木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

71. カナダ人と住宅論争その⑫:住宅コスト編その2

2014-08-22 18:10:12 | ウッドデッキ


■おいおい、君は何を見ているんだ、
日本の大工さんは休憩はそんなに取っていないぞ、
どこから労働時間が1時間半とか2時間と言う数字を出してきたんだ。
それじゃあ聞くが、カナダの大工さんは一日どれぐらい働いているんだ。
☆そうだな、3時間~4時間と言うところかな。
どちらにしても日本の大工さんの2倍働いていると思うよ。
■どういう計算なんだ。さっぱり分からない。
☆君がさっきから言っている労働時間が10時間とか言うのは、労働時間ではなく拘束時間なんだ。
実際に働いている正味の時間が労働時間なんだ
■だから言っているだろう。日本の大工さんはほとんど休まず働いているって。
☆違うよ。本来大工さんに期待するのは、実際にボードを壁に打ち付けたり、
木材をカットして取り付けたりの作業だろう。
その正味の時間が日本の大工さんは2時間あるかないかと言うことなんだ。
■それじゃ、それ以外の時間は遊んでいると言うことか
☆違うって。日本の大工さんの仕事を見ていたら、
色んな種類のボードを選り分けていたり、
それを2階まで梯子を伝って上がったり、
そんな準備作業ばっかりじゃないか。
自分でストップウォッチを持って計測すれば、僕の言う労働時間の意味が分かるだろう
■効率が悪いと言うことだな
☆そのとおりだよ。
■日本は大工はカナダのように時間制ではないんだ。
一軒の家の大工工事を請け負っているんだ。
だから確かに効率が悪いとしても、それで工務店は損をすることはない。
つまりコストが2倍になるはずはないと思うがね。

論争はさらにさらにに続きます。
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