20代半ばの頃、グループ交際していた彼女から告げられた。
「私、結婚することになったの。もう、みんなと会えないかも・・・」
突然、そんなことを言われて少しショックだった。
10人ぐらいの男女グループだった。
休みの日にどっかに遊びに行ったり、お酒を飲みに行ったり・・・。
青春を楽しんでいた。
彼女は名古屋では有名なお嬢さん大学の出身。
両親が大学を選んだみたい。
その期待に応えて受験勉強をして入学したみたい。
卒業後はやはり両親の希望で誰でもが知っている某社へ。
そして両親の勧めでお見合い。
トントン拍子に結婚が決まったみたいであった。
花嫁になる彼女のお祝いで僕たちは、ささやかな祝賀会を開いた。
でもどこか彼女にはうれしさがなかったような印象があった。
それが最後の僕たちの別れだった。
あれから数か月たったころ、風の噂で破談になったと耳にした。
両親が敷いたレールの上を歩いてきた。
両親に反抗することもなくいい娘を演じてきた。
ほんとうは結婚などまだしたくなかった。
それに彼女は気づいて婚約を解消したという。
その話しを聞いて何か虚しさを感じた。
吉田拓郎さんの『花嫁になる君に』を聴くと
あの頃の自分の周りにいた女性たちを思い出すことが多々ある。
今ごろあの女性(ひと)たちはどこで何をしているだろう。
幸せに暮らしていることと信じている。
花嫁になる君に
そんなキーワードから私も20代そこそこの事を思い出してしまいました。
ギターの巧みさが素晴らしい曲ですよね。
友人の1人がみんなの前で、この曲をカバーして大絶賛!。アッと言う間に、ヒーロー誕生。
憧れてたあの子の目が、彼を見てキラキラしていた。
「花嫁になる君に」・・・タイトルを知ったのは、随分あとの事でした・・・・。
すべてが青春!
今の若い世代の方にはピンとこないかもしれませんね。
あの頃の歌はタイムスリップしてくれることがうれしいです。
この『花嫁になる君に』と『たくろうちゃん』がものすごく印象に残りました。
それ以来、『花嫁になる君に』は大好きな歌です。
吉田拓郎のすべてが青春であり人生でもあるかなと思っています。