持要素ではなくなったといえるでしょう。むしろ、スキャンダルによって話題性が増した方が支持につながるという見方すらできる。ファンもアイドルに処女性を求める“ガチ”なタイプより、エンターテインメントとして楽しむ人が増えたように感じます。それに指原の場合は、関係を持った相手がファンだったため『アイドルと仲良くなれば一線を越えられるかもしれない』という“夢”を与えることにもなった」(前同)
指原のセンター獲得によって、良くも悪くも大きく変わりそうなAKB。疑似恋愛の対象となるアイドルとしての旬は過ぎても、様々な仕掛けを凝らしたエンターテインメント集団として今後も人気をキープしていくのかもしれない。
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