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四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

中川五郎 『主婦のブルース』

2019-09-18 18:12:10 | 音楽
♪みなさんわたしのうたをきいてよ 
 わたしは平凡な奥さんよ
 もうすぐおばあちゃんになってしまう
 50をちょっとすぎた奥さんよ
 おお人生は悩みよ ちっとも楽しくない
 恋なんてしないまにふけちゃった
 わびしい夢に はかない楽しみ
 思い通りには何もならない

 ※中略

♪もうすぐおばあちゃんになってしまう
 わたしの小さな楽しみは
 朝は「あしたこそ」に昼は「小金治」
 テレビがわたしのほんとの主人
 別に大きな不幸もなく平和のうちに年をとった
 わたしは自分に問い返すの
 本当にこれでよかったのか?
 おお人生は悩みよ ちっとも楽しくない
 恋なんてしないままにふけちゃった
 主婦は女の生きがいかしら 
 本当にわたしは生きたのかしら?

中川五郎さんの『主婦のブルース』
50年ぐらい前の歌である。
初めて聴いたのは、中学生のころ深夜放送で。

歌詞の意味は中学生の僕には理解に苦しむ。
ただ「おもしろい歌だな」その程度だったかと思う。

でも、今この歌を聴くとものすごく歌詞の意味がわかる。
とくにこの歌詞が胸に突き刺さる。

♪別に大きな不幸もなく平和のうちに年をとった
 わたしは自分に問い返すの
 本当にこれでよかったのか?

60歳還暦を過ぎて、ときたま自分自身思う時がある。
「本当にこれでよかったのか」と。
楽しい事ばかりではない。悩みもある。

♪わびしい夢に はかない楽しみ
 思い通りには何もならない

中川五郎さん、当時この歌を作ったのは20歳過ぎ頃かな。
今、この歌を聴き直すと「人生について」
すごい歌を作ったんだなと尊敬してしまう。

どちらかと言うとマニアックなフォーク歌手だけど、
ボブ・ディランの訳詩は彼が最高だという。

この「主婦のブルース」原曲はアイルランド民謡。
URC復刻アルバム「六文銭/中川五郎」久々に聴いてみる。
いい詩を書いている。
彼の歌詩を理解できるようになったのは、
ちょっと遅すぎたかもしれないけど、還暦を過ぎた今かもしれない。



 

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こんな歌が (hirorin)
2019-09-23 23:01:28
あったのですねえ。
知りませんでした。
でも今は、50代は若いし仕事もバリバリしてる年ですよね。
専業主婦率も低いし。

時代の流れを感じますね。

大きな不幸もなく平和のうちに年を取った。これで良かったの?

ってそれでいいんです。何よりです。作ったのが若い人だったからそう思ったんでしょうね。
今の時代、平和のうちに年を取ることが難しくなってますからね。

恋をしない間には、もったいないですけどね。

私も思いますよ。できれば今の分別を持って高校生に戻りたい。もっとちゃんと勉強して第一志望の大学に行って、結婚してもしなくても一人で生きていけるようにして、夫を選ぶのも別の視点からってね。

私、今で言うグランドスタッフになりたかったんですが、何回か落ちてしまって。ああ~後戻りはできない人生だけど、やり直したいなあって思います。
大学生といつも一緒にいるので余計に思ってしまうんですよね。
返信する
hirorinさんへ (四代目桶屋金之助)
2019-09-24 12:03:35
中川五郎さん、京都在住のフォークシンガーです。
この歌はユーチューブで聴くことができます。

当時の若者たちはすごい「詩」を書いているなと、今聴くと感心してしまいます。
中川五郎さんも確かもう70歳を過ぎているかと思います。

大学生といつも一緒にいるっていいですね。
若者からパワーをもらって気がわかくなるっんじゃないですか。
何かうらやましいな、と思いました。
返信する

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