木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

185. 人工木材(合成木材・樹脂木材)の欠点その8:感性的には貧しい

2018-08-30 09:26:44 | ウッドデッキ

これは大阪国際空港の屋上デッキです。
この春にオープンしましたので見に行ってきました。
写真で撮ると一見綺麗ですが、人工木材特有の単調な柄。
さらに端のところに行くと、人工木材の木口が見えて、ちょっと興ざめなところがあります。
せっかくの場所なのに、寛ぎのスペースではなく、単なる通路になってしまいます。


こちらは同じような使い方をされていますが、
天然木材で作ったハードウッドデッキ。感性的にはこちらの方が圧倒的に良い。

これらが数年経過すると天然木材は色あせますが
、ハードウッドの重厚感はあり、それなりの雰囲気ですが、
人工木材は汚れが付着して何とも汚くなります。
ただ、施工業者としては、設置して1年以内のひび割れや色あせのクレームはないので、
人工木材の方が楽であるのは事実です。


こちらは室内ですが、フランスの空港。
国際線のショッピングセンターの前のデッキ。
日本であれば高級感を演出するために天然木のフローリングを敷くところですが、
実はこれはフローリングではありません。デッキとして設置されています。
しかしデッキであれば床板と床板の間には水を流すための隙間がある。
それを船の甲板をイメージして、デッキの床板と床板の間にゴムを挟んでいます。

いわばクルーズ船の甲板をイメージして設置されています。

これを人工木材で作るとひどい雰囲気でしょうね。
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184. 人工木材(合成木材・樹脂木材)の欠点その7:人工木材は何とも汚くなる

2018-08-29 17:41:53 | ウッドデッキ
弊社は30数年前、まだ人工木材が一般向けに販売されていない頃から
官公庁の仕事で人工木材を使っていました。
当時、人工木材は、クレームだらけの商品でしたが、
この当時のクレームは物理的なことに関してでしたので(伸び縮みが激しくて変形するとか)、
施工方法を工夫して何とか対応することができました。

それから10年ぐらいして、大手エクステリアメーカーが
一般住宅向けに人工木材のデッキを販売するようになり、
ずいぶんと改良されて今に至っていますが、
やはり人工木材の根本的な性質(半分が木で半分がプラスチック)
と言うことに起因する問題点が解決していません。
それは「数年すると何とも汚くなる。」と言うことです。


黒く見えているのが汚れです。
人工木材は静電気が発生し、汚れが付着し、
メンテナンスしないとそれが固まってこのようになります。

木材であれば、静電気は発生しないので基本的に汚れは風や雨で飛んでしまいますが、
人工木材の場合は、汚れがデッキにこびりつき、掃いた程度では綺麗になりません。
デッキブラシで水をかけなから、ゴシゴシこすり落とす必要があります。
何もしないと、ゴミ箱の横にいるような雰囲気で、
とてもデッキの上で食事しようという気になりません。

一般的に人工木材の欠点は、
夏場は熱くてデッキの上は裸足で歩くと火傷すると言われていますが、
我々のように人工木材も天然木材もどちらも施工している業者にとっては、人工木材の最大の欠点は、
「経年変化した時の何とも言えない汚さ。」だと思っています。
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183. 人工木材(合成木材・樹脂木材)の欠点その6.エコでない

2018-08-29 16:50:58 | ウッドデッキ


人工木材は「腐らない」と言うことと
「エコ」であり地球環境にやさしいと言うことがアピールのポイントになっています。

しかし実際に人工木材は、JISの腐朽促進試験をするとウリンよりも劣ります。
でもまあこれは、耐久性の高いのは事実ですので許すことができますが、
もっとも問題なのは「人工木材は地球環境にとっては良くない」にも関わらず
「地球環境にはやさしい」として販売されていることです。

人工木材はプラスチックと木と半分ずつ混ぜ合わせて押し出し成型して作られますが、
元のプラスチックのままであれば再利用できますし、
木材については、木材製品の原料として、もしくは、発電の燃料としても利用できます。

しかし、混ぜ合わせて人工木材にすると、地球環境にとってはどうしようもなくなります。
自治体の一般ごみとしても受け付けてくれません。
かくて、解体の時は産業廃棄物として処理するしかなくなります。

現在プラスチックの海洋汚染が問題になっていて、
ストローまで使わないようにしようとしているぐらいなのに、
いいのかなぁ。・・・と思いながら、人工木材の設計指定が入れば、
悪魔に魂を売りながら施工しています。
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182. ささくれやひび割れのないウッドデッキ材

2018-08-24 16:36:27 | ウッドデッキ

この春からE-WOODと言う新しいキットデッキを販売開始しました。
ニュージーランドのメーカー製で、
人工乾燥を2度施され、寸法安定性がデッキ材の中ではベストの材です。
さらに柾目取りされていて(通常の杢目の場合よりも2倍以上価格が高くなります)、
このため、市場で販売されているウッドデッキ材の中では最もささくれやひび割れの少ないウッドデッキ材となっています。

施工前はこんなです。

設置されたお客様は、もともと、束の数が多いために、
調整束付きのキットデッキHARDアマゾンジャラをご希望だったのですが、
高さが低く、調整束が使えないことが分かり、束の高さを個別に教えて頂く必要が発生しました。

しかし、土間コンクリートが通常と異なり段差があるため、高さの計測が一般の方では難しい・・・・。

新しいウッドデッキの施工写真を撮らして頂けるのであればと言う条件を提示して、弊社で施工することにしました。

場所は香川県です。
弊社のある大阪からですと、往復できないことはありませんが、
何か不測の事態が発生した時のことを考えて、近くのビジネスホテルで一泊しました。

無塗装ですが、木材保存剤の銅の発色の色でオリーブ色になっています。


そのため、今後も塗装する必要のないすぐれものです。
耐久性はニュージーランドでは30年の保証がされていると言うぐらいのモンスターデッキ材です。

詳しくは弊社の担当者ブログをご覧下さい。
またこのデッキのお問い合わせは弊社のキットデッキサイトをご覧下さい。
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181. 12年前に作ったウリンデッキを高圧洗浄するとどうなるか

2018-08-07 13:41:13 | ウッドデッキ


先のブログで12年前に作ったウリンデッキがどのように色あせをしているか比較をしましたが、
そのデッキを高圧洗浄機で洗浄するとどうなるかを実験してみました。

これが高圧洗浄した後のデッキです。元の茶色の木目が出てきてなかなか良い雰囲気です。
参考のために赤で囲った部分はわざと高圧洗浄しないで残してありますので、
どのようになったかの違いがお分かり頂けると思います。
この部分を拡大すると次のようになります。一番下の床板だけが高圧洗浄しない状態です。


これだけの面積(30㎡あります)のウリンデッキを高圧洗浄するのにかかった時間は1時間程度ですから、
メンテナンス塗装するよりもはるかに楽で速いです。

ちなみに下の写真が高圧洗浄する前の状態です。



参考に次の写真は今から12年前に設置した時の状態。


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